ホーム / 横浜花博 2027 / チケット・回り方 GREEN×EXPO 2027 テーマ:4つの「Co-」と1990年花博の違い 考察 公開 2026年9月21日 更新 2026年9月29日 読了 5分
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GREEN×EXPO 2027のテーマは「幸せを創る明日の風景」です。テーマを展開する4つのサブテーマは、いずれも「Co-」というアルファベットで始まります。
テーマ「幸せを創る明日の風景」
GREEN×EXPO協会(公益社団法人2027年国際園芸博覧会協会)の公式サイトによると、英語表記は「Scenery of the Future for Happiness」です。花や緑、農、食は命と暮らしを支え、世代や民族を超えて人々に感動や笑顔をもたらしてきたとした上で、協会は自然との共生や幸福感を「新たな明日の風景」として可視化していくことを目指すとしています。
正式名称は2027年国際園芸博覧会(International Horticultural Expo 2027, Yokohama, Japan)、正式略称はGREEN×EXPO 2027、通称は横浜グリーンエクスポです。会場は神奈川県横浜市(旧上瀬谷通信施設)で、会期は2027年3月19日から9月26日までです。公式サイトは、有料来場者数1000万人以上を参加者数として挙げています。
公式サイトの「開催意義」の項目によると、協会は花や緑との関わりを通じて自然と共生した持続可能で幸福感が深まる社会の創造を提案し、横浜から明日に向けた友好と平和のメッセージを発信するとしています。国際的な園芸・造園の振興、花と緑のあふれる暮らし、地域・経済の創造、社会的な課題解決への貢献も、国際園芸博覧会としての趣旨に含まれると説明しています。
4つのサブテーマ
テーマを展開し具体化する切り口として、公式サイトは4つのサブテーマを示しています。
サブテーマ 内容 自然との調和(Co-adaptation) グリーンインフラを取り入れ、持続可能で安全な都市の土台をつくる提案 緑や農による共存(Co-existence) 緑や農を介して人々が支え合う「グリーンコミュニティ」をつくる提案 新産業の創出(Co-creation) 花き園芸・農の高付加価値化や新しい技術・品種による産業育成の提案 連携による解決(Co-operation) 国内外の企業・研究機関・市民との交流による多文化共生や友好・平和への貢献の提案
公式サイトの注記によると、「グリーンコミュニティ」は、グリーンインフラの整備・維持に積極的に関わることで形成される共助の主体を指す言葉です。
個々の出展者がどのサブテーマに近いかは公式には示されていませんが、屋外テーマ「暮らし」「学び・遊び」の出展者は「暮らし・学び遊びの花・緑出展 」に、「伝統・歴史」の出展者は「伝統・歴史の花・緑出展 」にまとめています。
1990年の花博「自然と人間との共生」との違い
公益財団法人国際花と緑の博覧会記念協会の公式サイトによると、1990年に大阪の「鶴見緑地」で開かれた国際花と緑の博覧会(EXPO’90、通称は花の万博)のテーマは「自然と人間との共生」でした。会期は1990年4月1日から9月30日までの183日間、入場者総数は23,126,934人でした。当時の基本理念について、記念協会の公式サイトには、「産業と生命、文明と自然が対立者ではなく、本来、調和しあう存在である」ことを確かめる場になるはずだ、とあります。
国際花と緑の博覧会(EXPO'90)の中央ゲート(1990年9月2日撮影)写真: Kirakirameister(CC BY-SA 3.0、Wikimedia Commons)
1990年の花博は「共生」という1つの言葉でテーマを表しました。2027年の横浜花博は、それを自然との調和・緑や農による共存・新産業の創出・連携による解決という4つの「Co-」に分けて示しています。
「人・自然・生命」シンポジウム
GREEN×EXPO協会は、公益財団法人国際花と緑の博覧会記念協会と連携し、「人・自然・生命」シンポジウムを2024年度から継続的に開いています。1990年の国際花と緑の博覧会の基本理念を継承する形での開催です。
2025年11月28日には、東京のイイノホールで第2回シンポジウム「日本人の忘れ物~日本人の自然観~」を開きました。主催は「人・自然・生命」シンポジウム実行委員会(構成はGREEN×EXPO協会と公益財団法人国際花と緑の博覧会記念協会)です。上智大学教授のあん・まくどなるど氏とメディアアーティストの落合陽一氏が基調講演し、パネルディスカッションには旅館の女将を務める西村明美氏、一般財団法人進化生物学研究所理事長兼所長の湯浅浩史氏も加わりました。コーディネーターはGREEN×EXPOラボチェアパーソンの涌井史郎氏が務めました。参加無料・事前登録制で、定員は400名でした。
