つくばエキスポセンターの入館料は大人600円、プラネタリウムまで見るなら入館料と合わせて大人1,200円です(2026年4月1日の改定後)。1985年の国際科学技術博覧会(科学万博-つくば’85)を記念する科学館で、茨城県つくば市の研究学園地区に立っています。
休館日は毎週月曜日(祝日の場合は翌平日)と年末年始です。つくばエクスプレスのつくば駅A2出口から徒歩5分で、秋葉原駅からは約45分。東京から日帰りできます。
1. 早見表
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 入館料(展示場のみ) | 大人(18歳以上)600円、子ども(4歳以上)300円、3歳以下無料 |
| プラネタリウム | 入館券に加えて大人600円・子ども300円。入館料と合わせると大人1,200円・子ども600円 |
| 開館時間 | 9:50〜17:00(最終入館16:30) |
| 休館日 | 毎週月曜日(祝日の場合は翌平日)、年末年始 |
| 駐車料金 | 平日は普通乗用車なら原則無料。土曜日・日曜日・祝日と繁忙期は普通車500円 |
| 最寄り駅 | つくばエクスプレス つくば駅A2出口から徒歩5分(秋葉原駅から約45分) |
| 住所 | 茨城県つくば市吾妻2-9 |
障がい者手帳を持つ人は、大人500円・子ども250円の割引料金があります。つくばエクスプレスを使わない場合は、JR常磐線の「ひたち野うしく駅」「荒川沖駅」「土浦駅」のいずれかから、「筑波大学中央」行きの路線バスに乗り、つくばセンターで降りる方法もあります。料金は2026年4月1日の改定後、公式サイトによります。
2. 科学万博の記念館は、いま何を見せているか
科学万博-つくば’85は1985年3月17日から9月16日までの184日間、テーマ「人間・居住・環境と科学技術」で開かれました。つくば市公式サイトによると、入場者数は2,033万人、会場面積は102ヘクタール、直接経費は約855億円です。
エキスポセンターは翌1986年に財団法人つくば科学万博記念財団が発足し、科学館として再オープンしました。恒久施設として建てたこの科学館は、公式サイトによると「科学技術に対する国民的な理解の向上」に役立てる場です。
1階には「科学万博-つくば’85メモリアル」の展示のほか、「おもしろサイエンスゾーン」や、科学者の仕事を紹介する「サイエンスワークス」があります。屋外展示場にはH-IIロケットの実物大模型があります。公式サイトの新着情報には、2026年3月にこの模型の塗装工事の告知が出ています。2階には「のぞいてみよう科学がひらく未来」の展示があります。

プラネタリウムはドーム直径25.6m、座席232席です。6台の4Kレーザープロジェクターで投影しています。

3. 田んぼの中の計画が、鉄道で街になるまで
研究学園都市の建設地を筑波地区とする閣議了解は1963年です。1970年に「筑波研究学園都市建設法」が制定・施行され、1973年に筑波大学が開学しました。1980年までに43の試験研究・教育機関の移転が完了しています。
道路と建物は、科学万博より前にできています。1977年に東大通りが貫通し、1979年には東西を結ぶ学園線が開通しました。1983年につくばセンタービルが完成し、1985年の科学万博と同じ年に常磐自動車道が開通しています。研究所と大学、幹線道路まで揃ったこの時点でも、東京と結ぶ鉄道はまだありませんでした。
科学万博から20年後の2005年、つくばエクスプレスが秋葉原駅とつくば駅を結びました。国土交通省のオンライン講演会は、この開通で「東京からのアクセスが飛躍的に向上した」としています。研究学園地区の面積は約2,700ヘクタールで、山手線の内側とほぼ同じ広さです。研究所は172、常勤の研究者は約1万3000人、住んでいる人は約8万人です。
この流れを都市計画の側から通して読むなら、筑波研究学園都市論PR(三井康壽、鹿島出版会、2015年)があります。国家プロジェクトとして進んだ研究学園都市の構想から計画・開発までを、都市計画制度の理念と仕組みの視点でたどった本で、全12章のうち1章を科学万博に、1章をつくばエクスプレスにあてています。2015年の刊行なので、それより後の街の変化は入っていません。
4. 周辺で一般公開している研究機関
つくばエクスプレスつくば駅からは、研究機関の一般公開施設にも足を延ばせます。JAXA筑波宇宙センターの「スペースドーム」は、実物大の人工衛星や本物のロケットエンジンを展示しています。屋外にはロケット広場があり、企画展示とミュージアムショップを備えた「プラネットキューブ」もあります。見学エリアへの入場は無料です。ガイド付き見学ツアーはWeb完全予約制で、所要は約1時間10分、18歳以上は500円(高校生を除く)、高校生以下は無料です。
地質標本館(産業技術総合研究所)は入館無料、9:30〜16:30、月曜休館です。筑波実験植物園(国立科学博物館)は開園時間9:00〜16:30(入園は16:00まで)、入園料は一般・大学生320円で、小・中・高校生と65歳以上は無料です(5月4日、5月18日、11月3日は全員無料)。休園日は毎週月曜日(祝日・休日は開園)、祝日・休日の翌日(土曜・日曜は開園)、12月28日〜1月4日です。
土日祝には、常設展示館を持つ研究機関を巡回する「サイエンスツアーバス」も走っています。運行ルートと料金、予約方法のページは今回確認できませんでした。
エキスポセンターは科学万博の記念館、周辺の研究機関はいまも動いている現場です。つくばエクスプレスのつくば駅を起点に、博覧会の跡と、現役の研究施設を同じ日に見比べられます。組み合わせて回るなら、出かける前に各施設の公式サイトで開館日を確かめてください。
5. 編集部の考え
研究所と大学を移し、道路もセンタービルも整えて、それでも東京から通う鉄道がなければ人は増えなかった、ということだと思います。研究学園地区がいまの姿になった決め手は、科学万博でも新しい研究所でもなく、2005年のつくばエクスプレス開通だったと考えています。
1985年の万博跡地が科学館として使われているように、横浜花博の会場跡にも公表された利用計画があります(花博の会場は閉幕後どうなるか)。エキスポセンターと周辺の研究機関を1日で回るなら、休館日が施設ごとに違う点に注意してください。