- 協会が10月1日に載せたのは、夏に開いた3つの会議の報告。安全対策協議会の第5回(8月21日)、その下に置かれた消防・防災分科会の第4回(7月24日)、医療救護協議会の第4回(7月28日)で、会場はどれも協会。
- 安全対策協議会と分科会: 協会が総合指揮センターの運営要領と役割、落雷対策を説明した。構成員は、センターの運営方法、気象情報を集める体制、落雷時の避難計画の案に意見を出した。消防・防災実施計画の案も説明された。協議会では、訓練を実効性のあるものにすることと、大規模な震災のときの連絡手段の確保に意見が出た。
- 医療救護協議会: 会場の医療救護の体制と、医療救護実施計画の方向性に意見が出た。
- 3つの報告に付いている資料は、それぞれの協議会の設置規程だけ。避難計画の案と実施計画の案の本文は載っていない。
- 土台になる基本計画は2025年10月27日に公表済みで、消防・防災、医療救護、会場衛生の3本がある。同じ日の参考資料は、やり方を定める実施計画を「2026年秋頃 策定予定」としている。
- 基本計画の落雷の部分: 気象庁のデータによる横浜市の雷の観測日数は、2024年が年間52日で、うち7〜9月が34日。月別では3月2日、4月2日、5月1日、6月5日、7月12日、8月16日、9月6日。8月は2020年からの5年とも7日以上ある。多くの人が集まる屋外の催事場を、落雷の危険が高い場所としている。発生時の主な対応は、高い所や樹木の周りからの避難、屋内への誘導、屋外イベントの中止の検討。
- 基本計画の医療救護の部分: AED は1台の受け持ちを直径150mとして屋外に置き、心停止から長くても3分以内に装着できるようにする。会場内では応急処置を主に行い、費用は協会が負担する。医療救護施設の数と場所は実施計画で定める。
編集部の考え
基本計画の雷の表を月ごとに読むと、会期の前半と後半で数字が大きく違います。2024年の横浜で雷を観測した日は、3月から5月が月に1〜2日、6月が5日で、7月が12日、8月が16日、9月が6日でした。会期は2027年3月19日から9月26日までですから、雷の多い3か月がそのまま会期の終盤に重なります。その落雷を、協会はこの夏の分科会と協議会の両方で、ほかの災害と分けて説明し、避難計画の案を出しました。
基本計画が落雷のときの対応に挙げているのは、高い所と樹木の周りから離れてもらうこと、屋内へ誘導すること、屋外の催しの中止を検討することです。同じ計画は、多くの人が集まる屋外の催事場を危険の高い場所に数えています。そうなると、避難計画の中心は、屋外の催しを止める目安と、屋内へ入ってもらう先の割り振りになると思います。
どちらも、この秋ごろに策定する予定の実施計画に入る事柄です。医療救護施設の数と場所、AED の配置、帰宅できなくなった人の一時滞在施設も、基本計画は実施計画で定めるとしています。
行く人へのヒント
- 行く月を選べるなら、雷の少ないのは春です。基本計画の表では、2020年から2024年の横浜の雷の観測日数は3月が1〜3日、4月が2〜4日、5月が1〜4日でした。気温と予約の埋まり方は横浜花博はいつ行くかに書いています。
- 7月から9月に行く日は、朝のうちに天気予報で雷注意報と午後の雷雨の見込みを確かめます。会場で雷が鳴ったら、基本計画の対応は高い所と樹木の周りを離れて屋内へ、です。場内放送と係員の誘導に従ってください。
- 屋外の催しは、落雷のおそれがあれば中止が検討されます。夏に催しを目当てに行く日は、屋内の展示を見る順番も決めておくと予定を組み直しやすくなります。
- 大雨や警報のときに開く気象庁のページは旅先の大雨・地震で開く公式ページに並べています。暑さへの備えは会場の給水スポットのニュースにあります。
編集部のひとこと
落雷時の避難計画はまだ案の段階で、本文は公開されていません。協会の基本計画の表では横浜の雷は7〜9月に集まり、2024年は年間52日のうち34日でした。屋内へどう誘導するか、救護施設をいくつ置くかは、この秋ごろに策定する予定の実施計画で決まります。その後10月19日に実施計画が策定され、救護所は3か所、避難先は屋内と避雷ドームのあるエリアになりました。