特集
アフター万博
2025 年 10 月 13 日に閉幕した大阪・関西万博の「その後」を追う読みものです。夢洲の会場の解体と跡地の整備、JR 桜島線と京阪中之島線の延伸、各地へ移るパビリオン、協会の清算とミャクミャクの今。四半期に 1 本の定点記事「夢洲のいま」と、発表があった日のニュース、深掘りの記事で構成します。横浜花博で見られるものは特集「大阪・関西万博からの継承」に、行ける場所の案内は「博覧会の跡地をたずねる」にも載せています。
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アフター万博のCOMMONs、2027年1月開始の会員の仕組みNEIGHBORsを受付中
大阪・関西万博のデザインシステムを手がけた引地耕太氏が代表理事の一般社団法人COMMONsは、2026年4〜7月のクラウドファンディングで5,752万円を集めて書籍『COMMONs』ver.1.0を編纂中で、9〜10月には中之島で祭典を開きました。2027年1月1日に始まる会員の仕組みNEIGHBORs(年間一括10,000円)は公式サイトで先行申込を受け付けていて、2026年12月31日までは無料期間と案内しています。世界縁日のクラウドファンディングは10月18日の時点で残り26日の表示です。
写真:祭典「COMMONs 2026」のうち COMMONs College の会場になった大阪・中之島の大阪市中央公会堂(2026年8月撮影)
写真: Sakai Yayoi(CC0、Wikimedia Commons: https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Osaka_City_Central_Public_Hall_2026.jpg)
大阪中之島美術館の料金は展覧会ごと、この秋は一般2,000円と2,300円
大阪中之島美術館の観覧料は展覧会ごとに決まります。5階の「NHK日曜美術館50年展」は12月20日まで一般2,000円、10月31日から4階で始まる大英博物館の日本美術コレクション展は一般2,300円。どちらの前売券も館では買えません。京阪中之島線の渡辺橋駅2番出口から徒歩約5分です。
写真:大阪中之島美術館の外観(2026 年 8 月 24 日撮影)
写真: Sakai Yayoi(CC0、Wikimedia Commons)
寝そべったミャクミャクの像が10月13日から大阪市役所の前に。12月25日までの期間限定で、ふだんはATC
大阪市は2026年10月1日、ATC(アジア太平洋トレードセンター)に置いているミャクミャクのモニュメント「ねそべり」を、万博の閉幕1周年に合わせて10月13日から12月25日まで大阪市役所の正面玄関前へ移すと発表しました。
USJでミャクミャクとハミクマのコラボのフードとグッズ、10月13日から。閉幕1周年の催しの日に「ミャクミャクまん」を1日だけ売る
ユー・エス・ジェイは2026年9月30日、大阪・関西万博の閉幕1周年の催しに合わせて、ミャクミャクとハミクマのコラボのフードとグッズをユニバーサル・スタジオ・ジャパンで10月13日から順に売ると発表しました。
太陽の塔に1970年と2025年の万博を映す夜の投影、万博記念公園で11月22日から20日間。「Back to EXPO'70」も再び上映
万博記念公園は、2026年11月22日から12月27日までの金・土・日曜と祝日、12月28日から30日までの計20日間、太陽の塔とEXPO'70パビリオンでプロジェクションマッピングを開くと告知しました。塔への投影は17時から21時まで。観覧は無料で、自然文化園・日本庭園の共通入園料(大人450円)が別に要ります。
写真:「Back to EXPO'70」を上映するEXPO'70パビリオン(旧鉄鋼館。2019年11月撮影)
写真: Cheng-en Cheng from Taichung City, Taiwan(CC BY-SA 2.0、Wikimedia Commons)
横浜花博の夏は男性も日傘を。大阪・関西万博で協会が発表した日傘の貸し出し3,000本、全国調査で使う男性は2年で8%から18%へ、購入者61%増
2025年夏の大阪・関西万博で、協会は東エントランス広場で日傘3,000本を貸し出すと発表しました。全国の調査では日傘を使う男性が2年で8.0%から17.8%に増え、メルカリのメンズ日傘の購入者は2025年7月に前年同月比61%増。どの発表も万博には触れていません。横浜花博の会期にも8月が入ります。
写真:男性の日傘は、使う人も、見たことがある人も、買う人も増えた
図: trip-jp 編集部(メンズリゼ・メルカリ・環境省の公表値から作成)
博覧会の歴史を本で読む。万博史の図説、太陽の塔のガイド、大阪・関西万博の写真集 7 冊
1851年のロンドン万博から2025年の大阪・関西万博までを本でたどる7冊。図版中心の通史、太陽の塔の見学ガイド、大阪・関西万博の公式ガイドと写真集の3種類で、読む順に並べてあります。GREEN×EXPO 2027の公式ガイドブックは、協会のサイトに発表が見当たりません。
写真:図は7冊のうち5冊。博覧会の本は、通史・現地のガイド・会期の記録の3種類に分かれます
図: trip-jp 編集部
