- JR西日本グループは2026年10月21日、学研都市線(京橋駅〜木津駅)を舞台に、沿線の自治体や地域の事業者、社会起業家と組む共創プロジェクト「ハイタッチモード」を始めると発表した。子育て世帯の暮らしに着目し、駅や駅前の整備と、体験の事業を組み合わせる。
- 星田駅(大阪府交野市): 駅舎をリニューアルし、2028年春ごろに竣工する予定。子どもも大人も過ごせる待合空間などを今後検討する。発表の図はイメージで、変わることがある、としている。
- 忍ケ丘駅(大阪府四條畷市): 駅前のロータリーを封鎖し、「通り過ぎる空間」から「過ごしたくなる空間」に作り替える社会実験を11月2日〜8日に行う。四條畷市の事業として実施する。
- 四条畷駅(大阪府大東市): 体験型の一時保育「駅いく」を11月15日に開く(株式会社あすいくと共創)。昨年度に西日本エリアで初めて同じ駅で試した事業で、今年度は福山駅・金沢駅・大阪駅でも初めて開く。
- 忍ケ丘駅には、四條畷市のPR大使で絵本作家の谷口智則さんのアートを展示し、子どもがまちなかのアートを巡るまち歩きの催しを開く。枚方市東部の「奥ひら」では、藤阪駅から始まるサイクリングのモデルコースなど、親子向けの里山ツーリズムの企画を作る。
- 背景として、学研都市線はおおさか東線の開通で新大阪方面へ出やすくなり、複数の駅周辺でまちづくりが計画されている。JR西日本は2023年に、沿線6市と大阪府の「JR学研都市線沿線まちづくり協議会」に参画している。
- 列車の増発、新しい駅、運賃に関わる内容は発表に無い。
編集部の考え
鉄道会社の沿線づくりの発表は理念の語が多くなりがちですが、この発表で日付と場所が決まっているのは 3 つです。星田駅の駅舎が 2028 年春ごろ、忍ケ丘駅前の社会実験が 11 月 2〜8 日、四条畷駅の一時保育が 11 月 15 日。乗る人の行動に関わるのは、このうち忍ケ丘駅前のロータリーが 1 週間閉じることで、車で送り迎えをする人は影響を受けると思います。発表に迂回の案内はなく、四條畷市の案内を見るしかありません。
学研都市線は、当サイトの読者には万博の跡を追う線として出てきます。「いのちの未来」のアンドロイド 7 体が移ったけいはんなオープンイノベーションセンター(KICK)は、祝園駅からバスで行く施設です。今回の事業は大阪府内の駅が中心で、京都府側の祝園や木津には触れていません。
おおさか東線で新大阪とつながったことを背景に挙げているのは、新幹線で来る人を沿線に呼ぶ下地があるという意味だと読みました。ただ、今回の 5 つの事業はどれも沿線に住む親子に向けたもので、遠くから来る人向けの企画はまだありません。
行く人へのヒント
- 11 月 2〜8 日は忍ケ丘駅前のロータリーが閉じます。車で駅に送り迎えをする人は、期間中の案内を四條畷市のページで確かめてください。
- 11 月 15 日の四条畷駅の「駅いく」は、申し込み方法が 10 月 8 日の JR 西日本の発表(出典欄の PDF)にあります。保護者が子どもを預けて自分の時間を持つ仕組みで、預かる側は駅員の体験を用意します。
- 万博の「いのちの未来」のアンドロイドが移った KICK への行き方(祝園駅からバス)は、万博のパビリオンの移設先に書いています。
編集部のひとこと
乗る人に関わるのは、星田駅の駅舎が 2028 年春ごろに新しくなることと、11 月 2〜8 日に忍ケ丘駅前のロータリーが閉じることの 2 つです。列車の本数や運賃の話は入っていません。学研都市線は、万博の「いのちの未来」のアンドロイドが移った KICK の最寄り、祝園駅を通る線でもあります。