出雲大社の「神在月」は旧暦10月そのものを指す言い方で、そこで行われる「神在祭」は旧暦10月11日から17日までの神事です。2026年の神在祭は11月18日の神迎神事・神迎祭に始まり、25日の神等去出祭まで続きます。夜に行われる神迎神事は、出雲大社の西方にある稲佐の浜が舞台です。
1. 「神在月」と「神在祭」は指す期間が違います
出雲観光協会は神在月を「旧暦10月。全国の八百万の神々が出雲の国に集まる月」と説明しています。神々が集う出雲の各神社では、神迎祭に始まり神在祭、そして神等去出祭が行われるとしています。旧暦にもとづくため、新暦の日付は毎年変わります。出雲大社によれば、神々が出雲に滞在するのは旧暦10月11日から17日までの7日間で、この間に人々の縁について神議り(かむはかり)がなされるとされ、この7日間が出雲大社の神在祭にあたります。
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夕刻7時、稲佐の浜では御神火が焚かれ、注連縄を張った斎場に神籬(ひもろぎ)が2本立てられます。かたわらには神々を先導する龍蛇神が海に向かって置かれ、神事は20分から30分ほど続くと出雲観光協会は説明しています。神事のあと、神籬は絹垣で覆われ、龍蛇神を先頭に高張提灯が並び、奏楽の中を参拝者とともに出雲大社まで行列が進みます。出雲大社の拝殿に着くと、国造(こくそう)以下すべての祀職が奉仕して神迎祭が執り行われ、神々はようやく東西の十九社に鎮まられます。

2. 神在祭2026の日程表
| 神事 | 日付 | 時刻 | 場所 |
|---|---|---|---|
| 神迎神事・神迎祭 | 11月18日(水) | 19:00 | 稲佐の浜・拝殿 |
| 神在祭 | 11月19日(木) | 9:00 | 御本殿 |
| 献穀祭・神在祭・縁結大祭 | 11月23日(月・祝) | 10:00 | 御本殿 |
| 神在祭・縁結大祭 | 11月25日(水) | 10:00 | 御本殿 |
| 神等去出祭 | 11月25日(水) | 16:00 | 拝殿 |
| 第二神等去出祭 | 12月4日 | 16:00 | — |
日程は出雲大社の祭日表と、神迎祭・神在祭のよくある質問によります。
3. 参列できること、できないこと
神迎神事は、稲佐の浜の斎場での参列と、出雲大社への供奉(おとも)ができます。令和6年から再開された形で、斎場入口では白御幣が授与されます。神迎祭は、一般の方は拝殿内へは入れませんが、外からの参拝はできます。
神在祭そのものは、出雲大社から案内のあった方だけが参列できる祭典です。一般の方は境内での参拝はできますが、祭典への参列はできません。神議りの場となる上宮(かみのみや)は出雲大社西方950mに位置する摂社で、ここで縁結びや来年の収穫についての神議りが行われるとされています。縁結大祭は、申込みをした一般の方の参列が可能です。参列方法の詳細は、出雲観光協会の特設サイトで案内されるとしています。神等去出祭も、拝殿内には入れませんが、外からの参拝はできます。

