東海道線や横須賀線の普通列車に付いているグリーン車は、全車自由席です。乗るには乗車券や定期券のほかに普通列車グリーン券が要り、席が取ってあるわけではなく、空いていれば座れます。JR東日本の案内には「通路やデッキにお立ちの場合でも、普通列車グリーン券が必要です」とあり、満席で立つことになってもグリーン券は要ります。
グリーン券は買い方で値段が変わります。モバイルSuica かカードタイプの Suica などにグリーン券の情報を記録して、乗る前に買うのが Suicaグリーン料金です。駅で紙のきっぷを買うときと車内で買うときは、それより 260円高い通常料金になります。熱海より先の函南・三島・沼津が関わる区間だけは買い方と料金が変わるので、最後の節に分けました。
全車自由席で、満席なら立つか普通車へ
普通列車グリーン車は、特急・急行・新幹線などのグリーン車とは異なり、全車自由席(全車禁煙)です。乗ってから空いている席を探します。席の上のランプが赤なら空席、緑はグリーン券を読み取った着席の席です。ただし、紙のグリーン券の人と、買った区間の外に乗っている人の席は、座っていてもランプは赤のままです。
満席のときは、グリーン券を持ったまま通路やデッキに立つか、普通車へ移ります。移るときは「満席のため普通車に移られる場合は、グリーンアテンダントにお申し付けください」とあるので、車内の係員に声をかけます。
料金は距離と買い方で決まる
グリーン料金は、乗る距離(営業キロ)と買い方で決まります。日によって変わらず通年同額で、おとなとこどもも同額です。乗車券の運賃は別に要ります。次の額は、2026-10-18 に JR東日本の公式ページで確かめたものです。
| 営業キロ | Suicaグリーン料金 | 通常料金(紙のきっぷ・車内) |
|---|---|---|
| 50kmまで | 750円 | 1,010円 |
| 100kmまで | 1,000円 | 1,260円 |
| 101km以上 | 1,550円 | 1,810円 |
Suicaグリーン料金は、モバイルSuica(Apple Pay の Suica を含む)かカードタイプの Suica などにグリーン券の情報を記録して買ったときに適用される料金です。駅で紙のグリーン券を買うと、乗る前に買っても通常料金です。車内で買う場合も通常料金で、駅の券売機が混んでいたなどの理由で車内で買うときも通常料金で発売します。Suica のチャージ残高で紙のきっぷを買った場合も通常料金になります。熱海〜沼津間だけの例外は、最後の節に書きました。
Suicaグリーン券の買い方
Suicaグリーン券は、1 枚の Suica につき乗車 1 回・1 人分だけです。2 人で乗るなら 2 枚の Suica で 1 人分ずつ買います。モバイルSuica も同じで、1 台で買えるのは本人の 1 人分だけです。先に買った分を使わないまま別のグリーン券を買うと、上書きされて先の分は無効になります。間違えて買ったときは買い直さず、駅係員かグリーンアテンダントに申し出ます。
駅の券売機で(カードタイプの Suica など)
グリーン車が停まる駅の、交通系ICのマークが付いた券売機で、乗る前に買います。
- 画面の「グリーン券」ボタンにタッチする。
- 「Suicaグリーン券」を選ぶ。
- Suica を券売機に入れる。
- 降りる駅の線名と駅名を選ぶ。
- グリーン券の情報が記録された Suica が戻る。紙のきっぷは出ない。
支払いはチャージ残額からで、現金やクレジットカードでは買えません。残額が足りないと買えないので、先にチャージします。改札の中(ホームなど)の券売機で残額が足りないときは、不足分に要る千円札 1〜2 枚だけチャージできます(一部の券売機を除く)。使えるのは Suica のほか、東京モノレールと東京臨海高速鉄道の Suica、PASMO・Kitaca・TOICA で、それ以外の交通系ICカードでは買えません。
モバイルSuica で
