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trip-jp博覧会からミュージアム、寺社仏閣まで 横浜花博 2027 開幕まで 164日

彫刻の森美術館の料金と、箱根フリーパスの割引

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彫刻の森美術館の入口に立つ銀色の館名サイン「彫刻の森美術館 THE HAKONE OPEN-AIR MUSEUM」。奥に噴水と本館の建物、背後に緑の山が見える
彫刻の森美術館の入口サイン(2022年6月撮影) 写真: 663highland(CC BY-SA 4.0、Wikimedia Commons)

敷地を設計した彫刻家の井上武吉について、彫刻の森美術館の紹介には「大地自体が彫刻なのだという発想を持っていました」とあります。丘や小川、池があり、両側の山を借景にできる箱根の土地です。井上はそこに、親と子どものための場所を作りたいと考えていました。

こうして1969年に開いたのが、日本で初めての野外美術館です。いまは7万㎡の敷地に、ロダン、ブールデル、ムーアなど約120点の野外彫刻を置いています。箱根登山鉄道の彫刻の森駅から徒歩2分で、年中無休で9:00〜17:00(最終入館16:30)に開いています。

1969年の開館

館はフジサンケイグループにより1969年に開館しました。創設者で初代館長の鹿内信隆が掲げた目的は、「彫刻のための美術館は日本では前例がないため、彫刻の発展に寄与する」ことでした。館の説明では、当時は国内外で彫刻が野外へ出ていく動きが広まり始めた時期で、「環境彫刻」という呼び方も出てきていました。

所蔵は近・現代の彫刻を中心に2,000点あまりです。国際的な彫刻コンクールをこれまでに計21回開いて集めた作品と、学芸員が近代から開館の年までの彫刻史をたどるように選んだ作品があります。館は、作品の多くを耐久性のある恒久的な彫刻に限っています。野外彫刻は「風雪と時の流れに耐え、長く存在すること」で成り立つと考えているからです。

その景色を保つのにも手がかかります。運営する公益財団法人彫刻の森芸術文化財団は、事業の資金を主に美術館の入場料でまかなっていると書き、芝生や樹木、季節の草花、作品の手入れに充てる寄附を募っています。使い道の説明は「自然と調和した彫刻たちが織りなす風景を維持するために活用いたします」です。

屋外の彫刻とピカソ館

屋外で数がまとまっているのはヘンリー・ムーアで、円熟期から晩年までの26作品を持ち、館は世界でも有数の規模としています。野外彫刻15作品には日英の無料の音声ガイドがあり、スマートフォンで聞けます。

ピカソ館は1984年に開いた室内展示場で、マヤ・ピカソから購入した陶芸188点を中心に319点のコレクションを順に公開しています。2025年6月29日からは常設企画展「ピカソの原動力」で、コレクションを20のテーマに分けて見せています。ピカソは半獣半人の怪物ミノタウロスや、モデルを描く画家に自分を重ねて何度も描きました。その絵について、館の解説には「そこに描かれているのは、愛と悲しみ、暴力と死、そして生きる歓びです」とあります。

緑の芝生と植え込みに囲まれた白いタイル張りの建物。ゆるく弧を描く壁に黒い大きな文字で「PICASSO」とあり、左端に入口と縦長の窓が並ぶ。背後の山に雲がかかっている
彫刻の森美術館のピカソ館(2022年6月撮影)写真: 663highland(CC BY-SA 4.0、Wikimedia Commons)

アートホールでは2024年12月6日から「彫刻の森美術館 名作コレクション」が続き、メダルド・ロッソ、コンスタンティン・ブランクーシ、アルベルト・ジャコメッティ、荻原守衛、清水九兵衞の彫刻が出ています。マルチホールの常設は3点です。巨人の像と大きな樹が並び、もう1点は館自身も言い表しにくいと書くオブジェです。展示替えや作業で見られない作品が出ることもあります。

新しく収蔵したのは草間彌生の《われは南瓜》です。11月1日(日)までは関連企画として、バルーンで作った《南瓜》を丸太広場キトキとThe Hakone Open-Air Museum Caféに置いています。キトキでは2013年に収録した本人のインタビュー映像も流していて、内容は「初めての石彫作品に込めた思い、野外彫刻展示を通して「自然とアート」について語る」映像です。

ネットの森と見学の時間

子ども向けの「ネットの森」は12歳までが入れます。公式の見学時間の目安は、館内を一周して60〜90分、室内展示場と休憩を含めて90〜120分です。なお、富士山は見えません。

雨の日に屋根の下で見られるのは、ピカソ館、本館ギャラリー、アートホール、マルチホールです。ネットの森は木枠の一部にシートがあるだけで、荒天や降雪のときは閉鎖することがあります。

