焚く前の大根の切り口には、釈迦を表す梵字が書かれています。京都・千本釈迦堂(大報恩寺)の大根焚きは、梵字を書いて加持祈祷した大根を輪切りにし、お揚げと一緒に焚き込んで参詣者に授与する行事で、2026年は12月7日(月)・8日(火)です。釈迦のさとりを祝う成道会にちなみ、寺は中風、諸病除けの祈祷法要を営みます。
2026年の日と時間
京都市観光協会の京都観光Naviにある2026年の行事のページでは、日程は12月7日(月)・8日(火)、時間は10:00~16:00です。日取りは毎年同じで、寺の年中行事のページにも、大根を「煮込んで7日、8日の両日参詣者に授与しております」とあります。
寺の拝観案内では、門はふだん9:00に開き、17:00に閉まります。霊宝館に入れるのは16:00までで、行事の時間が終わるのと同じ刻限です。大根と霊宝館の両方に寄るなら、16:00より前に霊宝館に入ります。
大根をいただくとき
大根焚きの料金は、京都観光Naviの行事のページの料金欄で1,000円です。寺の拝観案内では、境内に入って参拝するのは無料で、本堂と霊宝館に入るのは有料です。1,000円に本堂の拝観が含まれるかと、大根を持ち帰れるかは未確認です。寺の問い合わせ先は075-461-5973(朝9時~夕方5時)です。
寺の年中行事によると、7日と8日は秘仏の本尊も御開帳されます。本尊は、行快が作った釈迦如来坐像です。本尊が安置される本堂は国宝で、文化庁の解説によると、棟木の墨書銘から安貞元年(1227年)の建立と分かっています。同じ解説には「京都市街中にある最古の建築」とあります。寺の公式サイトの案内では、幾多の戦禍や災害を免れて、建てられたときの本堂が今に残ります。
寺の建造物の案内では、本堂の中は、人が仏を拝む礼堂(外陣)と、仏像を安置する内陣に分かれ、その間を格子戸がつないでいます。内陣中央の須弥壇に本尊の厨子が置かれ、四天柱には極彩色で四天王像が描かれています。厨子の後ろの壁画の主題は、釈迦が霊鷲山で法を説く場面です。寺の説明では、本堂を建てた棟梁の妻おかめ(阿亀)が、短く切りすぎた柱を枓栱で補う案を出したと伝わり、本堂には全国から奉納された千余点のおかめ人形が展示されています。
市バスの上七軒から
寺の拝観案内では、市バスの上七軒で降ります。JR京都駅からは50系統、JR二条駅からは55系統、京阪の三条駅からは10系統、出町柳駅からは203系統です。地下鉄の丸太町駅からは10・51系統、今出川駅からは51・203系統、京阪の四条駅からは55系統も通ります。上七軒から寺までは、京都観光Naviの案内で徒歩3分です。
上七軒は市バスの均一運賃区間にあり、地下鉄・バス一日券が使える停留所です。京都市交通局の時刻表では、上七軒には50系統の京都駅行きのほかに、北野天満宮を通る50系統の立命館大学行きも停まります。帰りに京都駅へ戻るときは、行き先の表示を見てから乗ります。
慈禅上人が大根に書いた梵字
大根焚きは「だいこだき」と読みます。千本釈迦堂の大根焚きは、鎌倉時代に寺の第三世、慈禅上人が始めたと伝わります。寺の説明では、上人のころは、釈迦がさとりを開いた日を祝う成道会が盛大に営まれていました。修行中の釈迦は悪魔の妨害や誘惑に屈せず、12月8日の明け方、明星が現れると同時にさとりを開きました。上人はそれにあやかり、法要で大根に釈迦の種子(梵字)を書いて壇に供え、「悪魔除け」にしました。その大根をほかの大根と炊き上げて参詣者に供養したのが、大根焚きの始まりです。京都市の「京の年中行事」の講座には、上人が大根の切り口に書いたのは、釈迦如来を表す種字の「バク」だとあります。
大根を加持祈祷するのは法要のあとで、寺の祈祷の願いには「健康増進」も入ります。焚いた大根には、中風除けと諸病除けのご利益があるとされます。