THE ROYAL EXPRESS(ザ ロイヤルエクスプレス)は、東急と伊豆急行が横浜駅と伊豆急下田駅の間で運行する観光列車です。駅の窓口できっぷを買って乗る特急とは違い、宿泊や食事とセットになった旅行商品で、申し込みは公式サイトか東急のツアーデスクから行います。これから走るのは2026年11〜12月の「東海道クルーズトレイン」で、横浜発の「東海道・富士の旅」(1泊2日)は2名1室で1人39万円から48万円です(申込みは8月1日で締切)。2026年5月の伊豆のクルーズプラン(1泊2日)は、2名1室で1人19万5000円から22万5000円でした。申込みは運行の約3〜5か月前に始まり、希望者が多ければ抽選です。
横浜駅の集合場所は専用のラウンジで、伊豆のクルーズプランと食事付き乗車プランとでは場所が分かれています。北海道へは毎年夏にクルーズが出ていますが、伊豆急の車両での運行は2026年までで、2027年からはJR北海道の新型車両に替わります。四国・瀬戸内のクルーズは、2026年9月19日時点で次回の運行が公式サイトに見当たりません。東急・伊豆急行・JR北海道・JR四国の公式情報で確かめた範囲を、区間ごとに書きます。
伊豆のクルーズプランと食事付き乗車プラン
伊豆の旅には「クルーズプラン」と「食事付き乗車プラン」の2種類があります。クルーズプランは列車に宿泊と観光を組み合わせた1泊2日の商品です。公式サイトのFAQは「いずれのプランにも列車内でのお食事がつきます」とし、食事なしで片道だけ乗るプランはないと答えています。取消料がかかり始める日も、クルーズプランは出発日の20日前、食事付き乗車プランは10日前と分かれています。
2026年5月に運行した「開国港街下田クルーズプラン」(1泊2日、5月15日・18日・22日発の3便)の料金は、宿泊先・部屋タイプによって次のとおりでした。
| 宿泊施設・部屋タイプ | 2名1室(1人あたり) | 1名1室 |
|---|---|---|
| 伊豆の宿 清流荘(露天風呂付貴賓室) | 225,000円 | 315,000円 |
| 伊豆の宿 清流荘(半露天風呂付和洋室) | 210,000円 | 294,000円 |
| 別邸 洛邑(スイートルーム) | 220,000円 | 308,000円 |
| 下田東急ホテル(オーシャンビュースイート) | 220,000円 | 308,000円 |
| 下田東急ホテル(オーシャンビュースーペリア) | 195,000円 | 273,000円 |
料金には列車の運賃・料金、車内の食事、宿泊料金(夕・朝食を含む)、専用車が含まれます。伊豆のプラン全体の募集人数はクルーズプランと食事付き乗車プランを合わせて20組で、最少催行人員は各10名です。食事付き乗車プランはプラチナクラス(コース料理)とゴールドクラス(お重)の2つの座席クラスがありますが、この記事を書いている2026年9月19日時点で公式サイトの「旅のご紹介」ページに掲載されている伊豆の旅は、すでに受付を終えたこの5月発の3便だけで、次回の日程・料金は見当たりませんでした。
2026年11〜12月は横浜発の「東海道・富士の旅」
東急とJR東海は2026年6月4日、11〜12月に走る「THE ROYAL EXPRESS 東海道クルーズトレイン」の2つの旅を発表しました。横浜から乗る人に近いのは1泊2日の「東海道・富士の旅」です。
| 旅 | 出発日 | 2名1室・1人あたり |
|---|---|---|
| 東海道・富士の旅(横浜発・1泊2日) | 11月27日(金)、12月4日(金)、12月18日(金) | 39万円〜48万円 |
| 東海道・富士の旅(岐阜発・1泊2日) | 11月29日(日)、12月6日(日)、12月20日(日) | 39万円〜48万円 |
| 伊勢・志摩の旅(3泊4日) | 11月6日(金)、11月13日(金)、12月11日(金) | 99万円〜115万円 |
横浜発は、THE ROYAL LOUNGE YOKOHAMA でのウェルカムレセプションから始まり、富士山の見える区間で昼食をとって菊川へ。宿は11月27日発と12月4日発が「GREENITY IWATA」、12月18日発が「葛城北の丸」で、2日目は掛川城の茶室体験のあと列車で岐阜まで行って終わります。岐阜発はその逆向きで、横浜のラウンジが終点です。伊勢・志摩の旅は、3日目に近鉄の観光特急「しまかぜ」を1両貸し切って志摩へ向かいます。

申込みの受付は2026年6月4日から8月1日までで、抽選でした。募集は1回あたり26名(最少催行12名)です。いまから申し込める回はありませんが、「約3〜5か月前に売り出す」というFAQの説明どおりの間合いだったことは、次の旅をねらうときの目安になります。
横浜駅の集合は「THE ROYAL LOUNGE YOKOHAMA」
公式サイトによると、クルーズプランの旅は横浜駅の専用ラウンジ「THE ROYAL LOUNGE YOKOHAMA」から始まります。木のぬくもりを感じる空間で、出発前にスイーツや飲み物が用意されます。一方、食事付き乗車プランの利用者は、横浜の老舗洋菓子店「パティスリー モンテローザ」のスイーツやハンドドリップコーヒーが楽しめるカフェ「THE ROYAL CAFE YOKOHAMA MONTE ROSA」が旅の始まりの舞台になります。どちらも列車本体と同じく水戸岡鋭治氏がデザインしています。当日の詳しい集合時刻・場所は、出発の約2週間前に送られる最終日程表で案内されます。

