ななつ星in九州は、博多駅を出て九州をめぐり、博多駅に戻るJR九州のクルーズトレインです。きっぷを買って乗る列車ではなく、宿泊や食事まで含めた旅行商品として売られています。今走っている第29期(2026年9月〜2027年2月出発)は、3泊4日の由布院コース・雲仙コースが2名1室で1名あたり135万円から、1泊2日のわいたコースが同70万円からです。申し込みはすでに締め切っており、集合場所は博多駅の専用ラウンジです。
博多駅発着の旅行商品。みどりの窓口では買えない
JR九州の公式サイトのよくある質問には、ななつ星in九州は列車の切符だけでは売らず、旅行商品としてだけ販売する、と書かれています。駅のみどりの窓口では扱いません。申し込みはインターネットからのみで、紙の申込書や電話での申込みはできません。一度に申し込めるのは最大2室(2組4名)までです。
JR九州が売る出発日はクルーズトレインツアーデスクが受け付け、それ以外の出発日は主な旅行会社が売ります(公式サイトのよくある質問)。申し込みが多いときは抽選で、先着順ではありません。取消料は、出発日の前日から数えて21日前から旅行代金の20%がかかり、その後は取り消す日によって変わります。
今走っている第29期のコースと料金
JR九州が2026年3月26日に発表した資料によると、2026年3月にコースを全面刷新し、由布院コースとわいたコースが新設されました。今、2026年9月19日の時点で実際に走っているのは第29期(2026年9月〜2027年2月出発)です。申し込みは2026年4月1日10時〜4月30日23時59分に締め切っています。料金は2名1室利用時のお一人様分(円)です。
3泊4日 雲仙コース(2026年9月・10月出発、火曜日): 「九州の豊かな大地と水の恵みに触れ、自然とともに生きる人々に出逢う旅」。福岡から長崎・熊本・大分をめぐります。出発日は9月1日・8日、10月13日の3本。
3泊4日 由布院コース(2026年11月〜2027年2月出発、火曜日): 「有田焼から始まる産業の歴史、未来へつなぐつくり手に出逢う旅」。佐賀・有田で有田焼の窯元を訪ね、由布院で1泊、鹿児島の沈壽官窯を経て博多へ戻ります。出発日は11月10日・17日、12月8日、2027年1月12日・26日、2月16日の6本。
1泊2日 わいたコース(2026年9月〜2027年2月出発、土曜日): 「大地の力とともに生きる人々、豊後岡藩の古城と訓えに出逢う旅」。熊本県小国町のわいた温泉郷と、大分県竹田市の岡城跡を巡ります。出発日は9月5日・19日、10月3日・10日・31日、11月21日、12月12日・26日、2027年1月9日・16日・30日、2月6日・27日の13本。
| 客室タイプ | 3泊4日(雲仙・由布院) | 1泊2日(わいた) |
|---|---|---|
| スイート | 135万円 | 70万円 |
| DXスイートB | 170万円 | 85万円 |
| DXスイートA | 185万円 | 95万円 |
由布院コースは、第29期の受付後もご好評につき出発日が追加されました。2026年5月16日の告知によると、由布院コースに12月15日〜18日の追加日程が加わり、あわせて3泊4日の特別企画「回想」(9月24日〜27日)も新設されました。追加分の申込みは2026年5月16日〜31日で、先着順ではなく抽選でした。次の第30期(2027年3月〜9月出発分)は、2026年10月頃に受付開始予定とJR九州のサイトにありますが、詳しい日程はまだ出ていません。
なお、令和8年(2026年)熊本地震の影響で、2026年8月1日出発分が運休しました。JR九州は線路設備の安全確認を終え、8月4日出発分から運行を再開したと発表しています。
客室10室、定員20名の車両
JR九州の公式サイトによると、ななつ星の編成は7両で、金色のエンブレムが入るロイヤルワインレッドの車体です。1号車と7号車は全面が車窓のパノラマ仕様。編成の内訳は次のとおりです。

- 1号車 ラウンジカー「ブルームーン」: 昼は休憩、夜はバーになる社交の場。ピアノの生演奏があります。
- 2号車 サロンカー「木星」・茶室: 車内アクティビティや語らいの場で、椅子に座る立礼式の茶室を備えます。
- 3〜6号車 スイート: 定員2名の部屋が8室(1車両あたり最大3室)、各約10平方メートル。
- 7号車 DXスイートA・DXスイートB: それぞれ1室のみ。DXスイートAは約21平方メートルで最後尾の車窓が特徴、DXスイートBは約17平方メートルで落ち着いた造りです。
客室は合わせて10室、定員は20名(各部屋2名)。3号車の1室(301号室)は車いす対応で、幅70センチ・全長120センチ・高さ109センチ以内の車いすに対応します。各部屋にシャワールームとトイレがあり、2号車・6号車には共用トイレもあります。浴槽はありません。2013年10月に「日本初のクルーズトレイン」として運行を始め、2022年10月からは「第2章」として、車両やコースを一新しています。現在の客室構成(スイート8室・DXスイートA/B各1室)はこの第2章以降のものです。

編成を手元で確かめたいなら、楽天市場のななつ星のNゲージの一覧PRとAmazonの検索結果PRに模型が出ています。抽選に外れた年の代わりにもなります。
博多駅の専用ラウンジ「金星」
集合場所は博多駅のラウンジ「金星」です。公式サイトのよくある質問は服装を2段階で案内していて、「金星集合時」はスマートカジュアル(男性はジャケットと襟付きシャツ、女性はワンピースやジャケットなど)、車内での夕食はフォーマルです。旅の初日から上着の要る列車だと思っておくと、荷づくりで困りません。
横浜・新横浜から博多へ
JR東海の公式サイトによると、新横浜駅には東海道新幹線の「のぞみ」「ひかり」「こだま」がすべて停まります。「のぞみ」の基本の停車駅は東京・品川・新横浜・名古屋・京都・新大阪で、一部の列車は山陽新幹線の新神戸や岡山以西へ直通します。また、JR東海のピーク期間の案内は東京〜博多間を走るすべての「のぞみ」を対象にしているので、東京と博多を結ぶ「のぞみ」が設定されていることが確認できます。新横浜駅は東京〜博多間を走る「のぞみ」の停車駅なので、乗り換えなしで博多まで行けます。1日目は博多駅を出てそのまま列車の旅が始まるので、横浜からは前の日のうちに博多へ入っておくと確実です。前の晩の宿は楽天トラベルの博多駅周辺のホテル・旅館の一覧PRで探せます。集合するラウンジ「金星」は博多駅にあるので、駅の周りに泊まれば朝の移動が短くて済みます。
編集部の考え
2026年5月16日に出発日の追加を知らせた翌日、JR九州は「ホームページへのアクセス集中による接続障害」のお知らせを出しています。1人135万円からの旅に、申込みの初日でサイトがつながりにくくなるほど人が集まる、ということです。第30期の受付は2026年10月頃の予定とだけ出ています。受付は第29期が1か月、追加分は16日間と短いので、10月に入ったら公式サイトのニュースをこまめに見るのがよいと思います。申し込めるのはインターネットだけで、1回に2室までです。