寒川神社の公式サイトは、最寄り駅を「JR相模線『宮山』駅より徒歩5分」とし、続けて「寒川駅ではございません」と断っています。神社と同じ名前の駅が相模線にあるので、降りる駅を間違えないように、という注意です。
神社の由緒によると、延喜式神名帳(927年編纂)では、相模國十三社のうち寒川神社だけが名神大社とされています。公式サイトは「相模國一之宮」を名乗り、全国で唯一の八方除の守護神と説明しています。
相模國一之宮、全国唯一の八方除
寒川神社の由緒によれば、創祀の年代ははっきりしないものの、総国風土記には雄略天皇の御代(5世紀後半)に幣帛が奉納されたと記されているといいます。公の記録として確認できる最初のものは、仁明天皇の承和13年(846年)に従五位下を授けられたという『続日本後紀』の記述で、以後、齋衡元年(854年)従四位下、元慶8年(884年)正四位下、延喜16年(916年)正四位上と神階が進んだと寒川神社は説明しています。
御祭神は寒川比古命・寒川比女命の二柱で、あわせて寒川大明神と呼ばれます。八方除は、地相・家相・方位・日柄などに起因するあらゆる方角の厄災を除く御神徳で、寒川神社は「全国唯一」の守護神と位置づけています。源頼朝や北条義時、武田信玄、徳川家代々から篤い信仰を受けてきたと伝わり、武田信玄が永禄12年(1569年)の小田原城攻めの際に立ち寄って兜を奉納したという逸話も残ります。その兜は現存し、神奈川県の重要美術品に指定されています。
宮山駅から徒歩5分、海老名・茅ヶ崎からの乗り換え
寒川神社は相模川のそば、海老名と茅ケ崎の間に位置します。公式サイトの案内では、東京方面からはJR東海道本線で茅ヶ崎駅まで出て、JR相模線に乗り換えて宮山駅まで約15分。新宿方面からは小田急線で海老名駅まで出て、JR相模線に乗り換えて宮山駅まで約20分です。横浜からは相模鉄道の急行で海老名駅まで約30分、そこからJR相模線で約20分という経路も載っています。相鉄グループの公式サイトでも、海老名駅の乗り換え路線としてJR線と小田急小田原線を挙げています。

