大阪で七五三のご祈祷を受けるとき、日取りより先に決まるのは、予約の要る神社に行くかどうかです。住吉大社、大阪天満宮、石切劔箭神社の3社は公式サイトに予約不要と書いていて、当日その場で申込用紙に記入します。難波八阪神社は電話で日時を相談して決める形、坐摩神社は希望の日時を前もって知らせ、1組ずつ祈願を受ける形です。同じ大阪の5社でも、受け方が社ごとに違います。
初穂料を公式サイトに書いている社で見ると、石切劔箭神社が5,000円、住吉大社と大阪天満宮が1人10,000円です。住吉大社は兄弟姉妹の2人なら15,000円です。難波八阪神社と坐摩神社は額を載せていないので、電話のときに聞くことになります。
早見表
| 神社 | 予約 | 初穂料 | 受付時間 | 最寄り駅 |
|---|---|---|---|---|
| 住吉大社(住吉区) | 不要(随時) | 1人10,000円、2人15,000円 | 毎日9:00〜15:50 | 南海本線 住吉大社駅 徒歩3分 |
| 大阪天満宮(北区) | 不要 | 1人10,000円 | 9:00〜17:00(最終受付16:30) | JR東西線 大阪天満宮駅、大阪メトロ 南森町駅 |
| 難波八阪神社(浪速区) | 電話で日時を相談 | 記載なし | 電話で決めた日時 | 大阪メトロ なんば駅 約6分 |
| 坐摩神社(中央区) | 希望の日時を事前に連絡 | 記載なし | 9:00〜17:00 | 大阪メトロ 本町駅 徒歩3分 |
| 石切劔箭神社(東大阪市) | 不要 | 5,000円 | 毎日9:00〜15:30 | 近鉄けいはんな線 新石切駅、近鉄奈良線 石切駅 |
受付時間と初穂料は、2026年9月に各社の公式サイトで確かめたものです。東京と神奈川の6社は、別の記事で同じ形に並べています。
11月15日でなくてよいか、数え年か満年齢か
七五三の日は本来11月15日で、住吉大社と石切劔箭神社はどちらもそう書いたうえで、一年を通じて受け付けています。住吉大社は、9月から12月中旬までの申し込みでないと千歳飴とおこしを渡せない場合があると添えています。年齢の数え方は、住吉大社が数え年でも満年齢でも受け付けるとし、2026年の早見表で、3歳は数え年なら2024年生まれ、満年齢なら2023年生まれ、5歳の男の子は2022年か2021年生まれ、7歳の女の子は2020年か2019年生まれと示しています。
3歳の髪置き、5歳の袴着、7歳の帯解きという昔の儀式が七五三の元だという説明は、住吉大社、坐摩神社、石切劔箭神社の三社に共通します。その儀式で何を祈るかは、社ごとに言い方が違います。住吉大社は七五三まいりを「子供の成長を感謝し、将来の幸せを願う儀式です」と一文で言い、坐摩神社は2025年11月のお知らせで「お子様の健やかなご成長を祈る」祈願と書いています。石切劔箭神社は、成長を大神様に奉告し、さらなる健やかな成長を祈願する、という言い方です。祈る中身はどの社も同じで、違うのは申し込みの手順と、境内で写真をどこまで撮れるかです。
住吉大社(住吉区)
祈祷の受付は本殿に向かって左側の祈祷受付で、毎日9時から15時50分まで。予約は受け付けず、随時案内する形です。11月の土日は七五三専用の受付が開きます。祈祷料は1人10,000円、兄弟姉妹の2人なら15,000円で、千歳飴と御守のほかにファミリアのおしるしを渡します。祈祷は祈祷御殿で行い、祈祷時の撮影は禁止です。元日から2月初旬までは国宝本殿でのお預かり祈祷になります。車で行く人は、祈祷を受けるなら駐車場が2時間無料です。
最寄り駅は南海本線の住吉大社駅で、東へ徒歩3分。南海高野線の住吉東駅からは西へ徒歩5分、阪堺線の住吉鳥居前駅は路面電車の駅で、降りてすぐです。
