四季島は、上野駅と東北・北海道・信越を結んで走るJR東日本のクルーズトレインです。乗車券や特急券のように駅のきっぷ売り場で買う列車ではなく、JR東日本グループの旅行会社が売る宿泊付きの旅行商品で、申し込みは公式サイトから、多い時は抽選です。2027年4〜6月出発の3泊4日コースは2名1室利用でお一人様110万円から(客室によって最大150万円)、申込みは2026年9月14日18時に締め切っています。乗車は上野駅の専用ラウンジからで、2026年9月19日時点、次の募集は10月上旬の予定です。
上野駅発着の旅行商品。きっぷではなく申し込みで乗る
四季島は、JR東日本と JR東日本びゅうツーリズム&セールスが企画する旅行商品として売られています。公式サイトのよくある質問には「現在募集している旅行商品の申し込み方法について」という項目があり、乗車そのものが「旅行商品」という扱いです。申し込みの流れは次のとおりです。
- 申し込み: 公式サイトで希望の出発日・コースを選んで申し込みます。多数の場合は抽選で、結果は書面で届きます。
- 申し込み手続き(出発の約4か月前): 参加が決まった人に申込書やお伺い書が送られます。指定日までにクレジットカードか振込みで申込金を払い、アレルギーや体調の希望を伝えます。
- 出発前の手続き(約2か月前): 催行の可否が知らされ、残額の支払い案内が来ます。
- 最終行程表の送付(約2週間前): 集合時間や車内での過ごし方をまとめた行程表が届きます。
- 荷物の宅配: スーツケースなど大きな荷物は、自宅から車内の部屋まで1人1個まで無料で配送できます。帰りも同じ仕組みです。
- 出発当日: 最終行程表に書かれた時刻までに、上野駅の「プロローグ四季島」に集まります。
今の募集状況と、直近2回の料金
2026年9月19日に公式サイトを見ると、「旅のお申し込み」のページに「現在、募集中のコースはございません」とあり、次回の募集開始は10月上旬頃の予定と書かれていました。今は申し込める便がない、ということです。直近で募集していたのは次の2回で、どちらも受付は終わっています。料金は2名1室利用時のお一人様分(円)です。
2027年4〜6月出発分(3泊4日・1泊2日、春〜秋コースのリニューアル後)。上野を出て福島県、北海道の函館・道南、東北を経て新潟県から上野に戻る3泊4日と、上野から長野県松本、新潟県三条・燕を巡る1泊2日です。申込みは2026年7月24日10時〜9月14日18時、抽選結果の発送は10月中旬頃の予定です。
| 客室タイプ | 3泊4日・2名1室 | 3泊4日・1名1室 | 1泊2日・2名1室 | 1泊2日・1名1室 |
|---|---|---|---|---|
| 四季島スイート | 150万円 | 277万円 | 75万円 | 138万円 |
| デラックススイート | 145万円 | 268万円 | 70万円 | 129万円 |
| スイート | 110万円 | 198万円 | 50万円 | 90万円 |
2026年12月〜2027年3月出発分(2泊3日・1泊2日、冬コース)。上野から岩手県水沢・北上、青森県五所川原・弘前、宮城県塩釜を巡る2泊3日と、上野から栃木県益子、山梨県小淵沢・白州を巡る1泊2日です。申込みは2026年4月2日10時〜6月1日18時で、すでに締め切っています。出発自体はこの冬(2026年12月〜2027年3月)に行われるので、今から半年ほどの間に実際に走るコースです。
| 客室タイプ | 2泊3日・2名1室 | 2泊3日・1名1室 | 1泊2日・2名1室 | 1泊2日・1名1室 |
|---|---|---|---|---|
| 四季島スイート | 105万円 | 157万円 | 67万円 | 100万円 |
| デラックススイート | 100万円 | 150万円 | 63万円 | 94万円 |
| スイート | 75万円 | 112万円 | 47万円 | 70万円 |
料金には運賃・料金、宿泊費、食事料金、飲料代金(一部有料あり)、観光料などが含まれると公式サイトにあります。抽選の倍率は公式サイトに載っておらず、当サイトでは確認できていません。
