横浜花博(GREEN×EXPO 2027)に行くなら、2027年3月19日の開幕から5月の連休明けまでの平日、遅くとも梅雨に入る前をすすめます。理由は3つ。入場の来場日時予約が先着で上限があること、横浜の3〜5月は日中14〜23℃で歩きやすいこと、そして大阪・関西万博で会期の最後の1か月に何が起きたかです。
大阪・関西万博:最後の4週間は開幕週の2.7倍、9月に予約が埋まった
2025年日本国際博覧会協会が閉幕後に公表した「来場者輸送実績」(協会の推計)を週ごとに見ると、1日あたりの来場者は次のように増えました。
| 週 | 期間 | 1日平均の来場者 |
|---|---|---|
| 第1週 | 4月13日〜19日 | 90,970人 |
| 第3週(大型連休) | 4月27日〜5月3日 | 107,671人 |
| 第7週 | 5月25日〜31日 | 152,549人 |
| 第12週 | 6月29日〜7月5日 | 130,594人 |
| 第18週(お盆) | 8月10日〜16日 | 178,266人 |
| 第22週 | 9月7日〜13日 | 209,249人 |
| 第23週 | 9月14日〜20日 | 236,977人 |
| 第26週 | 10月5日〜13日 | 243,279人 |
開幕週の約9万1,000人に対し、最後の4週間は24万人前後。2.7倍です。大型連休の週でも10万8,000人で、開幕週の1.2倍にとどまりました。空いていたのは前半です。
協会は9月8日に、午前中と土日祝日を中心に来場日時予約枠が概ね埋まっていると知らせ、早めの予約を強く勧めました。9月25日には閉幕日まで予約枠が概ね埋まっているとして、ゲート前の当日券販売を9月26日で、公式チケットサイトでの販売を9月30日で終えると発表しています。予約が取れないまま未利用になった券は、9月27日から10月12日まで東ゲート前で当日12時以降に入場できる券に交換できましたが、1日あたり数百枚で、払い戻しはありませんでした。
会期184日間の来場者は2,901万7,924人(AD証の入場者を含む)。1日の最多は閉幕前日の10月12日の24万8,002人でした。9月8日のお知らせで協会は、過去の万博でも会期終盤に非常に多くの人が来場したと書いています。終盤に集中するのは、大阪だけの話ではないということです。
横浜花博の来場日時予約は先着で、混雑に応じて上限がある
横浜花博の入場は来場日時予約制です。GREEN×EXPO協会(公益社団法人2027年国際園芸博覧会協会)の2026年8月27日の発表では、予約は2026年9月18日から先着順で、混雑の状況に応じて予約できる人数に上限を設けます。変更は3回まで。予約した時間以降なら、その日はいつでも入場できます。
大阪と違うのは、屋外の庭園と花壇に予約が要らないことと、一部の展示の観覧予約が当日だけの受付なことです。事前の抽選はありません。ただし入場そのものは日時予約なので、上限に達した日は入れない点は同じです。国土交通省のページによると、有料来場者数の見込みは1,000万人以上。会期192日で単純に割ると1日約5万2,000人です。
1日券は2027年3月18日までに買うと早割の大人4,900円で、開幕後は5,500円になります。早割の券は会期中のどの日にも使えます。買い方と券種はチケットの種類と買い方に。
横浜の3〜5月は日中14〜23℃、8月は31℃、9月は雨が最も多い
気象庁の横浜(横浜地方気象台)の平年値(1991〜2020年)です。
| 月 | 平均気温 | 日最高気温の平均 | 降水量 |
|---|---|---|---|
| 3月 | 9.7℃ | 14.0℃ | 139.5mm |
| 4月 | 14.5℃ | 18.9℃ | 143.1mm |
| 5月 | 18.8℃ | 23.1℃ | 152.6mm |
| 6月 | 21.8℃ | 25.5℃ | 188.8mm |
