個人の来館に日時指定の予約は要りません。料金は大人2,200円、中学生以下は無料です。行き方は箱根登山電車の強羅駅から館の無料送迎バスで、以前走っていた直通の路線バスはもうありません。
ポーラ美術館は2002年に箱根の仙石原で開きました。森の木々を越えないよう建物の高さを地上8mに抑え、ほとんどを地下に埋めています。開館のときから掲げる考えが「箱根の自然と美術の共生」で、基本理念の頁には「森も、もうひとつの展示室です。」という一文があります。
その森に、2012年、全長約1kmの「森の遊歩道」が開かれました。いま開催中の「あたらしい目 ― モネと21世紀のアート」は、展示室だけでなくロビーと森の遊歩道も会場に入れています。遊歩道にはふだんから彫刻作品が置かれていて、この会期はそこも展覧会の会場の一つです。
強羅駅からの無料送迎バス
送迎バスは強羅駅の裏手、ホテルや旅館のバスが発着する送迎発着場(駐車場4番)から出ます。乗車は約8分、運賃は無料です。1日13便が約30分間隔で走り、強羅駅前発は9:15から15:45まで、12:45の次は13:45で、昼に一度間が空きます。美術館発は10:00から16:50までで、最終の16:50は16:00の便の次です。この最終便は入館の締め切りの16:30より後に出ます。
乗れる人数には限りがあり、満席だと乗れないことがあります。定刻より早く出ることもあると案内されています。団体での事前の送迎予約は受けていません。強羅駅からタクシーを使うと約1,800円です。
箱根登山バスの「TP系統|ポーラ美術館行き」の直通バスは、2024年3月31日で廃止されました。「S系統|観光施設めぐりバス」は引き続き走っています。
東京駅からは、東海道新幹線こだま号で小田原駅まで約35分、箱根登山線で箱根湯本駅まで約15分、箱根登山電車に乗り換えて強羅駅まで約40分です。箱根湯本から強羅までの電車は、箱根登山電車とフリーパスの記事に書いています。新宿からは小田急箱根高速バスで仙郷楼まで約2時間、観光施設めぐりバスの「強羅駅/天悠」行きに乗り換え、バス停「ポーラ美術館」まで約3分の行き方もあります。
入館料と前売券
入館料は、大人2,200円、大学・高校生1,700円、中学生以下は無料です。障害者手帳を持つ本人と付添者1名までは1,100円。どの券でも、開催中の企画展とコレクション展をすべて見られます。小中学生と大学・高校生の料金で入るときは、学生証か年齢のわかる身分証を見せます。15名以上の団体は大人1,900円です。
前売券は大人2,000円、大学・高校生1,500円で、他の割引とは併せられません。大人券は箱根登山電車の箱根湯本駅と強羅駅、小田原厚木道路下りの小田原パーキングエリアで買えます。箱根登山バスの小田原駅前・湯本・仙石・桃源台・箱根町の各案内所でも扱っていて、大学・高校生の前売券はこの案内所で買います。
公式サイトと公式アプリからはオンラインチケットも買えます。1枚につき1人1回、買った時点で開催中の企画展の会期中だけ有効で、購入後のキャンセルや払い戻しはできません。
予約が要るのは団体と貸切バス
個人の来館に日時指定の予約は要りません。15名以上の団体と、貸切バスで来る場合は事前の予約が必要で、予約がないと入館できません。混雑に応じて展示室内の人数を制限していて、上限に達すると展示室の入口で待つことがあります。
開館時間と、12月1日の全館休館
開館は9:00から17:00まで、入館は16:30までです。年中無休ですが、展示替えのための休館があります。
2026年12月1日(火)は全館休館で、森の遊歩道、レストラン、カフェ、ミュージアムショップ、駐車場、無料送迎バスも使えません。翌12月2日(水)と3日(木)は「コレクション・シネマ」の展示替えで展示室3だけが閉まり、ほかの展示と施設はふだんどおりです。2027年4月8日(木)から4月26日(月)も全館休館です。
鈴木常司が集めた作品と地下の展示室
館の作品の中心は、ポーラ創業家2代目の鈴木常司(1930-2000)が40数年にわたって集めたものです。西洋絵画、日本の洋画、日本画、版画、東洋陶磁、ガラス工芸、化粧道具まで幅があります。鈴木は1996年にポーラ美術振興財団をつくり、美術館の建設を進めていましたが、開館を待たずに2000年に亡くなりました。
建物は地下に深く、正面入口は2階にあります。1階がロビーとチケットカウンター、地下1階が展示室1とミュージアムショップ、地下2階が展示室2から5です。地下2階から地上2階まで吹き抜けたアトリウムロビーの南側には、高さ20mの「光壁」が立っています。
「あたらしい目」とモネ19点
「あたらしい目 ― モネと21世紀のアート」は、2026年6月17日から2027年4月7日まで。館が持つモネの油彩画19点をすべて並べ、国内外18組の現代作家の作品と組み合わせて、「みる」ことをあらためて問い直す展覧会です。会場は展示室1、2、4、アトリウム ギャラリー、ロビー、森の遊歩道です。
同じ会期で、展示室5では館のセザンヌの作品を中心にした「セザンヌ・レジェンド」、展示室3では映像作品を見せる「コレクション・シネマ」を開いています。コレクション・シネマは11月30日までがクリスチャン・マークレーの《ドア》、12月4日からはゲルハルト・リヒターの作品に替わります。
展示室内の撮影は一部の作品だけで、詳しくは展示室の案内パネルで確かめます。メモを取るなら鉛筆かシャープペンシルに限られます。
森の遊歩道を歩く時間
遊歩道は9:00から16:30まで開いていて、美術館の休館日は閉まります。悪天候のときは予告なく閉じることがあります。ゆっくり歩いて約40分で、ブナやヒメシャラの林の中に彫刻作品が置かれています。ヒメシャラの花は6月下旬から7月初旬に咲きます。
遊歩道ではリードにつないだペットを連れて歩けます(館内には入れません。補助犬は入館できます)。飲食と三脚を使った撮影はできません。
車で行くとき
隣の駐車場は乗用車129台で、1日700円です。その日のうちに出入りすると、入るたびに料金がかかります。館の利用による割引はありません。精算はタッチ決済だけです。カーナビは番地の範囲が広いので、施設名「ポーラ美術館」か電話番号で探すよう案内されています。
食事・ロッカー・車いす
1階のレストラン「アレイ」は11:00から17:00まで(ラストオーダー16:00)で、入館しなくても使えます。地下1階のカフェ「チューン」は入館した人だけです。館内に持ち込んだ弁当を食べられる場所はありません。
無料のロッカーがあり、B4の書類が入るくらいより大きい荷物は預けます。館が案内している見学の目安は、平均1時間半です。
館内にはスロープ通路と多目的トイレがあり、車いすを借りられます。小さな子ども連れには授乳休憩室とベビーカーの貸し出しがあります。無料のWi-Fiは1階と地下1階、地下2階のロビーで使えます。
訂正(2026年10月19日): 「強羅駅からの無料送迎バス」の宿の案内で、強羅に泊まれば9:00の開館に合わせて朝の便に乗れると書いていましたが、強羅駅前発の最初の便は9:15で、着くのは開館のあとでした。