国府宮はだか祭の山場は、午後4時頃からの約1時間です。神籤で選ばれた1人の神男(しんおとこ)が裸男の集団の中に入り、儺追殿(なおいでん)に納まるまで揉み合いが続きます。2027年は2月19日(金)。神社は名鉄の国府宮駅から歩いて3分です。
旧暦の正月13日。2027年は2月19日(金)、前の年は3月1日だった
正式な名前は儺追神事(なおいしんじ)。尾張大國霊神社(おわりおおくにたまじんじゃ。愛知県稲沢市)の神事で、毎年、旧暦の正月13日に行います。2026年は3月1日(日)でした。神社が公開している令和9年(2027年)の日程表から、見に行く人に関わるものを抜き出します。
| 2027年 | 旧暦 | 内容 |
|---|---|---|
| 2月8日(月)10時 | 正月2日 | 儺負人(神男)選定式 |
| 2月16日(火)17時 | 正月10日 | 神男が儺追殿に参籠 |
| 2月18日(木)13時 | 正月12日 | 大鏡餅奉納 |
| 2月19日(金)15時 | 正月13日 | 儺追神事(はだか祭) |
| 2月20日(土)3時 | 正月14日 | 夜儺追神事 |
| 2月20日(土)8時 | 正月14日 | 大鏡餅の餅切り始め |
正午に裸男が来はじめ、午後3時に祭典、午後4時頃から揉み合い
神社のよくある質問によると、早い地区の裸男の集団は、正午頃から「なおい笹」を掲げて神社に来ます。参道の近くで見たい人は昼頃から来てください、と神社は書いています。
儺追神事の祭典は午後3時から。神男が裸男の集団に入って揉み合いが始まるのは午後4時頃で、時刻は年によって違います。神男が儺追殿に納まるまでの約1時間が一番の見所だ、というのが神社の説明です。


当日は午前5時から祈祷の受付があり、厄除けの祈祷を受ける人が大勢来ます。見学の心得として、境内・参道・道路でのドローンと脚立・踏み台は禁止されています。
称徳天皇の勅令に始まると伝わる。神男に触れれば厄が落ちるという信仰
神社は、この神事の起こりを神護景雲元年(767年)と伝えています。称徳天皇の勅令で悪疫退散の祈祷が全国の国分寺で行われたとき、尾張の国司が総社である当社でも祈祷したのが始まり、という説明です。
祈祷と神籤で選ばれた1人の儺負人(神男)をめぐって裸男が揉み合うのは、神男に触れれば厄落としができるという信仰からだ、と神社は書いています。裸になれない人は、氏名と年齢を書いた布「笹用布」を儺追笹に付けてもらいます。初穂料は1枚500円、はだか祭の前々日までの約1か月だけの頒布で、笹は裸男(国府宮のボーイスカウトの子どもたちなど)が当日に奉納します。
はだか祭の翌日、旧暦正月14日の午前3時には、境内の東南の庁舎(ちょうや)で夜儺追神事があります。
前の日と次の日にも、見られるものがある
50俵の大鏡餅は、前日の午後1時頃に神社の第2鳥居に着き、そのあと拝殿に奉納されます。5俵前後の鏡餅は、前々日の午後と前日の朝から、約40重ねが次々に奉納される、と神社は説明しています。

翌日は、午前10時頃から午後3時頃まで、儺追殿で大鏡餅の切餅が授与されます(1人10袋まで。時間は変わることがあり、例年3日間ほど)。神男には、体調にもよりますが、翌日の午前9時頃から正午頃まで、境内の南側の仮設授与所で会える、とも書かれています。
境内では、拝殿(徳川初期の建立)と楼門(足利初期の建立。正保3年・1646年の解体修理で上層を改造)が国の重要文化財です。儺追神事に使う鉄製の鈴「大鳴鈴」は、陶製狛犬・獅子頭とともに稲沢市の指定文化財になっています。

名鉄の国府宮駅はミュースカイも停まる。北口から歩いて3分
神社の案内では、名鉄本線の国府宮駅で降りて北口から徒歩3分、JR東海道本線の稲沢駅からは徒歩15分です。

名鉄の駅の案内によると、国府宮駅に停車する電車はミュースカイ・快速特急・特急・快速急行・急行・準急・普通。名古屋本線を走る種別がすべて停まります。名鉄名古屋駅から数えて11番目の駅です。東京・新横浜からは東海道新幹線で名古屋へ出て、名鉄名古屋駅で名古屋本線の岐阜方面に乗り換えます。
翌20日(土)午前3時の夜儺追神事や、朝からの切餅の授与まで見るなら、宿は楽天トラベルの国府宮駅周辺のホテル・旅館の一覧PRで探せます。名古屋に泊まって朝の電車で来るなら、名鉄名古屋駅周辺の一覧PRも楽天トラベルにあります。
当日は神社の駐車場が使えない。裸男も、上着を着なければ電車に乗れない
神社は、はだか祭の当日は駐車場がまったく使えないとして、公共交通機関で来るよう呼びかけています。2026年3月1日の回の交通規制図では、午前9時から午後6時まで、国府宮駅と神社のまわりが車両通行禁止でした。2027年の規制図は、2026年9月19日の時点でまだ出ていません。
参加する人への心得には、電車の話もあります。名鉄電車などに乗るには、膝下くらいまでの上着を羽織ること。ふんどし姿では乗車できず、乗車賃も要ります。笹竹やのぼり旗を踏切の中で立てない、という注意も並んでいます。
編集部の考え
午後4時頃から約1時間、と神社が自分で書いてくれているので、予定は立てやすい祭りです。正午頃に国府宮駅に着けば、なおい笹を掲げた裸男の集団が次々に来るところから見られ、揉み合いが終わる夕方には名古屋へ戻れます。新幹線を使えば、東京・横浜からその日のうちに往復できる時間の並びです。
2027年は金曜に当たりました。前の年は日曜だったので、人出の具合は変わると思います。平日に休めない人は、翌20日(土)の午前に行く手があります。切餅の授与が午前10時頃から、神男に会えるのが午前9時頃から正午頃までです。
冬の神事と法会は、1月の西宮神社の福男選び、3月の東大寺二月堂のお水取りも書いています。
2027年の交通規制図と、名鉄の臨時の案内はこれから
2027年の交通規制の時間と範囲、名鉄の臨時列車や増発の案内は、2026年9月19日の時点では見つかりませんでした。前回の規制図のPDFは、2026年1月の日付で神社のサイトに置かれています。日程や時刻は尾張大國霊神社のはだか祭のページで確かめてください。ほかの土地の祭りは祭り歳時記の一覧から。