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塩川鳥モツは鳥皮の煮込み:喜多方市塩川町で食堂のモツ煮が鳥皮になった由来

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青い花柄の皿に盛った、しょうゆ色に煮込んだ鳥皮。ネギのせん切りと七味唐辛子がのっている
塩川鳥モツ。鳥皮を煮込み、刻みネギと七味を添えた一皿(2015年11月撮影) 写真: HrAtsuo(CC BY-SA 4.0、Wikimedia Commons)

塩川鳥モツは、福島県喜多方市塩川町で食べられている鳥皮の煮込みです。鳥モツと聞くと鶏のキンカンや玉ひもの煮込みを思い浮かべますが、塩川の鳥モツは「モツはモツでも」鳥皮を煮込んだもので、地元の食堂でモツ煮を頼むとこれが出てきます。写真の皿では、しょうゆ色に煮た鳥皮に刻みネギと七味がのっています。福島県観光物産交流協会の「ふくしまの旅」は、塩川の家庭の味、ソウルフードとして人気の鳥モツを、鳥の皮を味付けして煮込んだ料理なので「モツが苦手な方でも」楽しめる、と紹介しています。

文化庁が、地域で世代を超えて受け継がれてきた食文化を認定する「100年フード」の令和5年度の認定で、塩川鳥モツは未来の100年フード部門に入りました。申請したのは塩川鳥モツ伝承会です。

昭和初期の養鶏と、商売にならなかった鳥皮

認定の文は伝承会が書いたもので、由来を昭和初期に置いています。「昭和初期に養鶏業が盛んになったことをきっかけとして」、金銭的に商売にならなかった部位の鳥皮を家庭で煮込んで食べたのがルーツと言われています。

その鳥皮の煮込みが、家庭から食堂へ出ていきました。伝承会の文には、地元の食堂ではわざわざ鳥モツと言わなくても「モツ煮といえば、鳥皮の煮込みが出てくるほどの人気と知名度を誇り」、ごはんのおかずにも酒の肴にもなる、とあります。

食堂で「モツ定食」を頼むと

極上の会津プロジェクト協議会(事務局は会津若松市役所観光課)のページは、食堂の注文の場面から入ります。モツ煮込みといえば豚などのホルモンを味噌で煮込んだものを想像しがちですが、喜多方市塩川町の食堂で「モツ定食」を注文すると、この鳥皮のモツ煮込みが出てきます。同じページには「七味をかけて酒の肴にもピッタリです」とあり、写真の皿にも七味がのっています。

味付けは店ごとに違います。伝承会の文では、いま出されている塩川鳥モツは各店の料理人がそれぞれ独自の調理方法と味付けで出していて、バリエーションに富んでいるので食べ歩きも勧める、とあります。各店の自慢の味を缶詰にした土産品もある、と同じ文は続けます。極上の会津のページも、店ごとに味付けが違うと書き添えています。

喜多方市の100年フードは3つ

喜多方市では、令和3年度に近代の100年フード部門の喜多方ラーメン(認定団体は喜多方市)、令和4年度に伝統の100年フード部門の山都そば(認定団体は山都三大そばまつり実行委員会)が先に認定されていて、令和5年度の塩川鳥モツで3つになりました。市の産業部商工観光課観光・物産振興室のページ(2024年3月11日更新)が、この3つを認定の年度の順に並べています。認定の部門は、伝統が江戸時代から続く郷土の料理、近代が明治・大正に生み出された食文化、未来が「目指せ、100年」の区分です。

100年フードは、市のページの説明では、比較的新しいなどの理由で文化財には登録されない食文化でも、世代を超えて受け継がれ長く地域で愛されてきたものを、地域の関係者や自治体が100年続く食文化として継承を宣言する事業です。認定の基準は、地域の風土や歴史・風習の中で育まれてきた地域特有の食文化であること、世代を超えて受け継がれ食されてきたこと、地域の誇りとして100年を超えて継承することを宣言する団体が存在すること、の全部を満たすことです。塩川鳥モツでは、その宣言する団体が塩川鳥モツ伝承会に当たります。

塩川鳥モツの認定団体の塩川鳥モツ伝承会は、鳥モツを提供する飲食店で構成する会です。福島県観光物産交流協会の「ふくしまの旅」のページでは、伝承会の店は6店舗です。伝承会への問い合わせは電話(0241-27-3756)で、同じ番号が極上の会津のページにも載っています。

塩川駅から、食べられる店へ

塩川鳥モツを食べられる店は、伝承会の6店舗をはじめ約10店舗、と「ふくしまの旅」のページにあります。店の名前と場所の一覧は、喜多方観光物産協会・喜多方市・福島県観光物産交流協会のページのどれにも載っていません(2026年10月8日に確認)。喜多方観光物産協会の塩川鳥モツのページは、認定の文と同じ由来の説明と、文化庁の100年フードの一覧へのリンクで、店の案内はありません。同じ「ふくしまの旅」のページには鳥モツ定食800円程度、店舗により異なる、ともありますが、いつの時点の値段かは書かれていません。行く店と値段は、伝承会の電話(0241-27-3756)か喜多方市の商工観光課(0241-24-5296)で確かめてください。

缶詰の土産品は、売り場や発送の案内が伝承会・市・協会のページのどこにもなく、買える場所は未確認です。

最寄りはJR磐越西線の塩川駅です。JR東日本の時刻表では、下りが喜多方・新津方面、上りが会津若松・郡山方面です。駅員がいない駅で、みどりの窓口・指定席券売機・多機能券売機はありません。きっぷは、えきねっとのチケットレスアプリで自分でチェックインとチェックアウトをする「えきねっとQチケ」の使い方が駅の案内に出ています。駅のページは駅の情報・時刻表・構内図の項目に分かれていて、時刻表はそのページから見られます。駅についての問い合わせはJR東日本お問い合わせセンター(050-2016-1600)です。

編集部の考え

塩川鳥モツ伝承会は、鳥モツを出す飲食店でつくる会で、家庭で煮込んでいた鳥皮を店の料理として文化庁の100年フードに申請し、令和5年度に未来の100年フード部門で認定を受けました。文化庁の認定の基準には、地域の誇りとして100年を超えて継承することを宣言する団体が存在することが入っていて、塩川鳥モツではその団体が伝承会です。伝承会が出した文では、鳥皮は昭和初期に養鶏業が盛んになったときに金銭的に商売にならなかった部位で、家庭で煮込んで食べたのがルーツと言われています。いま出されている鳥モツは各店の料理人のそれぞれの調理方法と味付けで、各店の自慢の味を缶詰にした土産品もあります。福島県観光物産交流協会のページでは、食べられる店は伝承会の6店舗をはじめ約10店舗です。

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