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trip-jp博覧会からミュージアム、寺社仏閣まで 横浜花博 2027 開幕まで 163日

ニュースパークは、日刊新聞が生まれた横浜で記者の仕事を体験できる館

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日本大通りに面した横浜情報文化センターの外観。ニュースパーク(日本新聞博物館)が入る12階建ての建物
ニュースパーク(日本新聞博物館)が入る横浜情報文化センター。2024年11月撮影 写真: Suicasmo(CC0、Wikimedia Commons)

ニュースパーク(日本新聞博物館)は、横浜の日本大通りに面した横浜情報文化センターの中にあります。運営は日本新聞協会で、館の紹介には「日刊新聞発祥の地・横浜に誕生しました」とあります。日本で最初の日本語の日刊紙「横浜毎日新聞」が明治3年にこの街で創刊され、その創刊を顕彰する記念碑が、いまの横浜市の新市庁舎の敷地内にあります。

日本新聞協会の理事会が博物館設立の準備を承認したのが1987年9月で、翌月の新聞大会では当時の小林與三次会長が設立の構想を提案しました。1991年2月には横浜市が、情報文化センターの中核の施設として、放送ライブラリーと一緒にこの博物館を誘致していると発表しています。建物の完成が2000年3月、開館がその年の10月12日です。

3階の常設展示

常設展示室は「新聞のあゆみ」「情報社会と新聞」「新聞を知ろう」の3つのゾーンでできています。

「新聞のあゆみ」では、所蔵資料20万点のうち約200点を並べ、新聞の創刊号や製作の機材で、明治から現代までの道のりをたどります。江戸時代のかわら版を前史に置き、明治・大正の発展、戦争の時代の言論統制、戦後の再出発と続く構成です。新聞が自らを律するために作った「新聞倫理綱領」の展示と、所蔵資料のうち約500点を画像で引ける「資料情報公開アーカイブ」の端末もこのゾーンにあります。

「情報社会と新聞」は、人類の情報化の歴史を映像と音で見せる「情報タイムトンネル」から始まります。館はいまの社会を「情報の森」と呼び、まちがった情報で起きた問題をふり返りながら、情報を見きわめて冷静につきあう姿勢を身に着けるコーナーを置いています。「ちがいを見てみよう」のコーナーでは、同じ出来事を報じた各紙の紙面を見比べます。1957年に設けられた新聞協会賞の受賞作を検索できる端末もここです。

「新聞を知ろう」は、取材・編集から広告、印刷、配達まで、新聞が読者に届くまでの仕事を体験型の展示で見せるゾーンです。新聞配達ゲームと、新聞で遊べる小部屋があります。

取材体験ゲーム「横浜タイムトラベル」

このゾーンの中心が、取材体験ゲーム「横浜タイムトラベル」です。横浜港周辺の街並みを再現したジオラマにタブレット端末をかざすと過去へ移り、歴史上の人物に話を聞いて、自分の新聞を仕上げます。テーマは「横浜発展」「日本大通り」「山下公園」の3つで、所要時間は約20分。開始は10:10、10:40、11:10、12:40、13:10、13:40、14:40、15:10、15:40、16:10の1日10回です。出来上がった新聞は持ち帰れますから、周りの人と見比べられます。

製作工房の「マイ新聞づくり」では、自分の新聞を作ることもできます。解説ボランティアによる約30分の展示解説は、再開に向けて準備中と案内していて、2026年9月30日の時点では受けられません。

企画展「1945 新聞裏面史」は12月20日まで

2階の企画展示室では、企画展「1945 新聞裏面史」が2026年9月5日から12月20日まで開いています。1945年の新聞は、用紙の供給が悪化して2ページ建てでした。館は昨年、戦後80年のミニ展示のために1945年の紙面を調べ、目を引いたのは1面の戦況や戦後処理ではなく2面(裏面)の記事だったと趣旨文に書いています。担当者はそのとき「こんなことがあったのか」と思わずにはいられなかった、と続けます。戦争末期の裏面には野草の粉食の勧めや手りゅう弾の扱い方が、終戦直後には進駐軍との付き合い方や、石炭の足りない病院の記事が載っていました。

展示は1945年1〜12月の裏面の実物紙面を、戦中は衣食住や交通、教育・医療、女性などのテーマ別に、終戦直後は「爪痕」「一転」「占領と横浜」などに分けて並べます。河北新報社が戦前に検閲に触れ、宮城県知事や内務大臣に出した始末書の資料群から14点と、共同通信社から寄託された「N.Y.デーリー・ニューズ写真コレクション」にある占領下の横浜の写真も出ます。主催は館で、神奈川県・横浜市・川崎市の教育委員会などが後援しています。