E001形という車両と、10両34名の客室
四季島の車両は「E001形」です。JR東日本の会社要覧によると、2017年5月に投入された10両編成で、最高速度は110km/h。電化区間はパンタグラフから、非電化区間はディーゼル発電機からの電力で走る「EDC方式」を、日本の鉄道車両で初めて採用しています。車両デザインはフェラーリやE6系「こまち」のデザイン監修も手がけた奥山清行氏です。

公式サイトのよくある質問によると、10両編成のうち6両が客室で、定員は34名(各部屋2名定員)。客室の内訳は次のとおりです。
- 四季島スイート(メゾネットタイプ、7号車): 1室、約20平方メートル。2階部分に畳を敷き、和を感じる造りです。
- デラックススイート(フラットタイプ、7号車): 1室、約14平方メートル。天井が高い平屋タイプです。
- スイート(2・3・4・8・9号車): 15室、各約9平方メートル。
4号車には車いす対応のユニバーサルルームが1室あります。車いすで移動できるのは4号車のユニバーサルルーム前から5号車(ラウンジ)、6号車(ダイニング)中央階段前までで、展望室のある1号車・10号車へは車いすで入れません。持ち込める車いすは全長94センチ×全幅47センチ×全高86センチ以内です。5号車の「LOUNGEこもれび」はバーカウンターのあるラウンジ、6号車の「DINING しきしま」は食堂車、1号車と10号車は展望車両「VIEW TERRACE きざし・いぶき」です。
10両の並びを手元で確かめたいなら、楽天市場の四季島のNゲージの一覧PRとAmazonの検索結果PRに模型が出ています。申し込む前に、どの号車に泊まるかを図で考える材料になります。
上野駅の専用ラウンジと13.5番線ホーム
四季島の出発・帰着駅は上野駅です。公式サイトによると、乗車の前に上野駅にある専用ラウンジ「プロローグ四季島」に集まり、そこから目の前に設けられた専用の「新たな旅立ちの13.5番線ホーム」で乗車します。一般の乗客が通る改札やホームとは別の、四季島の客だけが使う動線です。

遠くから来て集合の時刻に余裕を持たせるなら、前の晩の宿は楽天トラベルの上野駅周辺のホテル・旅館の一覧PRで探せます。JR・東京メトロ・京成の上野駅のまわりの宿がまとまっています。
横浜・新横浜から上野駅へ
JR東日本の横浜駅の時刻表で確かめると、横浜駅の東海道線(上野東京ライン)には、東京を通って宇都宮線・高崎線へ直通する列車があり、上野もその途中です。横浜駅からは乗り換えなしで上野駅まで行けます。新横浜駅からは、東海道新幹線で東京駅へ出て上野東京ラインや山手線・京浜東北線に乗り換えるか、JR横浜線で東神奈川・横浜へ出て東海道線に乗り換えます。集合の時刻は出発の約2週間前に届く最終行程表で決まるので、列車はそれを見てから選べば間に合います。
コースは季節と年度で毎年入れ替わる
四季島のコースは毎年少しずつ入れ替わります。公式サイトのアーカイブによると、2017年5月の運行開始から2021年までは「1泊2日コース/春〜秋」「3泊4日コース/春〜夏」「3泊4日コース/秋」「2泊3日コース/冬」という組み合わせで、2020年12月からは「1泊2日コース/冬」「2泊3日コース/冬」に変わりました。今回取り上げた2027年度の春〜秋コースは、2027年4月から行き先や訪問先を変えてリニューアルしたもので、2026年度までの春〜秋コースとは日程・料金とも別物です。同じ「3泊4日コース」という名前でも、年度によって訪れる土地が違います。古い料金を当てにせず、申し込む回の発表で確かめてください。
編集部の考え
四季島で変わらないのは「上野駅から出て上野駅に帰る」ことと「抽選」の2つで、コースと料金は回ごとに変わります。直近の2回を並べると、受付はどちらも2か月ほどで、その回の最初の出発の8か月ほど前に始まっていました(12月からの冬の回は4月2日〜6月1日、4月からの春の回は7月24日〜9月14日)。乗りたい季節から逆算して、その8か月ほど前に公式サイトを見に行く、というのが申し込みの現実的な段取りだと思います。次の募集は10月上旬頃の予定です。