「全国でも珍しい山岳トンネル駅」。日光市観光協会の湯西川温泉の特集は、湯西川温泉駅をこう書いています。浅草からはこの駅へ東武の特急リバティ会津が1日4本、乗り換えなしで着き、温泉街へは駅前から日光交通のバスで約25分です。
途中の鉄道は、直通の特急に乗り通すか、鬼怒川温泉で乗り換えるかで組み方が変わります。鬼怒川温泉で乗り換えるなら、その手前の下今市からSL大樹に乗ってくることもできます。
浅草から特急リバティ会津で
リバティ会津は、浅草から下今市まで、東武日光行きの特急リバティけごんとつながって走ります。時刻表で会津田島へ行くのは後ろの3両で、湯西川温泉へはこの3両に乗ります。下今市で東武日光行きと分かれたあと、鬼怒川温泉と新藤原を過ぎて野岩鉄道 会津鬼怒川線に入り、川治温泉に停まったあと湯西川温泉に着きます。
朝いちばんの101号は浅草6時30分発で、湯西川温泉駅に9時1分に着きます。ほかに浅草9時30分発の113号、11時発の119号、14時30分発の131号があり、4本とも湯西川温泉に停まります(2026年3月14日改正の東武鉄道の特急列車時刻表)。時刻表の欄外には、運転日の表示のない列車は毎日運転とあり、4本のリバティ会津には運転日の表示がありません。
帰りの浅草行きも4本です。最終の154号は湯西川温泉を18時27分に出て、浅草に21時5分に着きます。上りは下今市でリバティけごんとつながり、そのまま浅草へ向かいます。
鬼怒川温泉からは乗車券だけで乗れる
スペーシアXや、JR新宿から乗れるきぬがわ号で鬼怒川温泉まで来たら、その先はリバティ会津に乗り換えられます。スペーシアXの座席と料金は南町田グランベリーパークから日光へに書きました。
リバティ会津は全席が指定席ですが、東武鉄道の案内では、鬼怒川温泉駅〜会津田島駅の間だけ乗るときは乗車券だけで乗れます。空いている席には座れても、特急券を持つ人が来たら席を譲ります。案内には「座席の確保はいたしませんので立ち席となる場合があります」とあります。
鬼怒川温泉を出るリバティ会津は、8時38分発の101号、11時37分発の113号、13時7分発の119号、16時41分発の131号の4本です。前の晩に鬼怒川温泉に泊まれば、朝の101号で湯西川温泉に9時1分に着きます。ほかに、快速AIZUマウントエクスプレス1号が鬼怒川温泉を9時38分に出て、湯西川温泉に10時3分に着きます。この列車の運転日は、東武の時刻表では会津鉄道へ問い合わせるよう書かれています。
SL大樹を途中に入れる
下今市から鬼怒川温泉までは、SL大樹で行くこともできます。東武鉄道の案内では、SL大樹は下今市〜鬼怒川温泉の12.4kmを約35分かけて走ります。座席指定料金は、下今市⇔鬼怒川温泉が大人1,000円・小児300円です。これとは別に、乗る区間の運賃がかかります。座席指定券は乗車日の1か月前の午前9時から、東武線の各駅やインターネットで買えます。券売機では売っていません。
SL大樹は、運転日によってダイヤが大幅に変わります。2026年3月14日改正の運行パターンAの日なら、SL大樹3号が下今市を10時28分に出て、鬼怒川温泉に11時5分に着きます。そこから11時37分発のリバティ会津113号に乗り継げば、湯西川温泉には12時に着きます。乗る日がパターンAかどうかは、東武鉄道のSL大樹の運転日カレンダーで見てください。SLの運転日の傾向は関東の観光列車・SL・トロッコの記事にあります。
トンネルの中の湯西川温泉駅
ホームはトンネルの中にあり、冒頭の写真でも線路の両側を壁が囲んでいます。
駅のそばには道の駅 湯西川があり、日光市観光協会の道の駅のページには、湯西川温泉駅に「直結しています」とあります。源泉かけ流しの温泉と足湯、売店、食堂があり、温泉は10時〜20時(最終受付19時)、売店は9時〜17時です。休みは火曜で(祝日は営業)、2月・8月・10月・11月の繁忙期は火曜も開いています。足湯は冬の間は休みです。9時1分に着く101号で来ると、開いているのは売店で、温泉に入れるのは10時からです。
新藤原から先の野岩鉄道の普通列車の本数と運賃は未確認です。東武の特急列車時刻表には、普通列車は一部しか載っていません。
駅から温泉街へはバス
温泉街は湯西川の川沿いに旅館や民家が並び、壇ノ浦の合戦で敗れた平家の落人が隠れ住んだという伝説が、日光市の湯西川温泉の案内に出てきます。湯西川温泉駅からは、日光交通の路線バス湯西川線に乗ります。湯西川線は、鬼怒川温泉駅から龍王峡、川治温泉、湯西川温泉駅を通って湯西川温泉まで走る路線です。温泉街の停留所には、本家伴久旅館前、山城屋ホテル前、平家の庄前などがあります。

時刻は、日光交通の湯西川温泉駅のページの時刻表で確かめます。2025年7月20日に湯西川線の時刻を変えたときの日光交通の告知には、「土日のみ運行する時刻」があると書かれていました。平日に行くときは、乗りたい便が平日も走るか、リバティ会津の着く時刻に合う便があるかを、今の時刻表で見てください。
運賃は、2026年6月1日からの運賃表がPDFで出ています。バスの車内では10,000円・5,000円・2,000円の両替ができないので、小銭を用意しておきます。日光交通の時刻表のページには、道路の事情や雪で遅れる場合があると添えてあります。
券とフリーパス
野岩鉄道は、PASMOやSuicaのエリアの外です。東武鉄道の料金表の注意書きでは、野岩鉄道はICカードでの乗車はできず、東武線から乗り通すときは前もって乗車券を買います。鬼怒川温泉まで乗るきぬがわ号も、東武の特急列車時刻表の注意書きでPASMO・Suicaや定期券では乗れないとされ、特急券と乗車券を前もって買います。浅草〜湯西川温泉の特急料金と運賃は、この記事では未確認です。乗る前に東武鉄道の料金表で確かめてください。
鉄道には、東武鉄道のゆったり会津東武フリーパスがあります。会津田島の券のフリー区間は下今市〜東武日光・会津田島間で、時刻表で見ると湯西川温泉駅はこの区間の途中にあります。有効期限は4日間で、発駅から下今市までの往復の乗車券が付きます。浅草から使う会津田島の券は大人5,950円・小児3,010円で、浅草駅などの駅窓口や浅草駅旅行センターで買えます。リバティ会津に乗るときは、特急券を別に買います。
バスには、日光交通の鬼怒川・江戸村・湯西川2日間フリーパスがあります。範囲は湯西川温泉〜鬼怒川温泉駅〜日光江戸村〜花いちもんめの間と、鬼怒川温泉駅とホテルを回る循環バスで、2日間乗り降り自由です。大人2,800円・小人1,400円です。買える場所は鬼怒川温泉駅ツーリストセンターの窓口と、ジョルダン乗換案内のアプリです。範囲の書き方に湯西川温泉駅の名前は出てこないので、駅から乗るときに使えるかは、日光交通のダイヤル営業所(0288-77-2685)に確かめてください。