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春日若宮おん祭 2026:12月15〜18日、17日のお渡り式と御旅所祭。近鉄奈良駅・JR奈良駅からの歩き方

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本文の価格・時刻・日程は2026年9月19日時点の公式発表に基づきます。予約の直前に各公式サイトで最新情報を確認してください。

JR 奈良駅の駅前広場。寺院風の屋根と相輪を載せた建物が広場に面して建っている
JR 奈良駅の駅前。お渡り式の行列はこの駅前を通る 写真: Degueulasse(CC BY 3.0、Wikimedia Commons)

日程と宿

2026年12月15日(火)〜18日(金)(春日若宮おん祭保存会)

12月17日の午前0時、若宮神社の参道からすべての灯りが消えます。若宮様を御本殿から御旅所へお遷しする「遷幸の儀」で、春日若宮おん祭保存会の説明には「参列する者も写真はもちろん、懐中電灯をともすことすら許されない」とあります。この儀式から始まる1日が、900年近く続く祭りの中心です。

保延2年に始まった祭り

春日若宮おん祭保存会によると、長承年間(1132〜1135)の大雨洪水と疫病の後、白河上皇や関白・藤原忠通らが若宮様に加護を願い、長承4年(1135年)に若宮の社殿を造営しました。翌1136年、春日野に御神霊を迎えて祭礼を行ったのが、おん祭の始まりとされています。奈良市観光協会はこの年を「保延2年」と記しています。室町時代の応永23年(1416年)頃から11月27日に、明治時代からは新暦の12月17日に定められ、以後途切れず続いてきました。

金地に緑の山と松を描いた六曲一双の屏風。馬に乗った人や白い装束の行列が雲の間を進み、右下に朱塗りの社殿がある
狩野典信(栄川院)が描いたおん祭の行列の屏風(六曲一双、1762〜1790年ごろ、ホノルル美術館蔵)画像: Kanō Eisen'in Michinobu(CC0、Wikimedia Commons)

お渡り式と当日の神事芸能は、文化庁の国指定文化財等データベースで「春日若宮おん祭の神事芸能」として、1979年2月3日(昭和54年)に重要無形民俗文化財に指定されています。保護団体名は春日若宮おん祭保存会です。

12月15日から18日までの4日間

日時刻行事
15日13:00大宿所詣(JR奈良駅を出発し、大宿所まで行列)
15日17:00大宿所祭
16日16:00宵宮祭
17日0:00遷幸の儀(若宮御本殿から御旅所へ)
17日9:00本殿祭
17日12:00お渡式(奈良県庁前広場を出発)
17日13:00頃松の下式
17日14:30御旅所祭
17日23:00頃還幸の儀(御旅所から若宮御本殿へ)
18日13:00奉納相撲
18日14:00後宴能

春日若宮おん祭保存会の行事案内による時刻です。遷幸の儀と還幸の儀は、いずれも浄闇の中で執り行われると説明されています。

お渡り式は近鉄奈良駅前・JR奈良駅前を通る

お渡り式は、馬や時代衣装の奉仕者による行列が正午に奈良県庁前広場を出発する行事です。奈良市観光協会によると、行列は奈良県庁前から近鉄奈良駅前、JR奈良駅前、三条通りを通ってお旅所へ向かいます。どちらの駅の近くにいても、行列が通るのを待つ形で見られるということです。

灰色の狩衣に紫の袴の一団が竹の柵に沿って歩き、柵の外に大勢の観客が並ぶ
お渡り式の行列の猿楽座。撮影者の説明では影向の松の前(2014年12月17日撮影)写真: Lovelin6th(CC BY-SA 4.0、Wikimedia Commons)

一之鳥居を入った「影向の松」の前では、13時頃から芸能を奉納する「松の下式」があり、ここでの奉納を終えて初めてお旅所への参入が許されます(春日若宮おん祭保存会)。14時30分からの御旅所祭では、神楽や東遊、田楽などが奉納されます。

赤い装束に赤い笠の奏者が横一列に並んで笛や笙を奏で、左に緑の衣に花の冠を着けた舞人が立つ。後ろに白い幕と観客席
影向の松の前で行われる松の下式(2014年12月17日撮影)写真: Lovelin6th(CC BY-SA 4.0、Wikimedia Commons)