神在祭の期間中は、神楽殿で夜神楽祈祷も行われます。2025年は11月30日から12月5日まで午後5時からで、当日に神楽殿で申し込む形でした。2026年の実施日は、この記事の時点でまだ発表されていません(未確認)。
4. 稲佐の浜の交通規制とシャトルバス(2025年の例)
出雲観光協会は、2025年11月29日・30日を「大変な混雑」が予想される日として、出雲市内から出雲大社まで2〜3時間かかることもあるとし、一畑電車やシャトルバスの利用を勧めていました。神迎神事があった夜は18:30から20:00まで、稲佐の浜交差点から宮内交差点までが歩行者専用道路になりました。出雲大社への御神幸路も、稲佐の浜交差点を左折して国道431号線を通り、宮内交差点を左折する経路に変更されています。出雲大社駐車場のバスレーンは13台分で、1台あたりの駐車は最大15分までと案内されていました。貸切バスがこのバスレーンを使うには予約が必要で、協力金はかかりませんでした。
2026年の交通規制とシャトルバスの詳細は、この記事の時点でまだ発表されていません(未確認)。出かける前に、出雲観光協会と出雲大社の「お知らせ」を確かめてください。
5. 出雲市内のほかの神社でも神在祭が行われます
神在祭は出雲大社だけの神事ではありません。出雲観光協会によると、2026年は朝山神社が11月9日から11月18日、出雲大社が11月18日から11月25日と12月4日、日御碕神社が11月19日から11月25日、万九千神社が11月25日から12月4日で、それぞれ神在期間にあたります。万九千神社では12月4日に大祭・湯立神事・神等去出祭が重なるとされています。
6. 参拝時間、御朱印とご祈祷の受付
出雲大社の参拝時間は午前6時から午後7時までで、御本殿より裏側の区域は午後4時30分に閉鎖されます。素鵞社(そがのやしろ)でお砂をいただく人は、午後4時30分までに参拝する必要があります。御札・御守・御朱印の受付は午前8時30分から午後4時30分までで、早朝(6:30〜8:30)と夕刻(16:30〜19:00)は臨時窓口での対応になります。ご祈祷は午前9時15分から45分間隔で行われ、受付は午前8時40分から午後4時までです。車椅子の無料貸し出しは午前8時30分から午後4時30分まで、出雲大社社務所で申し出ます。参拝作法は、一般的な神社の「2礼2拍手1礼」とは異なり、「2礼4拍手1礼」です。
7. JR出雲市駅・出雲大社前駅からの行き方
JR出雲市駅からは、一畑バス[出雲大社・日御碕・宇竜行き]で25分です。一畑電車を使うなら、電鉄出雲市駅から川跡駅で乗り換えて出雲大社前駅まで行けます。一畑電車は松江しんじ湖温泉駅から雲州平田駅、川跡駅を経て出雲大社前駅までを結んでいます。一畑バスの大社線は、JR出雲市駅とゆめタウン・高松を経て出雲大社バスターミナルまで結んでいます。飛行機を使うなら、出雲縁結び空港からJR出雲市駅まで空港連絡バスで25分、そこから一畑バスで25分です。時刻表と運賃は、一畑電車・一畑バスそれぞれの公式サイトで確かめられます。

神迎神事は 18 日の 19 時からで、終わってからの移動は夜になります。前後の宿は楽天トラベルの出雲市駅周辺のホテル・旅館の一覧PRか、楽天トラベルの出雲大社前駅周辺の一覧PRで探せます。
8. 首都圏から:寝台特急サンライズ出雲と、新幹線・特急やくもの乗り継ぎ
東京駅からは、寝台特急サンライズ出雲で約12時間、新幹線のぞみで岡山まで行き特急やくもに乗り継ぐと約6時間30分です。サンライズ出雲は横浜・熱海・沼津・富士・静岡・浜松・姫路・三ノ宮・大阪・岡山・倉敷・新見・備中高梁・安来・松江・宍道の各駅にも停まりますが、列車により停車駅は異なります。個室の種類や横浜駅からの乗り方は、「サンライズ出雲・瀬戸は横浜駅に停まる」の記事にまとめています。運賃と特急料金の合計は、JR西日本お出かけネットの時刻・運賃検索で区間を指定して確かめられます。
編集部の考え
いちばん動きやすいのは神迎神事だと思います。稲佐の浜での参列も出雲大社への供奉もでき、時間も夜の一度だけと決まっています。神在祭そのものは非公開なので、縁結大祭を申し込むか、境内での参拝にとどめるかを先に決めておくと、当日の予定を立てやすくなります。11月18日から25日は例年混雑する期間なので、一畑電車やシャトルバスを使う前提で予定を組んでください。縁結大祭を申し込まない場合でも、神在祭の期間中は日中に境内で参拝でき、神々が滞在するとされる出雲大社を、いつもとは違う気持ちでお参りできると思います。