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trip-jp博覧会からミュージアム、寺社仏閣まで 横浜花博 2027 開幕まで 142日

知覧特攻平和会館で見る、出撃の月日順に並ぶ1036柱の遺影

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知覧特攻平和会館の敷地に展示されている三角兵舎のレプリカ。杉木立の中に、苔の生えた板張りの屋根を地面近くまで下ろした木造の小屋が建っている
知覧特攻平和会館の敷地に復元された三角兵舎 写真: Naokijp(CC BY-SA 4.0、Wikimedia Commons)

知覧特攻平和会館は、隊員の姿や遺品、記録を後の世に残すことを「基地住民の責務」と述べています。館を建てたのは、出撃基地だった土地の当時の知覧町です。展示室には、陸軍の沖縄戦の特攻で戦死した1036人の遺影が、出撃して戦死した月日の順に掲げてあります。

1036人のうち439人は、この知覧の飛行場から出撃しました。

出撃の月日順に並ぶ遺影

展示の中心は、遺影を掲げた「若き特攻隊員の英霊コーナー」です。VTRコーナーでは、隊員の最後の姿を解説とともに紹介しています。まわりの展示ケースに並ぶのは、写真や遺書、遺品などおよそ6,000点。どれも全国の遺族や関係者から寄せられたもので、館はそれを集め、保存して展示してきました。

見学のポイントを並べた館の案内には「若き特攻隊員の心の声に静かに耳を傾けてください。」とあります。

タッチパネルで読む遺書と手紙

中央展示室には、遺書や手紙を読むためのタッチパネルが5台あります。約250点の遺書、手紙、遺詠、絶筆や遺筆を、現代語訳と並べて読める仕組みで、英語にも対応しています。見学の案内によると、一部は楷書に起こしてあり、分かりにくい用語には説明が付きます。

もう一つのタッチパネル(3台)では、特攻戦死者を出身や氏名から探せます。こちらは陸軍だけでなく、海軍の特攻戦死者も対象です。

音声ガイドはタブレットを借りて聴きます。隊員のエピソードや当時の戦闘機など35項目を40分で聴く内容で、英語、中国語(簡体字・繁体字)、韓国語、フランス語でも聴けます。

語り部の講話と上映の時間割

館では、地元の知覧町出身の語り部が、特攻の歴史的背景と隊員の遺書・手紙の特色を話します。語り部は、陸上自衛隊、町役場や市役所、警視庁、図書館司書などの仕事を経てこの役に就いた人たちです。見学の案内には「語り部のなかには、身近な人間を特攻隊員として見送った者もいます。」とあります。

定時の講話は11:00、13:30、15:30の3回で、会場は約200人が入る視聴覚室です。時間割の枠は11:00〜11:30のように30分ずつで、語り部を紹介する館のページでは、解説の長さを約30〜40分と案内しています。10:00、12:00、14:30にはDVDの映像を上映します。館の案内では、時間と会場は修学旅行などの予約の状況で変わることがあります。

20名以上の団体なら、入館日の10日前までに予約して講話を個別に頼めます。団体の入館料は30名以上からで、講話の20名とは基準が別です。講話そのものは無料で、入館料は要ります。土日祝日と一部の繁忙期は、修学旅行など以外の個別の講話を受けていません。

展示室は撮影も録音もできない

展示室の展示物や映像、講話は、カメラやビデオで撮ることも録音することもできません。ロビーと零戦展示室では写真を撮れますが、フラッシュや照明を使う撮影、三脚と自撮り棒は断っています。

甑島沖から引き揚げた零戦

零戦展示室にあるのは、海軍の零式艦上戦闘機52丙型です。1945(昭和20)年5月に甑島の手打港の沖約500メートル、水深約35メートルの海に沈んだ機体を、知覧町が1980(昭和55)年6月に引き揚げました。35年間海の中にあった機体で、20ミリ機銃2門と13ミリ機銃3挺を備えています。

