- 富山地方鉄道は9月30日、制作中の公式マスコットについて、デザインの最終候補3案を発表した。富山県デザイン協会を通じて県内のデザイナーやデザイン会社から募り、100点を超える応募から選んだ。
- 候補Aは、富山の大地が集まって生まれた「大地の妖精」。丸い体の3本の線は山から海までつながる道を表し、困っている人がいると「ちてちて♪」と駆け寄る案内役という設定。
- 候補Bは、吊り革にすっぽりはまった白い生きもの。吊り革とつながる部分を社名の頭文字「T」の形にし、制服のネクタイと同じオレンジを使っている。
- 候補Cは、たぬき。「化ける」性質を生かし、電車やバス、観光、季節のイベントなど、会社のいろいろな顔に姿を変えるという。
- 意見の受付は10月1日(木)から10月16日(金)23:59まで。Googleフォームで出す。社員の投票と合わせて最終選考の参考にし、意見の最も多い案にそのまま決めるわけではないとしている。
- デザインは10月下旬〜11月上旬ごろに決め、そのあと名前を広く公募する予定。6月の発表では、名前の公募と選考は冬ごろの計画だった。
発表の図では、候補Aは緑から水色へ色が移る体に白い線が3本斜めに走っていて、この3本が山から海までつながる道だと説明されています。候補Bは吊り革の輪の中に白い体が収まり、輪と持ち手をつなぐ部分がオレンジの「T」の形です。候補Cのたぬきは制帽をかぶってネクタイを締め、しっぽには稲妻のような模様が入っています。
編集部の考え
3案は、会社のどこに結びつけたかがそれぞれ違います。候補Aは線路の通る土地で、体の3本の線を山から海までの道に重ねています。候補Bは車内の吊り革で、会社が「乗客にいちばん身近な存在」と書く道具にキャラクターをはめ込みました。候補Cは一つの形に決めず、電車にもバスにも観光にも化けられることを売りにしています。
6月の制作発表では、決まったキャラクターを印刷物やSNSのほか、車両のラッピングや着ぐるみ、グッズにも使う計画でした。吊り革にはまった姿が電車の車体に描かれるのか、たぬきがイベントごとに姿を変えて出てくるのか。どの案に決まるかで、乗る人がこのキャラクターに出会う場面もだいぶ変わると思います。
目的には、沿線の住民の「マイレール・マイバス意識」と並べて、沿線に住んでいない人にもファンになってもらうことを挙げていました。意見の募集は「広く皆様」に向けたもので、旅で富山を訪ねる人の声も、会社が集めたい意見に入っていると思います。
行く人へのヒント
- 意見の受付は10月1日(木)から10月16日(金)23:59まで。フォームへのリンクは発表のPDFにあり、各案の制作意図は2ページ目の別紙に載っています。
- 意見は数では決まらないので、どの案がよいかに、どこで見かけたいか(車内、ラッピング、グッズなど)を添えると、選ぶ側に伝わりやすいと思います。
- デザインが決まる10月下旬〜11月上旬ごろのあとに、名前の公募があります。博覧会のマスコットの名前にどれだけの応募が集まったかは万博のマスコット歴代の記事にまとめています。
編集部のひとこと
3案は、線路の通る土地・車内の吊り革・電車からバスまでの会社の顔と、結びつけた先がそれぞれ違います。意見は数で決めるものではなく最終選考の参考にすると会社が断っているので、好きな案に理由を添えて出すのがよいと思います。