グランクラスは、東北・北海道新幹線と北陸・上越新幹線にある新幹線の最上位クラスです。アテンダントが軽食や飲み物を運ぶ「飲料・軽食あり」の場合、グランクラス料金は乗車券・特急料金とは別に、東京から新青森まで13,600円、新函館北斗まで20,400円かかります(2025年4月1日発売分からの料金、JR北海道・JR東日本・JR西日本の発表による)。定員は18名、予約はえきねっとが基本です。東海道新幹線には設定がありません。
東北・北海道、北陸、上越の4新幹線にある
JR東日本の公式サイトによると、グランクラスが営業しているのは東北・北海道新幹線(E5系・H5系)、北陸新幹線(E7系・W7系)、上越新幹線(E7系)です。公式の料金表に区間別の例が載っている代表的な列車は、東北・北海道新幹線の「はやぶさ」と、北陸新幹線の「かがやき」です。東海道・山陽新幹線を走るN700系・N700Sにはグランクラスの設定がありません(後述)。

料金は「飲料・軽食あり」と「なし」で分かれる
グランクラスには、専任のアテンダントが軽食・飲み物を運ぶ「グランクラス(飲料・軽食あり)」と、アテンダントが乗務せずサービスがない「グランクラス(飲料・軽食なし)」の2種類があります。「あり」の料金(グランクラス(A)料金)は、2024年6月21日にJR北海道・JR東日本・JR西日本が発表した見直しにより、2025年4月1日発売分から次の額になっています。
| 営業キロ | グランクラス料金(あり) |
|---|---|
| 100kmまで | 8,300円 |
| 200kmまで | 9,800円 |
| 400kmまで | 11,190円 |
| 600kmまで | 12,400円 |
| 700kmまで | 12,600円 |
| 701km以上 | 13,600円 |
はやぶさとかがやきの主な区間では、次の額です(乗車券・特急料金は別)。
| 区間(東京から) | 列車 | グランクラス料金(あり) |
|---|---|---|
| 仙台 | はやぶさ | 11,190円 |
| 盛岡 | はやぶさ | 12,400円 |
| 新青森 | はやぶさ | 13,600円 |
| 新函館北斗 | はやぶさ | 20,400円 |
| 長野 | かがやき | 11,190円 |
| 金沢 | かがやき | 17,990円 |
| 敦賀 | かがやき | 19,380円 |
新函館北斗・敦賀は、それぞれ会社の境界(新青森/上越妙高)をまたぐため、2つの区間のグランクラス料金を合算した額です。乗車券・特急料金を含めた片道の合計額は、えきねっとの「新幹線eチケット(通常期)の価格」表によると、東京~長野が18,800円、東京~富山が30,220円です(2025年4月1日予約操作分からの価格)。
「グランクラス(飲料・軽食なし)」の料金は、この2024年の見直しの対象外で、JR東日本の発表では「現行料金からの変更はありません」とだけ書かれています。当サイトは「なし」の区間ごとの具体的な金額を公式サイトの一覧では確認できませんでした。列車ごとに「あり」か「なし」かが決まっており、えきねっとで列車を検索すると座席の種類のところに表示されます。
定員18名、2人掛けの間はパーテーション
JR東日本の公式サイトによると、グランクラスの定員は18名です。シートは人間工学に基づいた形状で、コントロールパネルのスイッチひとつで背もたれ・座面・レッグレスト・フットレストが連動し、最大45度までリクライニングします。2人掛けの座席の間には半透明のパーテーションが設置され、隣の席を感じにくいつくりです。ヘッドレストピローは上下に動かせ、公式サイトには「グリーン車よりも柔らかい専用の」ものとあります。肘掛け前方には電源コンセントがあります。

乗ったあとの記念や、乗る前に車両の姿を見ておきたいときは、楽天市場のE7系グランクラスの鉄道模型の一覧PRとAmazonの検索結果PRで大きさと値段の幅を見られます。
「あり」の列車は、アテンダントが季節のリフレッシュメントを運ぶ
「グランクラス(飲料・軽食あり)」の列車では、乗車時にグランクラスアテンダントがお水・おつまみ・おしぼりのウェルカムセットを配り、その後、洋食・和食から選べるリフレッシュメント(軽いお食事)と、アルコール・ソフトドリンクを含む10種類以上の飲み物を席まで運びます。メニューは季節ごとに替わり、2026年9月18日時点の公式サイトでは10〜11月の秋メニューを案内しています(洋食はDEAN & DELUCA、和食は和食料理人・野﨑洋光氏の監修)。「なし」の列車ではこれらのサービスがなく、車内販売を実施していない区間もあります。

買い方はえきねっとが基本、JRE POINTでのアップグレードもある
JR東日本の公式サイトが勧める買い方は、「えきねっと」での「新幹線eチケット」です。交通系ICカードやモバイルSuicaをそのまま改札機にタッチして乗車でき、紙のきっぷを受け取る必要がありません。紙のきっぷがよい人は、駅のみどりの窓口でも申し込めます。割引の商品としては、貯まったJRE POINTを使って普通車指定席からグランクラスへ座席をアップグレードする「新幹線eチケット(JRE POINTアップグレード)」があります(グリーン車指定席料金からグランクラスへのアップグレードはできません)。50歳以上が対象の会員制「大人の休日倶楽部」にも、会員限定の割引商品があります。
グリーン車との違いは、アテンダントと軽食・飲み物のサービス
グランクラスとグリーン車の大きな違いは、専任アテンダントによる軽食・飲み物のサービスがあるかどうかです(グランクラス(あり)の場合)。座席も、グランクラスはグリーン車よりやわらかいヘッドレストピローを使い、最大45度のリクライニングとパーテーションで区切られた空間になっています。JRE POINTでのアップグレードは、普通車指定席からグランクラスへは直接できますが、グリーン車を経由することはできません。
東海道新幹線にグランクラスはない、2026年10月1日から「Supreme Class」
JR東海の公式サイトで東海道・山陽新幹線のN700S車両を見ると、座席の種類はグリーン車用シート(座席幅480mm)と普通車用シート(座席幅440〜460mm)の2種類だけで、グランクラスの設定はありません。ただしJR東海は2026年10月1日から、グリーン車よりさらに上の個室座席「Supreme Class」を「のぞみ」の一部列車に導入します。7号車(2名利用可)と10号車(1名利用)の2タイプがあり、通常期のエクスプレス予約で東京~新大阪が片道1名あたりCabin(7号車)60,500円、Cabin(10号車)42,100円です(2026年6月17日時点の公式情報)。これはグランクラスとは別の名称・別の商品です。
横浜・新横浜からは東京駅、または上野駅・大宮駅で乗り換える
横浜・新横浜からグランクラスに乗るには、東海道新幹線で東京駅まで行き、東北・北海道新幹線、北陸新幹線、上越新幹線に乗り換えます。グランクラスの料金表には東京・上野・大宮の駅名が並んでおり、上野駅や大宮駅で乗り換えることもできます。東海道新幹線自体にグランクラスの設定はありません。
編集部の考え
料金表を見ると、グランクラス料金は距離で段階的に決まっていて、東京から仙台も長野も同じ11,190円でした。区間の名前より営業キロで考えたほうが、料金の見当をつけやすいと思います。
「あり」と「なし」が同じ「グランクラス」という名前でひとくくりにされているのは、予約のときに紛らわしい点だと思います。えきねっとの検索結果で座席の種類を確かめてから申し込むのがよいでしょう。