円形の天井の展示室に置かれた、表面が腐食して白茶けた零戦の機体。胴体とエンジン部分の金属板に穴や傷みが多く、先端に赤いプロペラの軸と1枚のプロペラが残る
零戦展示室の零式艦上戦闘機52型丙(2009年7月撮影)写真: Goshimini(CC BY-SA 4.0、Wikimedia Commons)

館では陸軍の四式戦闘機「疾風」も展示しています。

展示室に置かれた緑色の四式戦闘機。主翼に赤い日の丸が付き、左に4枚羽根のプロペラと赤いスピンナーがあり、手前に小さな機体の模型や解説板が並ぶ
展示室の四式戦闘機「疾風」(2009年7月撮影)写真: Goshimini(CC BY-SA 4.0、Wikimedia Commons)

屋外に復元された三角兵舎

屋外には、特攻隊員が出撃前の時間を仲間と過ごした三角兵舎が復元されています。旧知覧飛行場の跡に建てた観音堂には、知覧平和観音が安置されています。

砂利敷きの境内の先に建つ観音堂。石段の上に灰色の大きな瓦屋根の堂が建ち、左右に石灯籠と杉や広葉樹の木立が並ぶ
知覧特攻平和観音堂(2017年8月撮影)写真: Naokijp(CC BY-SA 4.0、Wikimedia Commons)

企画展示室では2026年12月4日まで、企画展「特攻隊員が最期の時を刻んだ 三角兵舎」を開いています。兵舎の造りと隊員の過ごし方を当時の写真や再現した模型で解説し、家族に宛てた手紙や遺書から隊員の心情を紹介する展示です。

開館時間と、2027年4月に上がる入館料

開館は9:00〜17:00(入館は16:30まで)で、年中無休です。館の案内では、台風のときなど、状況によって休館することがあります。所在地は南九州市知覧町郡17881番地、電話は0993-83-2525です。館は1987(昭和62)年2月に開館しました。

入館料は2027年4月1日に改定されます。館が2026年10月1日に出したお知らせの表と、いまの料金は次のとおりです。

区分いまの料金2027年4月1日から
個人 大人500円800円
個人 小人(小・中学生)300円400円
団体 大人400円600円
団体 小人240円300円
音声ガイド(1台)200円500円
ミュージアム知覧との共通券 大人600円1,000円
ミュージアム知覧との共通券 小人400円500円
障害者手帳を持つ人と付添人1名大人300円、小人0円未確認
いおワールドかごしま水族館との共通チケット大人2,000円、小人1,050円未確認

改定後の表では、30名以上の団体と教育旅行が団体の料金になります。小人を小・中学生とする分け方は、いまと同じです。手帳は身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳などで、窓口で見せます。

共通券で入れるミュージアム知覧は、館の隣にある歴史資料館で、毎週水曜日が休館です。いまの共通券は大人600円で、館の案内では、2館に通常の料金で入ると大人800円です。

鹿児島中央駅からの行き方

鹿児島中央駅東口の路線バス乗り場「東16乗場」から知覧行きのバスに乗り、「特攻観音入口」で降りて歩いて約5分です。時刻表は南九州市の観光サイトにあり、運賃は鹿児島交通のサイトで確かめられます。南九州市の案内では、このバスではSuicaやSUGOCAなど全国共通の交通系ICカードが使えず、1万円・5千円・2千円札も使えません。千円札か小銭を用意しておきます。JR指宿枕崎線の平川駅か喜入駅で降りて、知覧行きのバスに乗り継ぐ道もあります。乗り継ぐバス停までは、平川駅から徒歩5分、喜入駅から徒歩3分です。

タクシーは鹿児島中央駅東口の乗り場から乗れます。館の目安では約9,500円(約32.0キロ、約45分)で、有料道路の料金は含みません。車なら、南薩縦貫道を使って鹿児島中央駅から約45分、鹿児島空港からは高速道路と南薩縦貫道を使って約1時間10分です。駐車場は普通車が約500台、バスが約40台で、どちらも無料です。

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