近鉄奈良駅・JR奈良駅からの歩き方

春日大社の公式サイトの交通案内では、JR大和路線・近鉄奈良線「奈良駅」から奈良交通バス(春日大社本殿行き)で約11〜15分、「春日大社本殿」下車すぐです。市内循環バス(外回り)なら約9〜13分「春日大社表参道」下車、徒歩約10分とも案内されています。徒歩の場合は、近鉄奈良線「奈良駅」から約25分。JR奈良駅からの徒歩の分数は、この案内には書かれていません。

遷幸の儀は 17 日の午前 0 時、還幸の儀は 23 時頃です。深夜の神事まで見るなら、前後の宿は楽天トラベルの近鉄奈良駅周辺のホテル・旅館の一覧PRで探せます。お渡り式の行列も、この駅の前を通ります。

大阪難波・京都からの近鉄特急、天王寺・京都からのJRの快速

大阪難波から近鉄奈良までは、近鉄の路線図・停車駅案内によると、難波線・奈良線に特急・快速急行・急行・準急・区間準急・普通が走っています。快速急行や急行は乗車券だけで乗れますが、特急は別に特急券が必要です。近鉄の運賃特急料金表では、大阪難波⇔近鉄奈良の普通運賃は680円、特急料金は520円です。

京都からは京都線・橿原線経由で、特急・急行・準急・普通が走ります(快速急行はありません)。京都⇔近鉄奈良の普通運賃は760円、特急料金は520円と、同じ運賃特急料金表に示されています。

近鉄には「奈良世界遺産フリーきっぷ 奈良・斑鳩コース」もあります。大阪難波〜鶴橋・京都発で、近鉄電車の往復乗車券と奈良・斑鳩エリアのフリー区間、奈良交通バスのフリー区間が乗り放題になり、春日大社国宝殿などの施設で割引を受けられます。1日コースは大人1,800円・小児900円、2日コースは大人2,370円・小児1,190円(特急料金は別)。発売は通年で、駅窓口のほか旅行会社の主要店舗でも買えます。

JR西日本は、大和路線の大和路快速が大阪・天王寺から乗り換えなしでJR奈良駅へ、奈良線のみやこ路快速が京都から乗り換えなしでJR奈良駅へ向かいます。JR西日本の発表(2025年12月12日、2026年3月14日ダイヤ改正)では、みやこ路快速がJR小倉駅・新田駅に新たに停車するようになり、その本数は奈良方面が平日16本・土休日17本、京都方面が平日16本・土休日18本です。

東海道新幹線の「のぞみ」は東京・品川・新横浜・名古屋・京都・新大阪に停車します(JR東海ツアーズの案内)。横浜・新横浜から来る場合は、京都駅か新大阪駅で近鉄かJRに乗り換える形です。

奈良交通には、春日大社を含む奈良公園・西ノ京エリアの路線バスが1日乗り放題になる「奈良公園・西ノ京 世界遺産 1-Day Pass」(大人600円・小児300円、1日間有効)もあります。近鉄奈良駅の東向き1番のりばからは、春日大社本殿行きの7・77・97系統のほか、東大寺大仏殿・春日大社前を経由する市内循環(2系統)・中循環(6系統)も出ている、と奈良交通の乗り場時刻表(2025年10月1日改正)に案内されています。

お渡り式の日、近鉄奈良駅のバス乗り場が変わる(2024年実績)

奈良交通は、お渡り式の時代行列にともなう交通規制で、バス停留所の使い方を変える案内を出しています。2024年12月17日(火)の実績では、県庁前停留所(西行き車線)から近鉄奈良駅停留所(西行き車線)、油阪船橋商店街停留所(南行き車線)にかけて交通規制が敷かれました。県庁前③のりばは、11時から18時10分頃まで一部系統が近鉄奈良駅発着に変わりました。11時55分から13時頃まで(時代行列の通過が終わるまで)は使えず、東へ約100メートルの場所で乗降扱いになりました。近鉄奈良駅の噴水前おりばも11時30分から13時30分頃まで使えず、⑧⑨⑪⑫のりばは12時から13時30分頃まで高天交差点付近の臨時乗降場での乗降になったと案内されていました。2026年の規制内容は、時期が近づいたら奈良交通の案内で確かめてください。

桟敷席(2025年の実績)