館内は山の地形を生かした展示で、階段、勾配のある坂道、園路が細くなる場所や石畳があります。車いすでも屋外展示の主なルートは回れますが、坂道には注意が必要です。ピカソ館2階と丸太広場キトキは昇降機、本館ギャラリー2階は建物の外のスロープで上がります。車いすとベビーカーは本館と新館のインフォメーションで無料で借りられ、予約はできません。

電動カート、けん引式のキャリーワゴン、三輪車(手押しタイプを含む)、シートベルトの無いベビーカーは持ち込めません。新館インフォメーションに預けて、貸出用に乗り換えます。授乳室は出口フロアの新館インフォメーションに、多目的トイレは館内に5か所あります。

入館料とWEBチケット

入館料は当日窓口で一般2,000円、大学生・高校生1,600円、中学生・小学生800円で、未就学児は無料です。公式サイトのWEBチケットなら一般1,800円・大学生・高校生1,400円・中学生・小学生600円で、窓口に並ばずに入れます。購入は14名まで、15名以上は団体予約です。個人の入館は予約制ではありません。

箱根フリーパスを入館券売場で見せると、入館料が100円引きになります。公式サイトの割引クーポン(100円引き)は印刷が要らず、割引券のページをスマートフォンの画面に出して見せます。1回につき1グループ(14名まで)だけ有効で、他の割引とは併用できないため、箱根フリーパスの割引とは重ねられません。WEBチケットとの併用は公式サイトに書かれておらず、未確認です。

障害者手帳を窓口で見せると一般1,000円、大学生・高校生と中学生・小学生は無料です。介助者は手帳1名につき1名まで1,000円で、受給者証は対象外です。シニア料金はなく、年間パスポートも売っていません。学生料金には学生証が要り、保険証や免許証では通りません。当日に限り、入館券の半券で再入館できます。

彫刻の森駅からの行き方

電車は、小田原駅から箱根湯本駅で箱根登山鉄道に乗り換え、彫刻の森駅で降りて徒歩2分です。駅にも有料のコインロッカーがあります。登山電車とフリーパスの使い方は箱根フリーパスの記事にまとめてあります。

箱根登山鉄道の彫刻の森駅の駅舎。緑色の庇の付いた平屋の建物で、屋根の上に「彫刻の森駅」の看板が立ち、前を道路が通っている
箱根登山鉄道の彫刻の森駅(2013年2月撮影)。美術館へは徒歩2分写真: Σ64(CC BY 3.0、Wikimedia Commons)

箱根に泊まって朝の開館から回るなら、宿は楽天トラベルの彫刻の森駅周辺のホテル・旅館の一覧PRで探せます。

バスは、小田原駅・箱根湯本駅から行先表示に「H」「J」「Z」のあるバスに乗り、「二の平入口」で降りて徒歩5分です。

車は西湘バイパス箱根口ICから約25分、東名高速御殿場ICから約30分です。駐車場は入館券売場前に乗用車約300台、観光バス約15台で、営業は8:30〜17:00、入館しない人は使えません。料金は入館者で3時間まで500円、以降1時間ごとに500円です。ただし出口ゲートでは3時間500円の入館割引が効かないので、館内の自動精算機で精算してから出庫します。連休やお盆休みは10時以降に満車になることがあります。車いすマークの駐車枠は2個で、駐車場入口のスタッフに声をかけます。

館内のきまり

レストランは「ベラフォレスタ」と「彫刻の森ダイニング」の2か所、ショップは「ショッピングモール」と「The Hakone Open-Air Museum Café」の2か所です。2024年7月からレストランとショップも有料エリアになり、入館券がないと使えません。レストランの予約は団体だけで、個人は受け付けていません。ベジタリアン、ヴィーガン、ハラルの食事はありません。持ってきた弁当は、室内なら休憩スペースの丸太広場キトキ、屋外なら各所のベンチで食べられます。

コインロッカーは美術館入口にあり、100円の返却式です。入らない荷物は館に相談できます。

撮影は個人利用に限って可能です。室内展示場では動画を撮れず、三脚と自撮り棒も使えません。ライブ配信とドローンは禁止で、ウェブサイトやSNS、出版物への商業目的の公開も禁じています。作品には触れられません。ペットは補助犬を除いて入館できず、キャリーケースに入れていても入れません。

編集部の考え

彫刻を見に来た人が、丘や池や山の景色ごと歩くことになる場所です。館は作品の多くを風雪に耐える恒久的な彫刻に限り、財団は芝生や草花の手入れまでを「風景」を保つ仕事として寄附を募っています。

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