東京・品川・千葉方面から横浜へ来るとき、東海道線や横須賀線の普通列車に付いている 2 階建てのグリーン車に乗ると、追加料金だけで座って来られます。予約は要らず、乗る前に Suica でグリーン券を買い、席の上の読み取り部にタッチするだけです。仕組みと料金、買い方の順で、JR東日本の公式ページで 2026年9月時点に確かめた内容を書きます。
横浜花博へは横浜駅から相鉄線に乗り換えます。花博の行き方全体は会場アクセスのまとめに、横浜駅から乗れる特急は特急・新幹線の一覧に分けています。
1. どの列車に付いているか
JR東日本の案内では、普通列車グリーン車は東海道線・横須賀線・湘南新宿ライン・上野東京ライン・総武線快速・宇都宮線・高崎線・常磐線・中央線快速・青梅線などの普通(快速)列車に連結されています。一部にグリーン車の無い編成があるので、時刻表で確かめます。
全車自由席で禁煙です。特急や新幹線のグリーン車とは別の制度で、乗車券(または定期券)のほかに「普通列車グリーン券」を買います。通路やデッキに立つ場合もグリーン券が要り、満席で普通車へ移るときはグリーンアテンダント(車内の係員)に申し出ます。
東海道線と横須賀線では、グリーン車は 4 号車と 5 号車です(JR東日本のJREメディア、2025年6月)。2 両とも 2 階建てで、車両の中央が 1 階席・2 階席、両端が頭上に荷物棚のある平屋席です。座席はリクライニングでテーブル付き、一部の列車には Wi-Fi とコンセントがあります。大型荷物の置き場はありません(JR東日本の多言語案内)。

2. 料金は距離と買い方で決まる
グリーン料金は、乗る距離(営業キロ)と買い方で決まります。日によって変わらず通年同額で、大人と子どもも同額です。
| 営業キロ | Suicaグリーン料金 | 通常料金(紙のきっぷ・車内) |
|---|---|---|
| 50kmまで | 750円 | 1,010円 |
| 100kmまで | 1,000円 | 1,260円 |
| 101km以上 | 1,550円 | 1,810円 |
Suicaグリーン料金になるのは、モバイルSuica(Apple Pay の Suica を含む)かカードタイプの Suica などにグリーン券の情報を記録して買ったときだけです。駅で紙のグリーン券を買うと、乗る前でも通常料金です。車内で買う場合も通常料金で、券売機が混んでいて買えなかったときも同じ扱いです。Suica のチャージ残高で紙のきっぷを買った場合も通常料金になります。
横浜からの営業キロは、JR東日本の運賃検索で確かめられます。この記事では駅ごとの距離を載せていません。
3. Suicaグリーン券の買い方
駅の券売機で(カードの Suica・PASMO など)
グリーン車が停まる駅の、マークの付いた券売機で買います。手順は次のとおりです。
- 画面の「グリーン券」ボタンにタッチする。
- 「Suicaグリーン券」を選ぶ。
- Suica を入れる。
- 降りる駅の線名と駅名を選ぶ。
- グリーン券の情報が記録された Suica が戻ってくる。紙は出ない。
支払いはチャージ残額からで、現金やクレジットカードでは買えません。残額が足りないと買えないので、先にチャージします。改札内(ホームなど)の券売機では、不足分に必要な千円札 1〜2 枚だけチャージできます。PASMO・Kitaca・TOICA、東京モノレールや東京臨海高速鉄道の Suica でも買えます。
1 枚の Suica で買えるのは 1 人 1 回分だけです。2 人分は買えないので、人数分の Suica を用意します。使わないうちに別のグリーン券を買うと、先に買った分は上書きされて無効になります。間違えて買ったときは、買い直さずに駅係員かグリーンアテンダントに申し出ます。
モバイルSuica で
スマートフォンのモバイルSuica アプリで、乗る前に買います。支払いは登録したクレジットカードで、チャージ残額(電子マネー)では払えません。モバイル PASMO では買えません。iPhone に Suica を 2 枚以上入れていても、買えるのは本人 1 人分です。購入と払いもどしの履歴はアプリで見られ、払いもどしもアプリだけで済みます。
グリーンアテンダントが回ってくるまでに買えなかった場合は、車内で通常料金のグリーン券を買うことになります。電波の安定した場所で、乗る前に済ませておくのが確実です。
有効期間と払いもどし
Suicaグリーン券は当日分だけの発売で、買った日の 1 回限り有効です(日付が変わっても当日の終電まで使えます)。払いもどしは、有効期間内にJR東日本の主な駅のみどりの窓口へ。モバイルSuica はアプリで手続きします。
4. 乗ってから:席の上の読み取り部にタッチする
- 空いている席に座る。席の上のランプが赤なら空席です。
- 席の上方にある「グリーン券情報読み取り部」に、Suica かスマートフォンをタッチする。ランプが赤(空席)から緑(着席)に変わります。Android はマークの部分を、iPhone は端末の先端(カメラ側)を当てます。
- 緑のランプが点いている区間は、車内改札が省略されます。
同じ列車内で席を移るときは、移った先の席でもう一度タッチします。途中駅で別の列車に乗り継ぐときは、降りる前に一度タッチし、乗り継いだ列車でもタッチします。改札を出ずに同じ方向の 2 本以上の列車を乗り継ぐ場合は、1 枚のグリーン券で通して乗れます。ただし中央線快速・青梅線のグリーン車と、東海道線や横須賀線など他線区のグリーン車は 1 枚では乗り継げません。
赤いランプのまま(買った区間の外、紙のグリーン券)や立席の場合は、グリーンアテンダントが車内改札に来ます。紙のグリーン券の人はそのときに見せます。
5. 熱海より先へ行くときの注意
東海道線のグリーン車は熱海を越えて JR東海の沼津まで走っています。JR東日本の案内によると、扱いが少し変わります。
- 湯河原以東の駅から函南・三島・沼津へ行く場合、モバイルSuica は使えません。カードタイプの Suica などで Suicaグリーン券を買います。
- 函南・三島・沼津の各駅では紙のグリーン券しか買えません。これらの駅から湯河原以東へ乗るときは、紙のきっぷを買わずに車内でグリーンアテンダントに申し出ます。
- 熱海〜沼津間の駅だけを乗る場合は、駅で紙のグリーン券を買います。料金は通年 750円です。
- JR東日本の区間から JR東海の区間へまたがって乗る場合の料金は、JR東日本の区間と同じ計算です(JR東日本の問い合わせページ)。
編集部の考え
花博に遠くから来る人は、新幹線の新横浜で降りる人が多いと思います。でも東京駅に着いてから東海道線のグリーン車で横浜まで来る手もあって、こちらは乗る前に Suica でグリーン券を買うだけで、指定席を取る手間がありません。帰りに東京方面へ向かうときも、横浜駅で空席のランプを探して座れます。2 階席の窓は普通車より高い位置にあり、多摩川を渡るときの眺めが違います。紙のきっぷだと 260円高くなるので、モバイルSuica を入れておくか、券売機で先に買っておくのがよいと思います。
