本文へ移動
trip-jp博覧会からミュージアム、寺社仏閣まで 横浜花博 2027 開幕まで 162日

神奈川県立 生命の星・地球博物館の料金と休館日

広告を含みます 本記事にはアフィリエイトリンクが含まれます。リンク経由で予約・購入されると、当サイトに報酬が支払われることがあります。

本文の価格・時刻・日程は2026年9月26日時点の公式発表に基づきます。予約の直前に各公式サイトで最新情報を確認してください。

神奈川県立生命の星・地球博物館の外観。山を背に、円筒形の塔と丸窓を持つ灰色の建物が横に連なり、手前の広場に3本の旗竿と駐車場への下り坂
神奈川県立生命の星・地球博物館(2024年8月撮影) 写真: ノボホショコロトソ(CC BY-SA 4.0、Wikimedia Commons)

生命展示室の支柱に、大きな魚のはく製が取り付けてあります。1995年のオープン時から「マンボウ」として展示されてきましたが、2017年に標本を調べに来館した澤井悦郎博士の研究で、体重2トン以上に達するウシマンボウだと分かり、名前ラベルが替わりました。はく製にする過程で形が変わり、マンボウのように見えていたのです。学芸員の瀬能宏さんは館のコラムにこの件を書き、「学芸員は、はく製を見る目をもっと養わねばと思い知らされた一件でした」と結んでいます。

神奈川県立 生命の星・地球博物館は、1995年3月に小田原市入生田に開館した自然史博物館です。館の使命は、自然の資料を集めて次の世代に引き継ぎ、「人々の心に地球の自然に対する愛着と感動を呼び起こすこと」です。展示室に並ぶ実物標本は1万点。その標本を学芸員が調べ直し、手入れしている様子は、館のコラムで読めます。

学芸員が書く「展示余話」

そのコラムが「学芸員の展示余話」で、常設展のページから読めます。第64回は、1階「地球を考える」展示室の地球儀の話でした。直径は3メートル、地軸の傾き約23度に合わせて回っていて、赤いランプは火山、白いランプは巨大な地震の震央の位置を示します。手入れは通常は年一回で、ランプ光源の交換と表面の補修、回す仕組みの点検をします。光源は地球儀の内部にあるので、南半球の大陸に隠された戸を開けて中に入る作業です。空調等改修工事のときには、消耗したベアリングも3日間かけて交換しました。書いたのは学芸員の新井田秀一さんで、「これらのメンテナンスによって、今日も地球は正常に回っています」と締めています。

第67回は、3階の共生展示室にあるきのこの細密画の話です。菌学者の今関六也氏の遺族から寄贈された500枚ほどの中の1枚で、受け入れたときは誰が描いたのか分かりませんでした。調べると、植物学者の伊藤篤太郎が洋画家・博物画家の佐久間文吾に描かせたナメコの図で、1929年にナメコを新種として発表したときの図版だったそうです。2008年には、ナメコの特徴を示す証拠資料(レクトタイプ)に指定されました。書いたのは学芸員の大坪奏さんです。

46億年を時間の順にたどる常設展

常設展示室の展示テーマは「生命の星・地球」。地球の誕生から現在までの46億年の歴史と生命の多様性を、時間の流れに沿ってたどります。展示は「地球を考える」「生命を考える」「神奈川の自然を考える」「自然との共生を考える」「ジャンボブック」の5つに分かれています。エントランスホールの化石標本は、約1億年前の中生代白亜紀に陸・海・空で暮らしていた生物です。

神奈川県立生命の星・地球博物館のエントランスホール。恐竜の全身骨格と、壁に展示された魚竜の化石、ドーム天井を舞う翼竜の骨格模型
エントランスホールの恐竜と魚竜の化石標本(2017年撮影)写真: Calton(CC BY-SA 4.0、Wikimedia Commons)
恐竜や哺乳類の全身骨格が並ぶ常設展示室の見下ろし構図「地球を考える」展示室。大きな岩石の標本が壁一面に積み重なる
常設展示室の全身骨格(左)と「地球を考える」展示室の岩石標本(右)(2017年撮影)写真: 左・右とも Calton(CC BY-SA 4.0、Wikimedia Commons)

地球の46億年を展示でたどったあとに地学の本を耳で聴くなら、鎌田浩毅の『「地震」と「火山」の国に暮らすあなたに贈る 大人のための地学の教室』PR(中川典の朗読、9時間57分)が Audible にあります。

2階のミュージアムライブラリーでは、自然科学に関する図書・雑誌を閲覧できます。ライブラリーだけの利用なら観覧料はかかりません(貸し出しは行っていません)。星槎ミュージアムシアターは200インチの大型スクリーンで、展示の導入映像やクイズ映像を上映しています。

開催中の特別展

1階の特別展示室では、特別展「しらべて分かった!里山にくらす動物たち」を11月8日(日)まで開いています。神奈川の里山の哺乳類や鳥類を、館が自動撮影カメラや録音で実際に続けている調査の結果とあわせて紹介する展示です。担当学芸員のギャラリートークは、この先10月4日(日)、10月12日(月・祝)、11月1日(日)の14時から14時30分。10月3日(土)13時30分からは星槎ミュージアムシアターで関連講演会があり、当日受付で先着300名です。