住吉大神を祀る本殿4棟は、神社建築では最古の様式を伝えるものとして国宝に指定されています。宮司のあいさつは鎮座を神功皇后摂政11年、西暦211年とし、1800年を超える歴史の中で住吉信仰を次の世代に伝えることを社の務めとしています。
大阪天満宮(北区)
七五三詣は予約不要で、初穂料は1人10,000円です。2025年3月29日付のお知らせで、令和7年4月1日から改めた額です。受付はお守授与所で、9時から17時まで、最終受付は16時30分。所要は受付から60分前後ですが、祭りや催しの時期には待つことがあります。本殿や渡り廊下など建物の中では撮影できません。
最寄り駅はJR東西線の大阪天満宮駅で、7番出入口を出て天神橋筋商店街を南へ進み、二つ目の辻を左へ50mほど。大阪メトロ谷町線・堺筋線の南森町駅なら、4番出入口から同じ商店街を南へ進みます。
今の本殿は天保14年(1843年)の再建です。江戸時代の記録に残るだけで7度の火災に遭った社で、先の戦争でも焼けずに残ったのは、氏子が自分の家が焼けるのを横目に「天神さんを焼いたらあかん」と守ったおかげだと、社は書いています。
難波八阪神社(浪速区)
七五三詣は予約制です。日時が決まったら電話で社務所に問い合わせ、相談のうえで決めます。大安は希望が重なるので、早めに申し込んでください。申し込みは本殿西側の社務所。初穂料は公式サイトに額がなく、未確認です。撮影の決まりも公式サイトには載っていないので、電話のときに一緒に聞くのが確かです。最寄り駅は大阪メトロ御堂筋線・四つ橋線のなんば駅から約6分、大国町駅から約7分、南海の難波駅から約6分です。
坐摩神社(中央区)
本殿での祈願は、希望の日時を予約したうえで、祈願の内容と参列の人数を知らせる形です。申込用紙の記入と祈祷料は当日でかまいません。祈願は1組ずつで、受付は9時から17時まで。初穂料は公式サイトに額がなく、未確認です。おみやげはお守りと千歳飴のほか、文具やおもちゃも用意されています(2025年11月のお知らせ)。最寄り駅は大阪メトロの本町駅で、15番出口から西へ1つ目の角を左に折れて徒歩3分、21番出口からは東へ2つ目の角を右に折れて徒歩3分です。
船場の商業の街にある社で、氏子企業の新年祈願は混みます。境内では神紋の鷺丸にちなんでさぎ草を育て、紫陽花は20年以上前から神職の手で植えていると、お知らせにあります。
石切劔箭神社(東大阪市)
七五三詣は予約不要で、御祈祷料は5,000円。受付は毎日9時から15時30分までで、御加持・御祈祷を休む9日・19日・29日も七五三は受け付けます。受付場所は崇敬会館で、混雑が予想される11月の土日祝は神楽殿前に移ります。撮影は、参拝の記念や個人で楽しむ風景の撮影なら許可は要りませんが、拝殿内と神楽殿内では撮影できず、カメラマンの殿内への同行は断っています。最寄り駅は近鉄けいはんな線の新石切駅と近鉄奈良線の石切駅で、公式サイトに駅からの徒歩ルートの図があります。駐車場は最初の1時間300円、以降30分ごとに100円です。
社は物部氏の祖神である饒速日尊と可美真手命の親子を祀り、927年の延喜式神名帳に石切劔箭命神社二座として載ります。でんぼ(腫れ物)の神さんとして知られ、東大阪がモノづくりのまちになったことにも縁を感じています。
編集部の考え
大阪の神社は、七五三の受け方をそれぞれ自分のページで決めて書いていて、予約と初穂料と撮影の扱いが社ごとに違います。住吉大社は11月の土日に七五三専用の受付を開き、坐摩神社は1組ずつ祈願するから日時を先に知らせてほしいと言い、石切劔箭神社は御祈祷を休む9日・19日・29日でも七五三だけは受けます。5社は、予約なしで受ける3社と、日時を先に決める2社に分かれます。