3階の「新聞のあゆみ」ゾーンで開いていたミニ展示「熊本地震と偽情報・誤情報」は、9月13日で会期を終えました。

入館料と休館日(2026年9月30日時点)

開館は10:00〜17:00で、入館は16:30までです。休館日は月曜日と12月29日〜1月4日。月曜日が祝日・振替休日・開港記念日にあたるときは開き、次の平日が休みになります。

入館料は一般400円、大学生300円、高校生200円、中学生以下は無料です。20人以上の団体は100円引きで、事前に電話で予約します。障害者手帳か、スマートフォンアプリ「ミライロID」の手帳画面を見せた人と、付き添いの1人も無料です。来館の記念に、写真の入った「来館記念新聞」を作ってもらえます。

2025年は10月12日の開館記念日に入館が無料でした。2026年の扱いは、9月30日の時点でお知らせに出ておらず未確認です。

学校と団体の申し込み

学校団体には「パソコンで新聞づくり」「新聞レクチャー」「取材クルーズ」の3つの体験プログラムがあります。新聞レクチャーは記者出身の新聞製作マネジャーが文章の書き方や新聞の読み方を教え、取材クルーズは記者になって館の中を取材する対話型のプログラムです。館の見学モデルコースは、体験プログラム60分、自由見学30分、昼食30分。昼食は校外学習の学校団体に限り、館内の多目的ルーム(最大40人)を使えます。引率の先生は児童・生徒と同じ料金で入れ、下見は無料です。

申し込みは電話(045-661-2040)で、学校団体は1年前から前日まで受け付けます。体験プログラムは12:00〜13:00の間は行わず、同じ日に2種類は使えません。一般の団体は前日までの申し込みで、新聞レクチャーではPTA会報や社内報を事前に送ると、紙面構成や見出しの助言を受けられます。

子ども連れと車椅子

コインロッカーは2階のホワイエに、多目的トイレは1階と2階にあります。館内はエレベーターとスロープで移動でき、介助式の車椅子を2階の受付で借りられます(同伴の人が要ります)。食べ物は持ち込めませんが、3階の多目的ルームには飲み物を持ち込め、自動販売機もあります。イベントや団体利用の時間帯を除いて休憩スペースとして開いています。

施設案内には新聞閲覧室とミュージアムカフェの名前もあります。過去の記事を調べる目的で行くなら、閲覧室で何ができるかを館に確かめてから出かけてください。

旧横浜商工奨励館の上に建つ

館の入る横浜情報文化センターは、横浜市の認定歴史的建造物「横浜情報文化センター(旧横浜商工奨励館)」です。もとの建物は昭和4年(1929年)に建った鉄筋コンクリート造の4階建てで、設計は横浜市建築課、施工は岩崎金太郎。2000年に改修と増築を受け、地上12階・地下3階になりました。上の写真で見ると、アーチ窓の並ぶ低い部分の上に高層の棟が載っています。同じ建物には放送ライブラリーが入り、過去の番組を無料で公開しています。その見学は館とは別に申し込みます。

2004年2月にみなとみらい線が開通し、館と日本大通り駅が直結しました。2016年7月には学校団体の利用を意識して、情報社会と新聞を重視した展示に改め、2階に企画展示室、3階に常設展示室を置く今の形になりました。2019年4月には歴史展示を広げています。

日本大通り駅3番出口から

みなとみらい線の日本大通り駅3番出口が建物に直結し、受付は2階です。JRと横浜市営地下鉄の関内駅からは徒歩10分。バスなら横浜市営バスか神奈川中央交通の「日本大通り駅県庁前」で降りて徒歩1分です。館の専用駐車場と駐輪場はなく、車なら横浜情報文化センター駐車場か日本大通り地下駐車場を使います。貸切バスは事前に横浜情報文化センター駐車場を予約します。

編集部の考え

新聞社の団体である日本新聞協会が、日刊紙の生まれた横浜で、新聞の仕事そのものを見せる館を運営しているから、この館を取り上げました。館は開館の趣旨に、いまの私たちには「情報を見きわめる力」が求められていると書き、2016年7月には学校団体の利用を意識して、情報社会と新聞を重視する展示に改めています。企画展「1945 新聞裏面史」の趣旨文には、戦時下の新聞が真実を伝える使命を果たせず、戦意高揚の一端を担ったという一文があります。

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