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trip-jp博覧会からミュージアム、寺社仏閣まで 横浜花博 2027 開幕まで 138日

万博と花博の違いを確認:国際博覧会の種類と、日本で開かれた国際博覧会の歴史

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大阪・万博記念公園の日本庭園。池のほとりに松の木が枝を広げている
1970年大阪万博の会場跡、万博記念公園の日本庭園 写真: Bindyeyes(CC0、Wikimedia Commons)

「万博」と「花博」はどちらも国際博覧会ですが、BIE(博覧会国際事務局)の分類では別の枠組みです。横浜で2027年3月19日から9月26日まで開かれるGREEN×EXPO 2027(国際園芸博覧会)も、2025年の大阪・関西万博とは違うクラスの博覧会です。

国際博覧会の種類

外務省が公開する条約の説明によると、国際博覧会に関する条約は博覧会を大きく2つに分けています。「登録博」は会期が6週間以上6か月以内で、開催の間隔は5年以上空けることとされています。「認定博」は会期が3週間以上3か月以内で、会場の総面積は25ヘクタールを超えないことが条件です。ただし条約の第四条は、AIPH(国際園芸家協会)が承認したA1クラスの園芸博覧会を、この条件とは別の項目でBIEが認定できる博覧会に挙げています。

国際園芸博覧会は、この認定博の枠組みとAIPHの承認を組み合わせた博覧会で、3か月・25ヘクタールの上限は当てはまりません。会期は最長6か月で、会場面積に上限はありません(BIE公式サイトのHorticultural Exposのページ)。国土交通省の資料では、国際園芸博覧会はさらにA1・B・C・Dのクラスに分かれます。最上位のA1クラスは会期3〜6か月、会場面積50ヘクタール以上で、BIEの承認が必要とされています。

区分根拠・条件会期の目安
登録博(一般博)条約に基づく登録。面積の上限なし6週間〜6か月
認定博(特別博)条約に基づく認定。面積25ha以内3週間〜3か月
国際園芸博覧会 A1クラス認定博の枠組み+AIPHの承認(25ha・3か月の上限の例外)。面積50ha以上3〜6か月

GREEN×EXPO 2027はどれにあたるか

国土交通省の発表によると、GREEN×EXPO 2027は2022年11月28日にフランス・パリで開かれた第171回BIE総会で、2027年国際園芸博覧会としての認定申請が承認されました。クラスはA1です。国土交通省が公開しているA1クラスの開催実績一覧によると、日本でのA1クラス開催は1990年の大阪「国際花と緑の博覧会」以来です。2027年の横浜は2回目になります。園芸博の跡地の今と、鉄道での行き方は「国際園芸博覧会の跡地を鉄道で訪ねる」に書きました。

日本で開かれた国際博覧会

表の数値は、外務省が公開する一覧表と各会場の公式サイトに載っているものです。2025年の参加国・地域数はBIE公式サイトの数です。

年名称区分参加国・地域数来場者数
1970日本万国博覧会(大阪万博)一般博776,422万人
1975〜76沖縄国際海洋博覧会特別博36349万人
1985国際科学技術博覧会(つくば科学万博)特別博482,033万人
1990国際花と緑の博覧会(大阪花博)特別博(A1クラス国際園芸博覧会)832,312万人
2005日本国際博覧会(愛・地球博)登録博1212,204万9,544人
2025大阪・関西万博登録博1582,902万人(うちAD証入場者344万人)

会期の長さは、1970年・1975〜76年・1990年がいずれも183日間、1985年が184日間、2005年が185日間、2025年が184日間でした(外務省とEXPO2025公式サイトの公表による)。

各博覧会の会場跡の公園や、ゆかりの施設はいまも公開されています。1970年大阪万博は万博記念公園、1975年沖縄海洋博は国営沖縄記念公園(海洋博公園)、1985年つくば科学博はつくばエキスポセンター、1990年大阪花博は花博記念公園鶴見緑地、2005年愛知万博は愛・地球博記念公園(モリコロパーク)です。どの施設も、公式サイトに博覧会との関わりを載せています。世界万博(登録博)の跡地へ鉄道で行く方法は、「世界万博の跡地を鉄道で訪ねる」で取り上げています。

表の6回の先を1冊で追うなら、日本万博全史PR(夫馬信一、左右社、2025年)があります。1940年に挫折した万博計画から2025年の大阪・関西万博まで、日本人と万博の関わりを約100年分たどったノンフィクションで、パビリオンのその後や消えた計画も扱っています。万博という催しがどう生まれ、時代とともにどう変わってきたかは、万博の歴史 大阪万博はなぜ最強たり得たのかPR(平野暁臣、小学館クリエイティブ、2016年)が、19世紀半ばのロンドン万博からの165年を時系列で追っています。2016年の刊行なので、それより後の博覧会は入っていません。

博覧会の歴史を本で読みたい人には、万博史の図説と大阪・関西万博の写真集の記事があります。

1970年大阪万博の富士グループパビリオン。オレンジ色の空気膜構造の外観沖縄国際海洋博覧会の象徴アクアポリスの案内標識
1970年大阪万博の富士グループパビリオン(左、1970年4月撮影)と、1975年沖縄海洋博の象徴アクアポリスの案内標識(右、1991年撮影)写真: 左 kouij OOTA(CC BY 2.0、Wikimedia Commons)、右 Kirakirameister(CC BY-SA 3.0、Wikimedia Commons)
つくばエキスポセンターのドームとH-IIロケットの実物大模型花博記念公園鶴見緑地の「いのちの塔」
1985年つくば科学博の跡地に立つつくばエキスポセンター(左、2012年撮影)と、1990年大阪花博の会場に立つ「いのちの塔」(右、2019年撮影)写真: 左 On-chan(CC BY-SA 3.0、Wikimedia Commons)、右 Tokumeigakarinoaoshima(CC BY-SA 4.0、Wikimedia Commons)
2005年愛知万博のガスパビリオン、木造の外観
2005年愛知万博のガスパビリオン(2005年6月撮影)写真: Genppy(CC BY-SA 3.0、Wikimedia Commons)
2025年大阪・関西万博の大屋根リング
2025年大阪・関西万博の大屋根リング(2025年9月撮影)写真: Abasaa(パブリックドメイン、Wikimedia Commons)

2027年以降の博覧会

BIE公式サイトによると、セルビアのベオグラードでは2027年5月15日から8月15日まで認定博「Specialised Expo 2027 Belgrade」が開かれます。スポーツと音楽を通じた交流がテーマです。開催国の選定は2023年6月の第172回BIE総会、正式な認定は第175回BIE総会でした。BIEの公表では、来場者は400万人以上、参加国は130か国以上の見込みです。BIEは、セルビアが西バルカン地域で初めて博覧会を開く国になるとしています。

GREEN×EXPO協会の発表によると、タイ王国は2029年11月10日から2030年2月28日まで、東北部ナコンラチャシマー県で「2029年コラート国際園芸博覧会」を開きます。A1クラスの国際園芸博覧会として、BIEの認定手続き中です。

BIE公式サイトによると、その先の2030年10月1日から2031年3月31日には、サウジアラビアのリヤドで登録博「World Expo 2030 Riyadh」が開かれる予定です。正式登録は第176回BIE総会で承認されています。

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