モバイルSuica のアプリで、乗る前に買います。支払いは登録したクレジットカードで、チャージ残額(電子マネー)では払えません。モバイルPASMO は使えません。iPhone に Suica を 2 枚以上入れていても、買えるのは本人の 1 人分で、同行者の分は買えません。通信の安定した場所で操作します。アプリの画面の手順は、JR東日本のモバイルSuica での Suicaグリーン券の購入方法のページにあります。
車内では Suicaグリーン券を買えません。グリーンアテンダントが回ってくるまでに買えていないと、通常料金のグリーン券を現金かチャージ残額で買うことになります。
有効期間と払いもどし
Suicaグリーン券は当日分だけの発売で、買った日の 1 回限り有効です。「日付が変わる場合でもご購入当日の終電まではご利用が可能です」とあり、終電が日付をまたいでも使えます。払いもどしは、有効期間内に JR東日本の主な駅のみどりの窓口へ。モバイルSuica はアプリの操作で済み、購入と払いもどしの履歴もアプリで見られます。
乗ってから、席の上の読み取り部にタッチ
- 空いている席(ランプが赤で、だれも座っていない席)に座る。
- 席の上方にある「グリーン券情報読み取り部」に、Suica かスマートフォンをタッチする。ランプが赤(空席)から緑(着席)に変わる。Android はフェリカのマークの部分を、iPhone は端末の先端(カメラ側)を当てる。
- タッチすると、買った区間の中は緑のランプが点く。緑のランプが点いている間は、車内改札が省略される。

同じ列車の中で席を移るときは、移った先の席でもう一度タッチします。途中駅で別の列車に乗り継ぐときは、降りる前に一度タッチし、乗り継いだ列車でもタッチします。1 枚のグリーン券で乗り継げるのは、改札口を出ずに同じ方向の列車に乗り継ぐ場合だけです。中央線快速・青梅線のグリーン車と、東海道線・横須賀線など他線区のグリーン車は、1 枚のグリーン券では乗り継げません。
ランプが赤のまま(買った区間の外や、紙のグリーン券のとき)の席や、立ったままの人には、グリーンアテンダントが車内改札に来ます。紙のグリーン券の人はそのときに見せます。タッチしてから緑に変わるまで、少し時間がかかることがあります。
どの列車に付いているか
普通列車グリーン車は、東海道線・横須賀線・中央線快速・青梅線・高崎線・宇都宮線・常磐線・総武線快速・湘南新宿ライン・上野東京ラインなどの普通(快速)列車に連結されています。一部にグリーン車のない車両で走る列車があるので、どの列車に付いているかは時刻表で確かめます。
車両は 2 階建てで、両端に平屋席
グリーン車の中央部が 1 階席と 2 階席で、両端は平屋席、平屋席の頭上には荷物だながあります。座席はリクライニングシートでテーブル付き、一部の列車には Free Wi-Fi とコンセントがあります。大型荷物の専用スペースはありません。



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熱海より先、函南・三島・沼津が関わるとき
熱海から先の函南・三島・沼津が関わるときは、グリーン券の買い方と料金が変わります。
- 東海道線の熱海〜沼津間の駅だけを乗るときは、駅で紙のグリーン券を買います。料金は通年 750円です。
- 湯河原以東の駅から函南・三島・沼津へ行くときは、モバイルSuica は使えません。カードタイプの Suica などで Suicaグリーン券を買います。
- 函南・三島・沼津の駅で買えるのは紙のグリーン券だけです。モバイルSuica やカードタイプの Suica などを持っていて、これらの駅から湯河原以東の駅へ乗るときは、紙のきっぷを買わず、車内でグリーンアテンダントに申し出ます。
どの場合も、グリーン券は乗車券とは別のきっぷで、乗車券は乗る区間の分を別に用意します。
横浜花博へ行く日の経路は会場アクセスのまとめに、横浜駅から乗れる特急と新幹線は特急・新幹線の一覧に分けています。
訂正(2026年10月18日): 冒頭で、横浜花博へは横浜駅から相鉄線に乗り換えると書いていましたが、会場への経路は出発する所によって違います。経路は会場アクセスのまとめに分けています。