| 7月 | 25.6℃ | 29.4℃ | 182.5mm |
| 8月 | 27.0℃ | 31.0℃ | 139.0mm |
| 9月 | 23.7℃ | 27.3℃ | 241.5mm |
園芸博は屋外が主役です。協会の発表でも、屋外の庭園と花壇は予約なしで自由に見て回る場所とされています。8月は日最高気温の平均が31℃で、平年どおりなら毎日が真夏日です。9月は1年で最も雨が多い月で、台風の時期に重なります。3月下旬は日中14℃前後なので上着が要りますが、歩き続けるには楽な気温です。平年値は30年の平均で、実際の年は上下します。
春の花は多いが、見ごろの表はまだ出ていない
協会は2026年9月15日の開催半年前記者発表会で「花の見ごろカレンダー」を示しましたが、翌日の発表文にはその中身が載っていません(公式サイトのPDFの主催者プレゼンテーションの項)。発表会で園芸デザイナーの三上真史さんは、植物が芽吹く3月に各国の庭園を回りたいと話しました(9月16日のニュース)。発表会を取材したトラベルボイスは、会場に約40品種600本の桜が植えられ、初夏はユリとアジサイ、夏はヒマワリ、秋はキキョウが見られると報じています。協会の発表文では確認できていないので、公開されたら書き足します。
夏に行く人向けの券もあります。7月1日から8月31日の夏パスは大人12,000円、17時以降に入る夜間券は3,500円です。回数と時期の考え方は通期パス28,000円の考え方に書きました。
編集部の考え
最初の行き先は、3月19日から5月上旬の平日にしたいと思っています。大阪の数字を見る限り、開幕から大型連休までは、その後のどの週より空いていました。横浜の予約も先着で上限つきなので、埋まるとすれば大阪と同じ終盤です。9月18日に予約が開いたら、まず春の平日を1日押さえる。変更は3回までできるので、雨の予報が出たら日をずらせます。最後の1回は残しておくと安心です。
暑さは我慢でどうにかなる話ではありません。8月の横浜は日中31℃、会場は屋外中心で、着くまでにシャトルバスの列に並びます。夏に行くなら夜間券で17時から、または夏パスで朝の2時間だけ、と割り切るほうがよいと思います。
9月に行きたい人は、榊原郁恵さんが挙げた「実りの秋」の展示が理由になります。ただ、閉幕前の駆け込みは、大阪で予約が取れなかった時期そのものです。9月に行くなら、予約の開始日にその日を取ってしまうことです。
早割は3月18日まで。行く日が春でも秋でも、券は先に買っておいて損はありません。
持ち物:万博イスと日傘
大阪・関西万博では、行列の待ち時間に使う小さな折りたたみ椅子が広まりました。通販では「万博イス」の名で売られていて、2026年9月17日に楽天市場で「万博イス」と検索すると179件並びます。軽くて、たたむと手のひらか筒ほどになるものです。
規約を確かめました。大阪の「持込禁止物・禁止行為に関する来場者向け規約」(2025年7月21日改正)に折りたたみ椅子は禁止物として書かれておらず、X線検査を通る大きさ(幅600mm×高さ400mm×奥行900mm)を超える荷物と、スーツケースやカートが禁止でした。横浜花博の「来場者向け持込禁止物・禁止行為等に関する規約」(2026年3月19日初版)も同じ形です。折りたたみ椅子の記載はなく、テント類、スーツケース・キャリーケース・カート、手のひらに収まらない自撮り棒と三脚、瓶・缶の飲料が禁止。ペットボトルは持ち込めて、マイボトルと水筒を協会は勧めています。禁止行為には「他の来場者の通行や観覧、開催者の運営を妨げる座り込みやスペースの占有行為」があるので、椅子は列の中で使うものと考えておきます。X線検査で通る大きさは、横浜の規約には数字がありません。
日傘も規約に記載がありません。夏に行くなら、男性も日傘を持って行くのがいい。大阪・関西万博の夏に男性の日傘が珍しくなくなった話と、環境省が測った日傘の効果は男性の日傘の記事に書きました。