奈良市観光協会は、お渡り式の行列を沿道で座って見られる有料の特別桟敷席を運営しています。2025年(第890回)の内容は次のとおりでした。

桟敷席場所席数料金
登大路園地桟敷席登大路園地(奈良県庁前)220席・全席自由2,000円
松の下式桟敷席(南席)春日大社一之鳥居横50席・当日先着順指定5,500円
松の下式桟敷席(北席)春日大社一之鳥居横120席・当日先着順指定5,000円
お旅所前桟敷席春日大社お旅所前160席・当日先着順指定10,000円

予約は奈良市観光体験予約サイト「NARAタイム」で、2025年は10月20日13時から12月12日17時30分まで受け付けていました。問い合わせ先は奈良市観光協会(0742-30-0230)です。お旅所前桟敷席は、入場から22時30分までの間は出入り自由だったと案内されています。2026年9月時点で、2026年の桟敷席の内容はまだ発表されていません。

編集部の考え

おん祭を始めたのは、若宮の神に願をかけた朝廷と藤原氏の人たちでした。春日若宮おん祭保存会の説明では、長承年間(1132〜1135)に大雨と洪水で飢饉が続き、疫病が広がったため、白河上皇・鳥羽上皇・関白藤原忠通・前関白藤原忠実・左大臣藤原頼長が若宮に加護を願い、長承4年(1135)旧暦2月27日に社殿を建てました。翌年の旧暦9月17日に春日野へ神霊を迎えて祭礼を行ったのが始まりです。長雨が収まったので、以後は五穀豊穣と万民安楽を祈って大和一国を挙げて行うようになった、と保存会は書いています。

では、始めた人たちがいなくなったあと、だれが支えたのか。保存会の御渡り式の解説によると、祭りはもともと興福寺の衆徒が主宰していました。衆徒と国民(武士)が大名・小名になると「若宮祭礼流鏑馬願主人」を名乗り、六つの党に分かれて交代で願主人を勤め、主催者のようになったといいます。豊臣秀吉の全国制覇で壊滅したあとは、六党の一つ長谷川党の法貴寺氏人が願主人に仕立てられ、明治維新後は旧神領の人々がこれを勤めて今に至る、と説明されています。お渡り式の第十一番「大和士」は、この流れを受け継ぐ一団です。関白忠通が祭りへ向かう途中で病になり、お供の楽人に使いをさせたことが第一番「日使」の始まりと伝えられます。

いまは、昭和54年の重要無形民俗文化財の指定を機に結成された春日若宮おん祭保存会が、装束や用具の整備と廃れた儀式の復興に当たっています。江戸時代から加わった大名行列も一時衰えたあと、同じ昭和54年に奈良市内の青年たちが大名行列保存会を作りました。朝廷と藤原氏、興福寺、大和の武士、旧神領の人々と、担い手が入れ替わってきたことは保存会の説明で追えますが、それぞれの時代に費用をだれが出したのか、旧神領の人々がいまどう選ばれるのかまでは、資料では分かりません。

時刻は保存会、桟敷席は奈良市観光協会

当日の時刻や桟敷席の詳細は、春日若宮おん祭保存会の公式サイトと奈良市観光協会で確かめてください。

2026 年の桟敷席は、まだ出ていない

  • 2026年(第891回)の特別桟敷席の場所・料金・予約開始日

特別桟敷席の場所・料金・予約開始日が分かったら、この記事と祭り歳時記の一覧に加筆します。師走の祭りは秩父夜祭にも書きました。初詣と鉄道の関わりは初詣は鉄道が広めたにあります。奈良の冬の行事は、1月の若草山焼き、3月の東大寺二月堂のお水取りと続きます。

よくある質問

春日若宮おん祭はいつ開かれますか。

春日若宮おん祭保存会によると、毎年12月15日から18日です。奈良市観光協会によると、2026年は12月15日(火)から18日(金)で、お渡り式(時代行列)は17日(木)です。

お渡り式は何時に、どこから出発しますか。

春日若宮おん祭保存会の行事案内によると、正午に奈良県庁前広場を出発します。奈良市観光協会によると、行列は奈良県庁前から近鉄奈良駅前、JR奈良駅前、三条通りを通ってお旅所へ向かいます。

春日大社への最寄り駅と行き方は。

春日大社の公式サイトによると、JR大和路線・近鉄奈良線「奈良駅」から奈良交通バス(春日大社本殿行き)で約11〜15分、「春日大社本殿」下車すぐです。徒歩の場合は近鉄奈良線「奈良駅」から約25分と案内されています。

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