特集
横浜 港町レトロ
開港の波止場の跡、明治の倉庫、震災のあとに建った庁舎とホテル、山手の西洋館と外国人墓地、港に残る船とドック。横浜の港の側に残る古い建物と跡を、中に入れる日、見られる場所、行き方とあわせて書いています。
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横浜都市発展記念館 震災で建て直した電話局で昭和戦前期の横浜をたどる
横浜都市発展記念館は、関東大震災で竣工の直前に壊れ、1929(昭和4)年に建て直された横浜中央電話局の建物に入る館です。4階の常設展は「都市形成」「市民のくらし」「ヨコハマ文化」の3つのゾーンで、昭和戦前期を中心に横浜が大きな都市になる歩みを見せます。常設展は一般200円、休館は月曜日。日本大通り駅3番出口からすぐ。10月10日からは写真展「戦後横浜の光と影」が開き、観覧料は一般800円になります。
写真:旧横浜市外電話局の建物。横浜都市発展記念館と横浜ユーラシア文化館が入る(2015年2月撮影)
写真: Nightandmagic(CC BY-SA 4.0、Wikimedia Commons)
旧横浜正金銀行本店の建物に入って見る神奈川県立歴史博物館
神奈川県立歴史博物館は改修で約1年9か月休館中で、2026年10月17日(土)に再開館します。17日・18日と11月3日は無料観覧日で、11月3日は屋上ドームの中も公開。常設展は20歳以上300円、馬車道駅3番・5番出口から徒歩1分。建物は1904年竣工の旧横浜正金銀行本店本館で、国の重要文化財と史跡です。
写真:旧横浜正金銀行本店本館の外観(2007年3月撮影)
写真: 663highland(CC BY 2.5、Wikimedia Commons)
汽車道とドックヤードガーデン、みなとみらいの高層ビルの足元に残る港と鉄道の跡
横浜ランドマークタワーの足元のドックヤードガーデンは、1896年に竣工した旧横浜船渠第2号ドックを復元した広場で、1997年12月3日に国の重要文化財になりました。汽車道は1911年に開通した旧臨港鉄道の廃線跡の遊歩道で、1907年に製作された鋼トラス橋を渡り、2026年4月27日に横浜市が発表したレールの展示施設があります。赤レンガパークには旧横浜港駅のプラットホームが残り、桜木町駅から赤レンガ倉庫までは汽車道経由で徒歩約15分です。
写真:汽車道の鋼トラス橋。木のデッキの表面に旧臨港線のレールが見える(2013年撮影)
写真: Guilhem Vellut from Annecy, France(CC BY 2.0、Wikimedia Commons)
横浜外国人墓地の中に入れるのは、雨の降らない土日祝の12時から16時だけ
横浜・山手の外国人墓地はふだんは非公開で、中に入れるのは2月から7月と9月から12月の土・日・祝日の12時から16時、雨の日は開きません。管理する公益財団法人が維持管理のための募金(500円程度)を呼びかけ、そのお礼として10分ほどの順路を歩けます。公開日・資料館・歴史を財団の公式サイトで2026年10月2日に確かめました。
写真:横浜外国人墓地の山手門(正門)。2019年10月撮影
写真: Mayonaka no osanpo(CC BY-SA 4.0、Wikimedia Commons)
横浜赤レンガ倉庫の歴史、1号館が2号館より短いのは関東大震災で半分を失ったから
横浜赤レンガ倉庫は国の保税倉庫として2号倉庫が1911年、1号倉庫が1913年に竣工し、1923年の関東大震災で1号倉庫の中央部分が崩れ落ち、1930年の修復でほぼ半分の大きさになりました。防火戸と吊戸車、階段室、荷役用エレベーターなど倉庫だったころの部材が残る場所と、入場無料で1号館は10:00〜19:00、2号館は11:00〜20:00という開館時間、駅からの歩き方を公式サイトで確かめて書いています。時間は2026年10月2日時点です。
写真:横浜赤レンガ倉庫1号館の道路側の外壁(2022年5月撮影)
写真: 江戸村のとくぞう(CC BY-SA 4.0、Wikimedia Commons)
象の鼻パークで開港の波止場の跡を見て、大さん橋の屋上へ歩く
横浜港が始まった場所と横浜市が書く象の鼻パークには、1859年の開港で造った東波止場の形を継いだ防波堤と、工事中に見つかった明治の鉄軌道・転車台・税関倉庫の基礎が残っています。隣の大さん橋は1894年の鉄桟橋から数えて7代目のターミナルで、屋上くじらのせなかは24時間無料。客船の着く日は横浜市港湾局の入港予定で分かります。時間は2026年10月2日時点です。
写真:象の鼻パークから見た大さん橋(2015年3月撮影)
写真: Saygo2015(CC BY-SA 4.0、Wikimedia Commons)
ホテルニューグランドの本館は、泊まらなくてもナポリタンを食べに入れる
ホテルニューグランドは1927年12月1日、関東大震災で瓦礫になった横浜・山下町に開業したホテルです。発祥のシーフードドリア3,289円、スパゲッティ ナポリタン2,340円、プリン ア ラ モード2,024円(消費税・サービス料込み、2026年9月30日時点)は本館1階のコーヒーハウス ザ・カフェで出しています。本館は横浜市認定歴史的建造物で、ロビーと大階段は見学を主として開いているとホテルは説明しています。元町・中華街駅1番出口から徒歩1分。
写真:ホテルニューグランド本館の角。1階の入口が「ザ・カフェ」(2019年9月撮影)
写真: Suikotei(CC BY-SA 4.0、Wikimedia Commons)