海老名駅は相鉄本線の駅で、横浜花博(GREEN×EXPO 2027)のシャトルバスが出る瀬谷駅と同じ路線にあります。駅前の宿は海老名駅からのホテル記事で取り上げています。
車の場合は圏央道の寒川北インターから、インターを出て右折し、中里交差点から2〜3分です。
相模線は日中、1時間に2〜3本
JR東日本の時刻表サイトに載っている宮山駅の平日ダイヤを数えると、10時台から15時台は、海老名・橋本方面が1時間に2〜3本、茅ケ崎方面が2〜4本でした(2026年9月時点でこのサイトに載っていたダイヤ)。本数の少ない区間なので、乗り換えの時間には余裕を見ておく必要があります。
茅ケ崎は東海道線、橋本は横浜線と京王相模原線
JR東日本の時刻表サイトによると、相模線の一方の終点・茅ケ崎駅は東海道線の乗り換え駅です。もう一方の終点・橋本駅は横浜線の乗り換え駅で、京王電鉄の公式サイトは京王相模原線も同じ橋本駅に乗り入れるとしています。海老名駅はJR東日本の路線としては相模線だけで、相鉄線・小田急線との乗り換えは相鉄グループの公式サイトに案内があります(前述)。
海老名駅と寒川駅を結ぶ「えびさむ線」
寒川神社の案内にある海老名駅〜寒川駅のバスは、正式には「えびさむ線」といいます。海老名市の案内によると、神奈川中央交通と相鉄バスの共同運行で、運行本数は平日1日往復10便、土休日1日往復6便。運賃は230円から距離別運賃制で、相鉄バスの便は220円からです(2026年4月4日改定。海老名市が2026年4月6日に更新した案内による)。海老名駅・寒川駅とも2番のりばから発車します。
祈祷の受付は午前8時から午後5時、御祈願料は3,000円から
御祈祷の受付時間は午前8時から午後5時まで(午後5時までに来社)、年中無休です。祈願の内容は受付で相談でき、神職が合う祈願を案内します。予約が要るかどうかは、公式サイトには書かれていません。御祈願料は5段階あり、中式3,000円以上、大式5,000円以上、当座式10,000円以上、一代式30,000円以上、永代式50,000円以上。式階が上がるごとに、八方札や御幣束、八方除門札などの授与品が加わります。
| 式階 | 御祈願料 | 主な授与品 |
|---|---|---|
| 中式 | 3,000円以上 | 記名板剣神札・御守・御神土 ほか |
| 大式 | 5,000円以上 | 八方札(九体)が加わる |
| 当座式 | 10,000円以上 | 御幣束・八方除門札が加わる |
| 一代式 | 30,000円以上 | 一代式御幣束に |
| 永代式 | 50,000円以上 | 永代式御幣束・撤饌が加わる |
厄年の人には厄除の御祈祷があります。寒川神社の令和8年(2026年)の厄年一覧では、本厄は男性が25歳・42歳・61歳、女性が19歳・33歳・37歳で、どれも数え年です。数え年は、満年齢に誕生日の前なら2歳、あとなら1歳を足した歳です。一覧に当たらない人が厄除を望むときは、八方除の御祈祷を受けられます。
厄年の数え方は寺社で違います。川崎大師は「その年の満年令」で数え、本厄は男女とも60歳が入ります。行く先の表で確かめてください。
七五三詣は9月下旬から、御祈願料は5,000円以上
寒川神社の七五三詣は9月下旬から始まります。受付時間は通常の御祈祷と同じ午前8時から午後5時で年中無休、御祈願料は5,000円以上です。御札には子どもの名前が記され、9月下旬から数量限定の特別授与品があります。予約が要るかどうかは公式サイトに書かれていません。宮山駅からの歩き方は上の節と同じで、会食は境内の参集殿のサイトが案内しています。
正月三が日は特別体制、開門・駐車場の案内
寒川神社の公式サイトによれば、正月期間は祈祷の受付開始時間が特別体制で早まります。ただし具体的な時刻は、この記事を書いている時点(2026年9月19日)では正月期間の外のため掲載されていません。例年、年末に案内が出ます。
年間の祭典表では、元日の午前0時から「元旦祈祷祭・八方除祭」、午前6時から「歳旦祭」、1月2日の午後8時から邪気を祓う「追儺祭」、1月3日の午前8時から「元始祭」が行われます。
遠くから来て元日の朝に合わせるなら、前の晩の宿は楽天トラベルの宮山駅周辺のホテル・旅館の一覧PRで探せます。相模線は本数が少ない区間なので、駅から徒歩 5 分の所に泊まれば、始発の時刻を気にせずに済みます。
2026年1月4日時点の案内では、土日祝日は大変な混雑が見込まれるため公共交通機関の利用が呼びかけられ、警察の指導により駐車場入庫待ちの路上停車や近隣への路上駐車は禁止、第4駐車場は繁忙時のみ開放、すべての駐車場は左折での入庫としていました。海老名駅と寒川駅の間には路線バスが運行しており、海老名駅東口2番乗り場から「寒川駅行き」に乗って約20分、「寒川神社参道」で降りて徒歩5分という案内もありました。2026年正月の実績です。
神門の迎春ねぶたと、祈祷を受けた人だけの神苑
平成5年に竣功した神門には、毎年新年に「迎春ねぶた」が掲げられます。青森のねぶた飾りで、寒川神社の案内には「迎春ねぶたをくぐると厄除になると言われ、多くの参拝者で賑わいます」とあります。期間は1月1日午前0時の点灯から2月23日までと、年間の祭典表にあります。青森ねぶた祭そのものは、横浜花博の会場でも常設展示されます。

本殿の奥には日本庭園「神嶽山神苑」があります。開苑期間は3月上旬から12月13日までで、毎週月曜休苑(祝日は開苑)、開苑時間は午前9時から午後4時(入苑受付は午後3時30分まで)。入苑は御祈祷を受けた人に限ると寒川神社は案内しています。迎春ねぶたが掲げられる1月から2月は、この開苑期間の外です。

編集部の考え
神社の案内は、茅ケ崎から相模線で 15 分、海老名から 20 分と、入口を 2 つ並べています。横浜からは相鉄で海老名へ出る経路が載っていて、花博の宿を海老名に取った人なら、そこから相模線で 20 分です。海老名駅のまわりの宿は楽天トラベルの海老名駅周辺のホテル・旅館の一覧PRにまとまっています。
正月の案内(2026 年 1 月の分)は、車について細かく書いていました。入庫待ちの路上停車は禁止、駐車場は左折で入る、第 4 駐車場は混むときだけ。電車なら宮山駅から 5 分で、この注意はどれも関係がありません。
迎春ねぶたは 2 月 23 日まで掲げられています。三が日を外しても見られます。庭園の神嶽山神苑は 3 月上旬からなので、ねぶたと庭の両方を見たいなら、2 回に分けることになります。
正月の受付時間は神社の「お知らせ」で
正月の祈祷の受付時間と、駐車場・交通の案内は、寒川神社の公式サイトの「お知らせ」に出ます。神奈川の初詣・厄除けのスポットは初詣・厄除けと寺社めぐりにまとめています。