観覧料と休館日

常設展の観覧料は、20歳以上65歳未満(学生を除く)520円、15歳以上20歳未満・学生(中学生・高校生を除く)300円、高校生・65歳以上は100円、中学生以下は無料です。特別展の会期中に特別展も観覧するときは、常設展を含めて720円・400円・200円になります(中学生以下は無料)。学生は学生証、65歳以上は運転免許証など年齢を確認できるものが要ります。支払いは現金のほか、タッチ決済のクレジットカードや電子マネー、d払い・PayPayにも対応しています(団体料金は除く)。

常設展には割引がいくつかあります。神奈川県立の美術館・博物館や箱根ガラスの森美術館の有料観覧券の半券(観覧日から6か月以内・1枚限り)、小田急電鉄「箱根フリーパス」、伊豆箱根バス「箱根旅助け」「箱根バスフリー」を見せると、410円・200円・100円に割引されます。毎月第一日曜日は「ファミリー・コミュニケーションの日」で、神奈川県民で18歳未満の子どもを連れた家族は、県のウェブサイトで印刷した優待券を見せると割引料金になります(携帯電話の画面提示は不可)。障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳は、手帳かミライロIDの提示で観覧料が免除され、介護者も原則1名まで無料です。

開館は9時から16時30分(入館は16時まで)です。休館は毎週月曜日(祝日・振替休日の場合は翌平日)、館内整備日(8月を除き原則毎月第2火曜日、12月・1月・2月は火曜日)、年末年始、燻蒸期間。個人で行く分には予約は要りません。20人以上の団体は、来館日の1週間前までにFAXで申し込みます。

入生田駅からの行き方

箱根登山鉄道の入生田(いりうだ)駅から、エレベーター付きの歩道橋を渡って徒歩3分です。駅の係員対応時間は9時から12時と13時から17時20分まで。それ以外の時間や、車椅子の利用などで手伝いが要るときは、事前に箱根湯本駅(電話0460-85-5033)へ連絡します。帰りに箱根湯本方面へ向かうときは、入生田駅の構内に踏切があり、遮断機が下りると下りホームへ移動できないことがあるので、時間に余裕を持ってホームへ向かってください。

箱根登山鉄道の入生田駅の駅舎。白い板張りの平屋で、三角屋根の入口の上に「入生田駅 Iriuda Stn.」の文字、中に路線図と券売機が見える
箱根登山鉄道の入生田駅の駅舎(2019年撮影)写真: Kaze315(CC BY-SA 4.0、Wikimedia Commons)

遠くから来て、箱根フリーパスで箱根と合わせて回るなら、宿は楽天トラベルの入生田駅周辺のホテル・旅館の一覧PRで探せます。

バスなら、小田原駅から伊豆箱根バス「元箱根・関所跡・箱根園行き」や箱根登山バス「元箱根・箱根町港行き」などに乗り、「入生田」バス停で降りて徒歩3分。箱根湯本駅からは伊豆箱根バス「小田原駅東口行き」などで、同じく「入生田」バス停から徒歩5分です。

車は国道1号線の「地球博物館前」交差点で曲がります。駐車場は無料で110台(福祉車両スペース4台を含む)、入庫は8時50分から16時、出庫は9時から16時40分です。土日祝日や雨天時、ゴールデンウィーク・夏休みなどの行楽シーズンは駐車できないことがあり、周辺にコインパーキングはありません。

食事と撮影

3階のレストラン フォーレは10時から16時(喫茶は10時から11時30分、ラストオーダー15時30分)で、人気メニューはあじフライ定食。特別展の会期中は「ぽんぽこランチ」(1,200円)も出していて、1日15食限定です。1階のともしびショップ「喫茶あーす」は11時から16時(食事のラストオーダー14時30分、デザート・飲み物は15時)で、恐竜ハヤシライスや地層パフェがあります。喫茶あーすと1階のミュージアムショップ(9時から16時30分)は、支払いは現金のみです。

展示室内での飲食はできませんが、持参した昼食は3階テラスか1階正面の芝生広場(どちらも晴天時のみ)で食べられます。館内にゴミ箱はなく、ゴミは持ち帰ります。1階にはコインロッカー100台(100円硬貨専用、返却式)。撮影はできますが、標本を守るためフラッシュや三脚・自撮り棒は使えません。

子ども連れと車椅子で行くとき

1階入り口近くの幼児室(授乳室)にはベビーベッド・テーブル・ソファ・流し台があり、総合案内に声をかければ使えます。おむつ交換のベビーシート・ベビーベッドは屋外の多目的トイレや1階・3階のトイレにあり、男性の保護者は1階トイレ前通路のベビーベッドか屋外の多目的トイレを使えます。ベビーカーは総合案内で、無料・予約なし・先着順で7台あります。

車椅子の貸し出しも無料・予約なし・先着順で6台。地下駐車場には福祉車両スペースが4台あり、エレベーターで1階の入口まで進めます。館内の展望エレベーターはドア幅80cm・内部直径155cmの円形で、車椅子のままの回転はできません。一部の展示物には「触れるマーク」が付いていて手で触れられ、点字の解説もあります。盲導犬・聴導犬・介助犬は同伴できますが、ペットの同伴・預かりはできません。

編集部の考え

この館の展示は、出来上がったまま置かれてはいません。マンボウの名前は研究で直り、地球儀は毎年中に人が入って手入れされ、寄贈された一枚の絵は調べられてナメコの証拠資料になりました。学芸員がその経緯を自分の名前で書いて公開しているので、1万点の標本のうち何を見に行くかを、行く前に決められます。

ランダムに探す 押すと読みものを 1 本選びます

メニュー

English