横浜のシルク博物館で生きた蚕を見て糸くりを体験する日の選び方
シルク博物館は、横浜開港のころに英一番館があった山下町のシルクセンター2階で、1959年から蚕と絹の展示を続けている館です。1階で生きた蚕の観察と糸くり・はた織りの体験、2階で江戸時代からの絹の衣装が見られます。入館料は一般500円、休館日は月曜日。2026年10月10日〜11月23日は養蚕の道具の特別展で料金が変わります。日本大通り駅4番出口から徒歩3分です。
写真:シルクセンター外側にあるシルク博物館の入口の看板(2014年7月撮影)
写真: User:Piotrus(CC BY-SA 3.0、Wikimedia Commons)
横浜人形の家の休館日と料金、100か国以上の人形を見る常設展示
横浜人形の家は、100か国以上・1万点以上の人形を収蔵する横浜市の博物館です。入館料は大人400円、小中学生200円で、企画展は別料金。休館は月曜日で、祝日なら開館して翌火曜日に振り替えます。2026年秋は開館40周年の記念展「建築と記憶」が2階で11月23日まで開いています。元町・中華街駅4番出口から徒歩3分です。
写真:歩行者デッキから見た横浜人形の家(2020年4月撮影)
写真: Steven Byles from Yokohama, Japan(CC BY-SA 2.0、Wikimedia Commons)
横浜三塔のキング・クイーン・ジャック、中に入れる日と見られる部屋
横浜三塔と呼ばれる神奈川県庁本庁舎(キング)、横浜税関本関庁舎(クイーン)、横浜市開港記念会館(ジャック)は、いまも県・国・市が使っている建物で、それぞれ決まった日に中へ入れます。県庁は平日の8時30分から17時15分、税関の資料展示室は10時から16時で無料、開港記念会館は原則毎月15日が一般公開日です。呼び名の由来は市が諸説あると書いています。時間は2026年9月30日時点のものです。
写真:1934年に横浜市土木局が出した『横浜港』の1ページ。上が開港記念横浜会館(ジャック)、左下が神奈川県庁(キング)、右下が横浜税関(クイーン)。
写真: 横浜市土木局(Public domain、Wikimedia Commons。国立国会図書館デジタルコレクション所蔵)
関東大震災で横浜はどうなったか:被害の数字、街に残る跡、震災後に建った建物と展示
1923年9月1日の関東大震災で、横浜市の死者・行方不明者は神奈川県の資料で26,623人、焼失した住家は25,324棟。「震度7」の言い方が気象庁と県の資料で違う点、横浜公園と旧横浜正金銀行で助かった人、瓦礫を埋めた山下公園、震災後に建った認定歴史的建造物、横浜都市発展記念館とはまぎん こども宇宙科学館のパネル展(11月30日まで)を公的資料で突き合わせました。
写真:旧横浜正金銀行本店(現・神奈川県立歴史博物館)。関東大震災では行員・避難者340人がこの建物の地下室に籠城し、全員が生き残った(2009年撮影)
写真: Wiiii(CC BY-SA 3.0、Wikimedia Commons)
横浜開港資料館の料金と休館日
横浜開港資料館は、関東大震災と横浜大空襲で失われた横浜の記録を、国内外から集め直してきた館です。旧館は旧英国総領事館で、中庭には条約締結の時からあったと伝わる「たまくすの木」が立ちます。入館料は一般200円(特別公開の開催時は500円)、休館日は月曜日(祝日の場合は翌日)と年末年始。日本大通り駅4番出口から徒歩2分です。
写真:横浜開港資料館 旧館(旧英国総領事館)と正門(2007年3月撮影)
写真: 663highland(CC BY 2.5、Wikimedia Commons)
帆船日本丸・横浜みなと博物館の入館料と、帆を広げる日
帆船日本丸は、ボランティアが手作業で29枚の帆を広げる日が年に約12回ある練習帆船で、船内の案内は練習船に乗っていた元船長や機関長が務めます。共通券は一般800円、単館券は日本丸400円・博物館500円。休館日は月曜日で、2027年1月28日から2月4日は両方、日本丸は3月1日まで休みます。桜木町駅・みなとみらい駅・馬車道駅から徒歩5分。
写真:帆を広げて旗を掲げた帆船日本丸(2016年7月撮影)
写真: Jin Shiiba(CC BY-SA 3.0、Wikimedia Commons)
日本郵船氷川丸の入館料と休館日
日本郵船氷川丸は、1930年に横浜船渠で竣工した貨客船を山下公園の前で公開しています。入館料は一般300円で、払えるのは現金だけ。休館は月曜日で、船体調査の作業などで臨時に閉まる日もあります。船内にエレベーターはなく、ベビーカーは持ち込めません。元町・中華街駅4番出口から徒歩3分です。
写真:山下公園前の氷川丸(2009年7月撮影)
写真: Markus Leupold-Löwenthal(CC BY-SA 3.0、Wikimedia Commons)
山手の西洋館7館を、石川町駅から元町・中華街駅まで半日で歩く
横浜・山手の西洋館7館は全館入館無料で、9時30分から17時まで開いています。館の人たちは月見やハロウィン、花と器の催しで部屋を季節ごとに飾り替えています。JR石川町駅から3つの公園を通って元町・中華街駅まで歩く順路と、第2・第4水曜に分かれる休館日を公式サイトで確かめました。
写真:横浜市イギリス館の食堂。「花と器のハーモニー 2024」の発表資料にある過去の開催時の写真です
横浜市 プレスリリース 2024.05.22(PR TIMES)より
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