万博はどう終わるのか:協会の解散予定は2028年3月、運営費の黒字は最大370億円、剰余金は3つの使い道に均等配分
大阪・関西万博を運営した協会は2028年3月に解散する予定で、その支援業務を2026年3月に公募しました。経済産業省の成果検証委員会は2026年6月の報告書で、運営費の黒字を約320億〜370億円と見込み、剰余金を「つながり」「創造活動」「夢洲の場の記憶」の3つに均等に配る方針を示しています。
写真:会期終盤、夜の大屋根リングの内側(2025年9月23日撮影)。閉幕から1年、運営した協会は解散の準備に入っています
写真: Abasaa(パブリックドメイン、Wikimedia Commons)
大屋根リングはどこへ行くか:横浜花博での3つの使い先と、夢洲に残る北東側約200m
大阪・関西万博の大屋根リングは、横浜花博でKAJIMA TREE、かながわ館の花壇、横浜市が譲り受けた木材で作る通期パス「RING PASS」に使われます。夢洲では大阪市が北東部約200mを記念公園として残す方針を示し、南西部約350mは解体してリユースする計画です。
写真:大阪・関西万博の大屋根リング(2025年9月撮影)
写真: Bea Phi(CC BY-SA 4.0、Wikimedia Commons)
万博が残した仕組み:水素船は東京港へ、ウォレットは改名、空飛ぶクルマは合意の段階
大阪・関西万博で試された仕組み5つの「その後」。HashPort Walletに改名したデジタルウォレットとTEAM NEXT 2025は動いており、LET'S EXPOは横浜花博への参画が決まった。空飛ぶクルマは大阪港での商用運航に向けた合意、水素燃料電池船「まほろば」は東京港での運航が2026年度内の予定で、どちらも計画の段階。
写真:会期中の夜の会場(2025年8月31日撮影)。会場で試された仕組みの一部は、閉幕後も別の場所で続いています
写真: 掬茶(CC BY-SA 4.0、Wikimedia Commons)
閉幕1年、大阪・関西万博が残したもの:横浜花博に来るもの・大阪に残るもの・行き先が決まったもの
大阪・関西万博(2025年)の閉幕から1年、大屋根リングの木材やパビリオンがどこへ渡ったかを、横浜花博に来るもの・夢洲や大阪に残るもの・ほかへ行き先が決まったものの3区分で一覧にしました。2026年9月時点の公式発表によります。
写真:万博の「あれ」はどこへ行ったか(2026年9月時点)
図: trip-jp.com 編集委員会(CC BY 4.0。出典「trip-jp.com」を示せば転載・改変できます)。地図: Natural Earth
万博のパビリオンはどこへ移ったか:淡路島のオランダ館、けいはんなのアンドロイド、泉佐野の劇場とガンダム像、福山のクラゲ館
大阪・関西万博のパビリオンのうち、横浜花博以外の行き先は、淡路島、けいはんな、泉佐野、福山、京都・鹿ケ谷の5か所です。契約や公開まで進んだものと、移築や設置を目指す段階のものを分けて並べました。公開の時期と最寄駅は、各自治体・出展者の公式発表と施設の案内によります。
写真:会期中のオランダ館「A New Dawn」(2025年6月撮影)。パソナグループはこの建物を淡路島へ移す契約を結びました
写真: Beixepo(CC0、Wikimedia Commons)
ミャクミャクはどこへ行った:モニュメントは福駅前と千早赤阪村へ、閉幕1周年の催し、協会の解散予定と横浜花博とのコラボ
大阪・関西万博の閉幕後、ミャクミャクのモニュメント2体は万博記念公園、道頓堀、泉南市を経て、大阪市西淀川区の福駅前と千早赤阪村へ移りました。2026年10月11〜13日の閉幕1周年の催し、協会の解散予定(2028年3月)、横浜花博のトゥンクトゥンクとのコラボの状況を、公式発表で確かめられる範囲で載せています。
写真:会期中の大屋根リング(2025年9月撮影)。ミャクミャクの画像は協会のプレスリリース掲載分に限るため、会場の写真を載せています
写真: Abasaa(パブリックドメイン、Wikimedia Commons)
夢洲のいま 2026年秋:跡地の解体が進み、事業者の決定は2027年2月中旬以降の予定、鉄道の開業時期は未定
大阪・関西万博の閉幕から1年の夢洲の状況を、会場の解体、第2期区域の事業者募集と記念公園、鉄道の延伸、IRの工事、大屋根リングの保存部、静けさの森の6つに分けて、大阪府・大阪市と各社の公式資料で確かめました。定点で追う連載の1回目です。
写真:会期中の大屋根リング(2025年9月撮影)。閉幕後は北東部約200mを残して解体が進んでいます
写真: Abasaa(パブリックドメイン、Wikimedia Commons)
夢洲の鉄道はこれからどう延びるか:JR桜島線の延伸、京阪中之島線の九条延伸、北港テクノポート線の現在地
万博会場だった夢洲へ行ける鉄道は今もOsaka Metro中央線だけです。大阪府・大阪市が2025年8月に公表した比較検討では、JR桜島線と京阪中之島線の延伸が従来の答申路線より優位とされました。
写真:開業日の夢洲駅(2025年1月19日撮影)。閉幕後も夢洲へ行ける鉄道はこの中央線だけです
写真: Mr.Kr.Al.Mg(CC0、Wikimedia Commons)
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