GREEN×EXPO 2027(2027年国際園芸博覧会、会場は横浜市瀬谷区の上瀬谷)には、2026年9月時点で74か国が参加を表明しています。地域別に見るとアフリカが36か国と最も多く、国連の統計の地域区分をもとにした当サイトの分け方では、東アフリカだけで13か国にのぼります。数が多いので東アフリカは北側7か国と南側6か国に分けました。ここに並べるのは、南側の6か国(コモロ連合・マダガスカル共和国・セーシェル共和国・マラウイ共和国・モザンビーク共和国・ジンバブエ共和国)と、南部アフリカの3か国(ボツワナ共和国・エスワティニ王国・レソト王国)の9か国です。
どの国も、会場でどんな展示をするかは2026年9月時点でまだ発表されていません。手がかりになるのは、外務省の基礎データに載っている主要産業と貿易品目、それに日本が輸入している品目です。
9か国は、2026年9月時点ですべて公式参加契約に調印済みです。調印日は国によって2025年8月から2026年6月まで幅があります。調印日、基礎データにある農産物・植物、日本が輸入しているものは次のとおりです。
| 国名 | 調印 | 基礎データにある農産物・植物 | 日本が輸入しているもの |
|---|---|---|---|
| コモロ連合 | 2026年6月30日 | バニラ、丁字(クローブ)、イランイラン | イランイラン(精油) |
| マダガスカル共和国 | 2026年6月30日 | バニラ、クローブ、コーヒー、カカオ | ニッケル、香辛料類(バニラ、クローブ)等 |
| セーシェル共和国 | 2026年6月4日 | ココナツ、シナモン、バニラ | 冷凍魚等 |
| マラウイ共和国 | 2025年8月21日 | 葉たばこ、メイズ、茶葉、綿花、ナッツ、コーヒー | 金属、タバコ、紅茶、果実等 |
| モザンビーク共和国 | 2025年8月21日 | とうもろこし、砂糖、カシューナッツ、綿花、たばこ、木材 | 石油、ガス、石炭、採油用種(ごま)、チタン鉱、アルミニウム、天然グラファイト等 |
| ジンバブエ共和国 | 2026年6月5日 | たばこ、綿花、園芸 | 葉たばこ、粗鉱物、綿花 |
| ボツワナ共和国 | 2026年6月30日 | こうりゃん、メイズ | ダイヤモンド、工業用ダイヤモンド |
| エスワティニ王国 | 2026年2月26日 | 砂糖、木材、柑橘類 | 果実、時計 |
| レソト王国 | 2026年6月5日 | メイズ、ソルガム、小麦 | ダイヤモンド、電気機器、衣類 |
インド洋の島国が育てる香辛料:コモロ・マダガスカル・セーシェル
コモロ連合
コモロ連合は、面積2,236平方キロメートルとほぼ東京都と同じ大きさで、仏領マイヨット島を除くと1,862平方キロメートルの国です。外務省の基礎データの主要産業には、バニラ、丁字(クローブ)、イランイラン(精油の原料になる花)が並びます。日本が輸入しているのはイランイランの精油で、2025年の財務省貿易統計では0.39億円分です。公式参加契約の調印は2026年6月30日でした(協会の発表)。

マダガスカル共和国
マダガスカル共和国の首都はアンタナナリボです。外務省の基礎データによると、労働人口の約74%が農業に従事し、バニラ、クローブ、コーヒー、カカオが主要な換金作物です。マダガスカル産のバニラが日本の輸入量の90%を占めるとも記されています。2025年の財務省貿易統計では、日本の輸入額は290.8億円で、品目はニッケルと香辛料類(バニラ、クローブ)が中心です。公式参加契約への調印は2026年6月30日です。バニラビーンズには、マダガスカル産と書いて売られているものがあります(Amazonで探すPR)。

セーシェル共和国
セーシェル共和国は115の島からなり、面積は種子島とほぼ同じ460平方キロメートルです。外務省の基礎データの主要産業には、観光業や漁業(まぐろ)と並んで、ココナツ、シナモン、バニラを育てる農業が挙がっています。ただし2023年累計の財務省貿易統計で日本が輸入している品目は冷凍魚等で、これらの作物は含まれていません。公式参加契約に調印したのは2026年6月4日です。

たばこを主要産業に挙げる3か国:マラウイ・モザンビーク・ジンバブエ
マラウイ共和国
マラウイ共和国の首都はリロングウェです。外務省の基礎データによると、労働人口の約80%が農業に従事し、葉たばこ、メイズ、茶葉、綿花、ナッツ、コーヒーが主要産業として並びます。タバコや紅茶、砂糖といった一次農産品だけで輸出全体の8割に達するとも書かれています。2025年の財務省貿易統計では、日本は金属とあわせてタバコ、紅茶、果実等を輸入しています。2025年8月21日に公式参加契約を調印しました。

モザンビーク共和国
モザンビーク共和国は日本の約2倍にあたる79.9万平方キロメートルの国です。外務省の基礎データの主要産業には、とうもろこし、砂糖、カシューナッツ、綿花、たばこ、木材が並び、漁業ではエビが挙がっています。2024年の財務省貿易統計では、日本は石油やガスとあわせて、ごまなど採油用の種子や天然グラファイトを輸入しています。マラウイと同じ2025年8月21日に公式参加契約を調印しました。

ジンバブエ共和国
ジンバブエ共和国の首都はハラレです。外務省の基礎データの主要産業には、たばこ、綿花、園芸が挙がります。日本が輸入しているのは葉たばこ、粗鉱物、綿花です(2024年、財務省貿易統計)。主要産業には観光も入っていて、ビクトリアの滝やグレート・ジンバブエ遺跡など世界遺産が5か所あります。公式参加契約を調印したのは2026年6月5日です。

鉱物と農地が同居する南部アフリカ:ボツワナ・エスワティニ・レソト
ボツワナ共和国
ボツワナ共和国の首都はハボローネです。外務省の基礎データの主要産業には、こうりゃんとメイズを育てる農業がありますが、主要貿易品目や2024年の財務省貿易統計にある日本の輸入品目に挙がっているのはダイヤモンドと工業用ダイヤモンドだけで、農産物は記載がありません。ダイヤモンド産業がGDPの約2割を占めるとも書かれています。2026年6月30日、公式参加契約に調印しています。

エスワティニ王国
エスワティニ王国は四国よりやや小さい1.7万平方キロメートルの国です。外務省の基礎データの主要産業には、砂糖、木材、柑橘類を育てる農林業が挙がります。2022年のWTO統計による主要貿易品目の輸出には、香料や砂糖、木材も並びます。2024年の財務省貿易統計では、日本は果実と時計を輸入しています。公式参加契約の調印は2026年2月26日でした。

レソト王国
レソト王国は四国の1.6倍にあたる3.0万平方キロメートルの国です。外務省の基礎データの主要産業には、メイズ、ソルガム、小麦を育てる農業がありますが、国内の食料需要の20%程度しか賄えず、大半を南アフリカからの輸入に頼っているとも書かれています。主要貿易品目や2024年の財務省貿易統計にある日本の輸入品目には、衣料品やダイヤモンドは挙がるものの、農産物は記載がありません。公式参加契約は2026年6月5日に調印されています。

アフリカのほかの参加国は、北アフリカ4か国、西アフリカ9か国、中部アフリカ7か国、東アフリカ北側の7か国に分けて書いています。36か国それぞれの調印の日付、首都・人口・言語は「アフリカの参加国(1)」「(2)」(五十音順)で確かめられます。