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シンポジウムの副題と同じ題の、寺田寅彦。
『朗読街道(142)日本人の自然観』寺田寅彦著、森田なぎさ朗読(パンローリング)
朗読 1時間19分(森田なぎさ) 聴き放題の対象 2026年10月25日に確認
第2回シンポジウムの副題と同じ題で、物理学者の寺田寅彦が昭和10年に書いた論文を、1時間19分の朗読で聴けます。日本の自然の特徴と、その中で生まれた衣食住や考え方を論じています。
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編集部の考え
1990年の花博は「自然と人間との共生」という1つの言葉でテーマを掲げました。共生という1つの言葉が、2027年になぜ調和・共存・創出・連携という4つの「Co-」に分かれたのか。「人・自然・生命」シンポジウムで自然観そのものが話し合われているのを見ると、共生という言葉を今の言葉で言い直す作業が、テーマを設計する背景にあったのではないかと思います。
よくある質問 GREEN×EXPO 2027のテーマとキャッチフレーズは何ですか。 テーマは「幸せを創る明日の風景」です。GREEN×EXPO協会(公益社団法人2027年国際園芸博覧会協会)の公式サイトによると、英語表記は「Scenery of the Future for Happiness」で、花や緑、農、食は命と暮らしを支え、世代や民族を超えて人々に感動や笑顔をもたらしてきたとした上で、協会は自然との共生や幸福感を「新たな明日の風景」として可視化していくことを目指しています。
4つのサブテーマにはどんな意味がありますか。 公式サイトによると、4つです。「自然との調和(Co-adaptation)」はグリーンインフラで持続可能な都市の土台をつくる提案、「緑や農による共存(Co-existence)」は緑や農を介して支え合う「グリーンコミュニティ」をつくる提案、「新産業の創出(Co-creation)」は花き園芸・農の高付加価値化や新しい技術・品種による産業育成の提案、「連携による解決(Co-operation)」は国内外の企業・研究機関・市民との交流を通じた多文化共生や友好・平和への貢献の提案です。
1990年の花博(EXPO'90)とテーマはどう違いますか。 公益財団法人国際花と緑の博覧会記念協会の公式サイトによると、1990年に大阪の「鶴見緑地」で開かれた国際花と緑の博覧会(EXPO'90)のテーマは「自然と人間との共生」でした。会期は1990年4月1日から9月30日までの183日間、入場者総数は23,126,934人でした。2027年の横浜花博は、この「共生」という1つの言葉を、調和・共存・創出・連携という4つの「Co-」に分けて示しています。
テーマやサブテーマは、会場のどこで見られますか。 未確認です。協会の公式サイトにも、テーマ館の専用サイト(愛称「ねっこ」)にも、どのテーマ館・施設がどのサブテーマに対応するかの説明はありません。テーマ館の専用サイトは、展示を「地下の森」「環世界の森」「気づきの森」「つながりの森」の4つのゾーンで紹介していますが、サブテーマの語は使っていません。施設ごとの出展者と内容は「[GREEN×EXPO 2027 全パビリオン早わかり](/ja/articles/expo2027-pavilions-overview/)」にまとめています。
テーマをめぐる公式シンポジウムでは何が話されましたか。 2025年11月28日、東京のイイノホールで第2回「人・自然・生命」シンポジウム「日本人の忘れ物~日本人の自然観~」が開かれました。主催は「人・自然・生命」シンポジウム実行委員会(構成はGREEN×EXPO協会と公益財団法人国際花と緑の博覧会記念協会)です。上智大学教授のあん・まくどなるど氏とメディアアーティストの落合陽一氏が基調講演し、旅館経営者や生物学研究者を交えたパネルディスカッションが行われました。公式サイトによると、このシンポジウムは1990年の国際花と緑の博覧会の基本理念を継承する形で、2024年度から継続的に開かれています。
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