- JR西日本が2026年10月14日(鉄道の日)に発表した。準鉄道記念物だった「マイテ49形2号展望車」を、同じ日付で鉄道記念物に格上げした。車両は京都鉄道博物館(京都市下京区)に収蔵されている。
- 1938年(昭和13年)の製造。特急「富士」「はと」「つばめ」などの一等展望車として走り、1961年に営業運転を終えた。翌1962年に大阪の交通科学館に収蔵され、JR西日本の発足後に工事を受けて「SLやまぐち号」などの客車として再び走った。
- 2022年に営業運転を終え、10月14日に京都鉄道博物館の収蔵車両になった。2024年10月14日に準鉄道記念物に指定されていた。
- 選んだ理由は、全溶接の丸屋根など当時の新しい技術、新造の一等展望車として最後の形式で現存2両のうちの1両であること、大きな改造を受けていないこと、2026年10月に内装の復元工事を終えたこと。
- 10月11日(日)には、京都鉄道博物館で指定を記念する式典を開いた。
編集部の考え
この展望車は、博物館に2度入った車両です。1961年に営業を退いて大阪の交通科学館に入り、JR西日本になってから再び客車として走り、2022年に今度は京都鉄道博物館へ戻りました。
その間、営業で走らせるために足した機器が付いていました。今回の格上げの理由に、それを外して内装を戻す工事を終えたことが入っています。準鉄道記念物になった2024年から2年のあいだに、走るための車両から、見せるための車両へ姿を戻したことが、格上げの決め手の一つになったと思います。
鉄道記念物は、国鉄が1958年に作った制度です。現存する一等展望車は、この車両を含めて2両です。もう1両がどこにあるかは発表に書かれていません。京都で見られる1両は、客車の特急の時代を伝える数少ない実物です。
行く人へのヒント
- 車両は京都鉄道博物館にあります。展示の場所と、車内に入れる日があるかは発表に書かれていないので、行く前に博物館の公式サイトで確かめます。
- 京都鉄道博物館の入館料・行き方・見どころは、京都鉄道博物館の記事に書いています。
編集部のひとこと
特急「富士」「つばめ」の最後尾を走った1938年製の展望車が、JR西日本の鉄道記念物になりました。2026年10月に、後から足した機器を外して内装を元に戻す工事を終えたところで、京都鉄道博物館に収蔵されています。