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高田梅漬け:会津美里町のカリッとした梅漬け、100年フードの由来と買い方

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伊佐須美神社の楼門。二重の屋根と朱の柱の門の前に石灯籠が並び、手前に参道が伸びている
高田梅の産地、会津美里町高田にある伊佐須美神社の楼門 写真: Saigen Jiro(CC0、Wikimedia Commons)。元ページ https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Isasumi-jinja_roumon.JPG 撮影 2014-08-03

会津美里町の高田梅は、ゴルフボールにも匹敵すると言われる大きさの梅です。この青梅を塩と氷砂糖と赤紫蘇で漬けたのが高田梅漬けで、町では甘漬けと塩漬けの2種類が売られています。文化庁が、地域で世代を超えて受け継がれてきた食文化を認定する「100年フード」の令和5年度の認定で、高田梅漬けは伝統の100年フード部門に入りました。申請したのは会津美里農研です。

塩漬けから甘漬けへ

認定の文は農研が書いたもので、日本一大きな実を付けると言われる高田梅、と梅の話から入ります。高田梅は皮が薄く果肉が厚く、食感も良いことから、「各家庭で常備食・保存食として塩で漬け始めた」のが高田梅漬けです。時代とともに砂糖類を加えた甘漬けも作られ、工夫を重ねて今のカリッとした食感になった、と続きます。材料は高田梅(青梅)・塩・氷砂糖・赤紫蘇だけで、「シンプルで昔ながらの加工法で全て手作業で加工」しています。加工者によっては酢や焼酎も使います。

会津美里町観光協会の知らせは、甘さと塩加減が加工する店ごとに違うので、食べ比べを勧めています。家で漬ける人は材料を変えて自分の梅漬けを楽しんでいるそうです。伊東種苗店のページには、会津では甘漬けが主流で、お茶うけとして好まれている、とあります。

豊後の僧が持ち込んだと伝わる梅

高田梅の始まりは、認定の文では室町時代中期にさかのぼります。豊後(今の大分県)の長阿弥という僧が会津美里町の地質の良さを知り、郷里から梅の苗と種を持ち込んで栽培を始めたのが始まりとされています。農研の商品のページには、これは古い言い伝えで、豊後梅は梅と杏を掛け合わせた大振りの品種だから、言い伝えが本当なら高田梅はその血筋を受け継いだ改良種になる、とあります。

生産者の阿部勝夫さんは、福島県の広報誌で「大粒で種が小さく、果肉が厚いのが特徴です」と話しています。別名は青いダイヤで、ゴルフボール大の最上級品は昭和40〜50年代に高値で取引されたそうです。低温や霜、病気に弱い品種で、消毒の時期の見極めや、実が日焼けしないための剪定に手がかかる、とも話しています。収穫は6月で、露店に並ぶ生梅は町の風物詩です。観光協会の案内では、6月のあやめ祭りのころが高田梅を漬ける時期にあたります。

会津高田町は3つの町の合併で会津美里町になりました。農研が高田梅という品種を後世に残していきたいのは、地元の名前の高田を残したいからだ、と同じ商品のページにあります。

会津美里農研と伊東種苗店で買う

観光協会が高田梅漬けを扱う代表的な店として挙げるのは、会津美里農研、伊東種苗店、NPO法人希来里の3者です。西陵高校の生徒が作った高田梅漬けのパンフレットが、町役場と本郷・高田のインフォメーションセンターに置いてあります。

会津美里農研は会津美里町字油田にあり、高田梅と梅漬け、身知らず柿の生産直売をしています。梅漬けは収穫した高田梅を1個ずつ食べやすい大きさに小割りし、白梅酢、赤紫蘇、塩、氷砂糖で漬け込んだもので、合成着色料や保存料は使っていません。通販は公式サイトの注文フォームかFAXで、支払いは郵便振込か銀行振込です。生梅と梅漬けは品質保持のため通年クール便で届き、送料とクール代金が品代に加わります。2026年6月15日以降、初めて買う人は代金を先に振り込む形になりました。お盆の8月11日から16日は発送を休み、昨年末の案内では年末年始は12月27日から1月5日まで休業でした。

伊東種苗店の本店は会津美里町字高田甲にあり、高田インフォメーションセンター「美里蔵」の目の前です。営業は平日9時から17時(12時から13時は昼休み)、土曜は9時30分から17時、日曜祝日は9時30分から16時30分で、火曜が定休日です。梅漬けは店頭で年中売っていて、高田梅の甘切漬は小袋(120g)700円(税込)から。新しい年の梅漬けは7月上旬ごろから店頭に並び、丸のまま漬けた丸漬けは8月下旬ごろから販売が始まり、10月ごろまでの短い期間の品です。カリカリ漬けは冷蔵品なので、店で買うなら保冷バッグを持っていくよう店は案内しています。伊佐須美神社前にあった売店「あやめ」は、30年以上の営業のあと2026年1月31日で閉じ、本店に統合されました。

店の梅漬けの産地は主に会津産ですが、会津産が不作や凶作の年は福島市産や山梨県産の高田梅を使うことがあり、令和6年度は凶作で山梨県産を一部使いました。その年の品は原材料の産地を会津産、山梨県産と表示しています。会津の苗木を植えた畑の梅で、どちらも食品添加物は使っていません。

取り寄せるなら、楽天市場で高田梅漬けを探すPRで、甘漬けと塩漬けがどんな袋で売られているかを一覧で見られます。

会津高田駅から歩いて20分

最寄りはJR只見線の会津高田駅で、伊東種苗店の本店までは駅から歩いて約20分です。会津若松駅からは会津バスの高田 永井野行きもあり、横町のバス停で降りるとすぐです。車なら会津若松インターチェンジから約10km、30分前後で、伊佐須美神社を目指すと分かりやすい、と店の案内にあります。駐車は美里蔵か店頭です。町内の足は観光協会のアクセスのページにまとまっていて、高田インフォメーションセンターにはレンタサイクルが4台あります。只見線の本数と会津若松駅からの所要時間は未確認です。出かける前にJR東日本の時刻表で確かめてください。

編集部の考え

会津美里農研は、青いうちに収穫した高田梅を1個ずつ小割りし、白梅酢、赤紫蘇、塩、氷砂糖で手作業で漬けています。高田梅漬けは、皮が薄く果肉が厚い梅を各家庭が塩で漬けたのが始まりで、砂糖類を加えた甘漬けを経て今のカリッとした食感になりました。伊東種苗店は、会津産が凶作だった令和6年度に山梨県産の高田梅を一部使い、その年の原材料の産地を会津産、山梨県産と表示しました。農研の令和8年の生梅の発送予約は5月27日から6月9日までの受付で、収穫は6月10日ごろ、予約は6月14日で終わりました。

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