大和ミュージアム(呉市海事歴史科学館)の常設展は、呉市外に住む人の一般1,000円で、当日券で入れます。休館は火曜(祝日なら翌日)で、JR呉駅から徒歩8分です。
大和ミュージアムの館長、戸髙一成は、2026年4月23日のあいさつで、今回のリニューアルが展示室を新しくするだけのものではなく、開館のときからの目的である「人間にとっての歴史、平和、技術といったテーマを、新しい角度から見直す場」になることを願っていると書きました。館は2005年4月23日に呉市海事歴史科学館として開き、2023年12月までに来館者は1600万人に達しています。開館20年の2025年に大規模な改修をして、21年後の同じ4月23日に開き直しました。
あいさつの結びには、先人の努力と成果だけでなく失敗の歴史も知ることで、博物館を「より良い未来を願う思索の場でもありたい」とあります。
料金とチケットの買い方
常設展の観覧料は、呉市外に住む人の個人料金で一般(大学生以上)1,000円、高校生300円、小・中学生200円です。20名以上の団体は一般800円、高校生200円、小・中学生100円。未就学の幼児は無料です。
呉市内に住む人は一般500円で、呉市に住むか呉市内の学校に通う高校生と小・中学生は無料。呉市民の料金で買うときは、マイナンバーカードや運転免許証で住所を確かめられます。障害者手帳を見せた人は介護者1人を含めて無料になるなど、呉市の減免の基準が別にあります。
大和ミュージアムの観覧券があれば、その日に限って大和ミュージアムサテライト(ビューポートくれ内)も無料です。大和ミュージアム(サテライト含む)と入船山記念館の両方に入れる共通券もあり、大和ミュージアムで買えます。呉市外の個人料金は一般1,050円、高校生350円、小・中学生200円で、一般は常設展の観覧料に50円を足した値段です。
個人で来る人は、当日にショップ棟のチケット売り場で紙のチケットを買えます。2026年5月からはWebチケットもあり、専用サイト「Webket」で前もって買うと、チケット待機列に並ばずに入れます。支払いはクレジットカードだけで、返金はできず、減免や団体割引、呉市民割引は当日のチケット売り場でしか扱いません。20名以上の団体と、人数にかかわらず貸切バスで来る場合は、来館の7日前までに団体見学の予約が要ります。
開館時間と火曜の休館
展示室は9:00〜18:00で、展示室に入れるのは17:30までです。休館は火曜日で、火曜が祝日なら翌日が休みになります。4月29日〜5月5日、7月21日〜8月31日、12月29日〜1月3日は休まず開いています。
開館日カレンダーでは、2026年の休館日は10月が20日・27日、11月が4日(水)・10日・17日・24日、12月が1日・8日・15日・22日です。2027年1月は5日・12日・19日に加えて、26日から29日まで休館が続きます。
呉駅からの行き方
交通案内のJRの図では、JR呉駅から徒歩8分です。広島駅から呉駅まではJR呉線の快速で約32分。タクシーは、公式の交通案内では呉駅から約8分で、徒歩と同じ数字です。
専用駐車場は台数が限られていて、館は電車やバスで来るよう呼びかけています。広島空港からはエアポートバス「呉広島空港線」、広島バスセンターからは高速乗合バス「クレアライン」も出ています。
3階は広工廠と飛行艇の展示室に
何が変わったのかと聞かれたら、まず3階の展示室を挙げる、と館長は2026年3月の館長ノートに書いています。10年ほど前から広工廠の歴史をどこかで見せたいと考えていたものの、置ける場所がなかった。そこで3階を全面的に改修し、広工廠と、そこで研究開発された飛行艇の歴史の部屋にしました。
いまの3階は「C.科学技術展示室」です。広の米軍施設の中で掘り出された「誉」発動機と、ワシントンのスミソニアン航空宇宙博物館から贈られた「火星」発動機、明治の水雷艇に積まれていた三段膨張エンジンが、実物で並びます。広海軍工廠で作られた「ロールバッハR-3号飛行艇」の10分の1模型もこの部屋です。窓の外は呉港で、船の操船システム(IBSコンソール)の実物を動かせます。
零式戦闘機の模型は、呉ライオンズクラブから贈られた触知模型です。館長は、姉妹館の戦艦ミズーリ記念館を訪ねたとき、近くの博物館で、とがった部品を省いたブロンズの模型を見て、何のためかと思っていたら「視覚障害のある方が、触っていたのです」と振り返っています。同じ改修で、展示ケースの下に空間をつくり、車椅子のまま資料の近くまで寄れるケースも作りました。
10分の1戦艦「大和」と1階の大型資料
1階中央の「大和ひろば」には、10分の1戦艦「大和」があります。残された図面や写真、潜水調査の映像をもとに、全長263メートルの艦を10分の1で再現した模型です。ひろばの窓からは、その戦艦「大和」を造った造船施設と、行き交う船が見えます。
同じ1階の「呉の歴史」展示室は、1889年の呉鎮守府の開庁から軍港都市として育ち、戦後に平和産業港湾都市へ移っていった呉の歩みを、幕末から現代まで追う部屋です。続く戦艦「大和」の部屋では、図面や乗組員の手紙で、建造から沈没までをたどります。
1階の大型資料展示室には、零式艦上戦闘機六二型、特攻兵器「回天」の十型、特殊潜航艇「海龍」が並びます。戦艦「ミズーリ」の主砲塔模型は、2015年に姉妹館の協定を結んだミズーリ記念館から提供されたものです。
館内のロッカーと飲食、撮影
大きな荷物は展示室に持ち込まず、ロッカーに入れます。館内は飲食禁止で、自動販売機の前に小さなドリンクエリアがあり、隣の呉中央桟橋には無料の休憩コーナーがあります。撮影は、三脚や自撮り棒などの機材が使えず、フラッシュと撮影を禁じている場所もあります。
館内専用の車椅子とベビーカーを貸し出していて、授乳室とおむつ交換台もあります。館内の二次元コードを読み取ると、自分のスマートフォンで24言語の展示ガイドが使えます。
上の階にも、展示室とは別の場所があります。3階の実験工作室ではワークショップやサイエンスショーを開き、4階のライブラリー(9:00〜17:00)では館の写真や図面をパソコンで検索して見られます。4階の呉港展望テラスからは、戦艦「大和」を建造したドックの跡と、建造中の船が見えます。
館外のエントランス前にある「ミュージアムショップやまと」は9:00〜18:00の営業です。オンラインの販売は2026年3月11日から止まっていて、品物は現地のショップでしか買えません。
1月30日からは「宇宙戦艦ヤマト 全記録展」
次の特別展は、庵野秀明が企画・プロデュースした放送50周年記念「宇宙戦艦ヤマト 全記録展」です。会期は2027年1月30日(土)から5月9日(日)までで、会期中も火曜は休館です。会場は1階の大和ホール。企画書や設定画、原画など2,000点以上の資料を見せる巡回展です。特別展の観覧料は、10月10日更新のお知らせに載っておらず、未確認です。
訂正(2026年10月19日): 「料金とチケットの買い方」で、1,050円の共通券をサテライトと入船山記念館を合わせた券と書いていましたが、大和ミュージアム(サテライト含む)と入船山記念館の共通券でした。