山陽新幹線を走る「こだま」の中に、丸みを帯びた鼻先が目を引く500系新幹線があります。JR西日本は2026年6月22日、500系が2027年1月13日に定期列車での運転を終え、同年7月に営業運転を終了すると発表しました。人気を集めた「ハローキティ新幹線」(500系V2編成のラッピング車)は、これより一足早く2026年5月17日に運行を終えています。500系は東海道新幹線には入らないので、新横浜から乗るには新大阪での乗り継ぎが要ります。
新横浜から乗るのぞみ・ひかり・こだまの選び方は別記事にあります。同じ2026年6月22日には、東海道・山陽新幹線を検測する「ドクターイエロー」T5編成の引退時期も合わせて発表されています。
500系は2027年1月13日に定期運転を終え、同年7月に営業運転を終える
JR西日本はそれまで、500系は老朽化のため「2027年を目途に」引退するとだけ知らせていました。2026年6月22日の発表「~ありがとう500系&ドクターイエロー~」で、日付が入りました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 定期列車での運転終了 | 2027年1月13日 |
| 営業運転の終了 | 同年7月(それまでは臨時列車などで運転) |
| 備考 | 車両運用の都合等により、一部区間で定期列車に充当する場合がある |
JR西日本はいずれも現時点の予定としていて、大規模なダイヤ乱れなどがあれば変更もありうる、と付け加えています。
「ラストラン」のあとも走った V4 編成
引退に向けた企画は、JRおでかけネットの特設サイト「The Last Run 2027」にまとまっています。2026年8月30日には、旅行商品「ありがとう500系V4編成ラストラン 上り無待避運行! 博多~新大阪往復乗車」がありました。6月22日の発表は、この運行を「V4編成の営業運転としてはラストラン」と案内していました。
ところが V4 編成は、翌8月31日と9月1日に定期列車の「こだま」に入りました。JR西日本は9月3日に特設サイトへお知らせを出し、代わりに走るはずだった N700系の編成に修繕が必要になり、自然災害による計画の変更も重なったため、と説明しておわびしています。編成ごとの「最後」は車両のやりくりで動く、という前提で見ておくのが安全です。
このあとの 500系の企画は、2026年11月15日発の「カンセンジャーと行く 500系大満喫の旅」(列車に乗ったまま博多総合車両所に入る。9月中旬に先着で受付開始予定と8月7日に発表)です。申込は「tabiwaトラベル」で、電話では受け付けていません。
いま走っているのは、山陽新幹線の「こだま」
500系は現在、山陽新幹線の新大阪〜博多間を走る「こだま」として運転されています。8両編成でグリーン車はありません。JRおでかけネットの車両編成のページには、4〜6号車が「2列シート&2列シート」であること、こだま944号・974号は4号車が自由席になること、日によってグリーン車のないN700系で代走することがある、といった編成の特徴が載っています。

ただし、どのこだま何号が500系になるかという日ごとの時刻表は、このページにはありません。乗る日と列車を決めたら、JR西日本のネット予約などで列車を指定し、表示される車両編成で500系かどうかを確かめる、という調べ方になります。
ハローキティ新幹線は、2026年5月17日に運行を終えた
500系V2編成をラッピングした「ハローキティ新幹線」は2018年6月にデビューし、新大阪〜博多間を走っていました。JR西日本は2025年10月30日、老朽化にともない2026年春に運行を終了すると発表し、このときは最終運行日を、決まり次第ハローキティ新幹線のホームページで知らせるとして、日付を留保していました。2026年3月4日の発表では「2026年5月17日の運転をもって運行を終了する」として、日付が定まっています。
ハローキティ新幹線は予定どおり2026年5月17日に運行を終えました。関空特急「はるか」のハローキティラッピング車も、2027年夏ごろまでに順次運行を終える予定です。
1997年デビュー、のぞみの主役から「こだま」の500系へ
500系は1997年3月に営業運転を始めました。JR西日本の発表によると、当時の国内最高速度の時速300キロで走り、新大阪〜博多間を最速2時間17分で結びました。2008年以降は8両編成に改造された編成が「こだま」として走っています。
東海道新幹線と「のぞみ」での営業運転は、2010年2月28日が最後です。JR東海グループの記念商品の案内によると、この日のラストランは東京駅17番線12時30分発「のぞみ29号」(W1編成)でした。
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保存車両は、京都鉄道博物館の521形1号車
500系の先頭車は、京都市下京区の京都鉄道博物館・本館に展示されています。車両は500系新幹線電車の521形1号車です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 展示車両 | 500系新幹線電車521形1号車 |
| 開館時間 | 10:00〜17:00(入館は16:30まで) |
| 休館日 | 毎週水曜日(祝日・学休期間は開館)、年末年始(12月30日〜1月1日)ほか |
| 入館料(個人) | 一般1,500円、大学生・高校生1,300円、中学生・小学生500円、幼児(3歳以上)200円 |
| 最寄り駅 | JR嵯峨野線「梅小路京都西駅」徒歩約2分 |

京都駅からは中央口を出て西へ徒歩約20分のほか、市バス・京阪京都交通バスも使えます。
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新横浜からは、新大阪でこだまに乗り継ぐ
500系は山陽新幹線の新大阪〜博多間だけを走り、東海道新幹線には入りません。新横浜から乗るには、まず東海道新幹線ののぞみで新大阪へ行き、そこから山陽新幹線のこだま(500系が充当されている列車)に乗り継ぎます。JR東海グループの案内では、東京〜新大阪間ののぞみの所要時間は最短2時間21分です。新横浜は東京の次の停車駅にあたるので、乗車時間はこれより短くなります。京都鉄道博物館だけが目的なら、新横浜からのぞみ・ひかりで京都駅まで行き、駅からバスか徒歩で向かう行き方もあります。
編集部の考え
500系は「のぞみ」の看板役だった期間よりも、「こだま」として山陽新幹線を走ってきた期間のほうが長くなりました。ハローキティ新幹線のような企画が長く続いたのも、こだまとしての第二の現役期間があったからだと思います。
定期列車で乗れるのは2027年1月13日まで、この記事を書いている時点であと4か月足らずです。運転日が公表されないドクターイエローと違って、500系は「こだま」のきっぷを買えば乗れます。ただ、V4 編成の件が示したとおり、どの列車に 500系が入るかは直前まで動きます。乗ることが目的なら、日程に余裕を持たせ、予約のときに車両編成を確かめるのがよいと思います。1月14日以降は臨時列車と旅行商品が中心になるはずで、きっぷ 1 枚で乗れる期間はいまのうちです。