遠くから横浜発の旅に合わせる人と、岐阜発の旅で横浜に着いてから泊まる人は、宿を楽天トラベルの横浜駅周辺のホテル・旅館の一覧PRで探せます。JR・東急・京急・相鉄・みなとみらい線の横浜駅のまわりの宿がまとまっています。
申込みは抽選、受付は運行の3〜5か月前から
申込みは公式サイトからのWeb申込み、または郵送(資料請求後、同封の申込書を返送)で受け付けます。公式サイトのFAQによると、販売開始は運行日のおよそ3〜5か月前で、申込みが多い場合は先着ではなく抽選です。当選・落選にかかわらず、結果はツアーデスクから郵送で知らされます。1組の申込みは4名までで、5名以上を希望する場合はツアーデスクへ直接連絡する形です。取消料は、クルーズプランが出発日の20日前から、食事付き乗車プランが10日前から発生します。
北海道のクルーズは2026年で車両が替わる
北海道では、東急とJR北海道が「THE ROYAL EXPRESS〜HOKKAIDO CRUISE TRAIN〜」として2020年から毎年夏にクルーズを運行しています。2026年は8月から9月に計8回の運行で、初めて道南方面へ行く新しいプラン「HOKKAIDO〜NORTHERN COASTLINE〜」(4泊5日)を含む3種類です。

| プラン | 日程 | 2名1室・1人あたり |
|---|---|---|
| HOKKAIDO〜NORTHERN COASTLINE〜 | 4泊5日 | 116万円〜 |
| HOKKAIDO CRUISE TRAIN | 3泊4日 | 98万円〜 |
| HOKKAIDO 日本最北端の旅 | 3泊4日 | 96万円〜 |
販売は2026年1月30日(金)から3月22日(日)まで、ホームページ・郵送での申込み受付後に抽選、募集人数は1回あたり最大14組28名(最少催行16名)でした。
東急とJR北海道の発表によると、この北海道クルーズで使ってきた伊豆急2100系の車両は2026年の運行をもって終わります。2027年夏は、JR北海道が2027年2月に運行開始を予定している新しい観光列車「赤い星」の編成に、THE ROYAL EXPRESSのブランド名を冠して道内クルーズを提供する計画です。「赤い星」も水戸岡鋭治氏がデザインしています。
両社は2026年10月6日、伊豆急2100系での北海道の運行が2026年9月で終わったことと、2027年の概要を発表しました。7年間の運行は6つのコース、あわせて53回でした。2027年は8月から9月に、金曜から月曜の3泊4日を8回程度運行する予定です。プランは、帯広・網走・中富良野に泊まる道東中心のものと、中富良野・小樽・洞爺に泊まる函館本線中心のものがあります。発売日と旅行代金は、決まり次第知らせるとしています(10月6日の発表のニュース)。
四国・瀬戸内は、2025年1〜3月のあとの案内が見つからない
JR東海の区間での運行は2024年11月に始まり、2025年11月からは愛知県・岐阜県まで広がりました(東急の2026年6月4日の発表の参考欄)。
一方、四国・瀬戸内では、東急がJR四国・JR貨物・JR西日本と協力して2024年から「THE ROYAL EXPRESS〜SHIKOKU・SETOUCHI CRUISE TRAIN〜」を運行してきましたが、確認できた最新の運行は2025年1月〜3月の3プラン(東急の2024年9月2日発表)です。当サイトは2026年9月19日時点で、公式サイトの「旅のご紹介」「運行カレンダー」「ニュース」のいずれにも2026年以降の四国・瀬戸内の運行案内を見つけられませんでした。次の発表があるとすれば公式サイトのニュース欄です。
車両は伊豆急行2100系、水戸岡鋭治氏のデザイン
THE ROYAL EXPRESSの車両は伊豆急行の2100系で、8両編成、定員は約50名です。デザインは水戸岡鋭治氏(ドーンデザイン研究所)が手がけ、2017年7月21日に運行を始めました。編成には、コース料理と生演奏を楽しむダイニングカー(5・6号車)、本棚とデスクを備えたライブラリー(8号車)、キッチンカー、コンサートや結婚式にも使われるマルチスペースなどがあります。座席クラスはプラチナクラス、ゴールドクラス(ファミリーシートを含む)です。
8両の編成を手元で確かめたいなら、楽天市場のTHE ROYAL EXPRESSのNゲージの一覧PRとAmazonの検索結果PRに模型が出ています。北海道での運行が2026年で終わる車両を、形で手元に残す使い方もできます。
編集部の考え
横浜駅から乗れる観光列車という点では、THE ROYAL EXPRESSは踊り子やサフィール踊り子と並べて語られがちです。ただ、後者が「駅で特急券を買えば乗れる列車」であるのに対し、THE ROYAL EXPRESSは宿泊費まで含めた旅行商品で、受付期間と抽選という手続きを踏まないと乗れません。横浜に住んでいても、思い立って翌週に乗る、という選び方ができない列車です。11〜12月の旅の申込みが6月4日から8月1日だったように、乗りたい季節の4〜5か月前に公式サイトのニュースを見る習慣をつけるのが、いちばん確かな入口だと思います。
北海道クルーズは2027年から車両が「赤い星」に替わります。発表された日程のうえでは、伊豆急2100系の THE ROYAL EXPRESS が北海道を走るのは、2026年9月25日発の「HOKKAIDO 日本最北端の旅」が最後の回です。四国・瀬戸内の次の運行は当サイトでは確認できていません。