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trip-jp博覧会からミュージアム、寺社仏閣まで 横浜花博 2027 開幕まで 164日

平塚市博物館のプラネタリウムは、毎回学芸員が生で解説する

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平塚市博物館の正面。「平塚市博物館」の館名を掲げた建物の入口に「特別展開催中」の横断幕とのぼりが立ち、手前に木々とベンチがある
平塚市博物館の正面入口(2019年9月撮影) 写真: Suikotei(CC BY-SA 4.0、Wikimedia Commons)

9月の半ば、平塚市博物館の日記には「今年の秋はダイヤモンド富士を目にすることなく終わってしまうのか」とありました。平塚市内でダイヤモンド富士が見られるのは9月上旬から中旬ですが、今年はその時期に晴れの日が続かなかったからです。それが9月17日、館の天体観察会の会員2人が市内の寺田縄と四之宮で撮影に成功し、翌18日の日記にその2枚が載りました。

この館は「相模川流域の自然と文化」をテーマに活動する地域博物館で、「わからないことがたくさんあります。それらをひとつひとつ掘り起こし」と掲げています。掘り起こす人の中に、学芸員だけでなく市民がいます。3階のプラネタリウムも同じで、毎回学芸員が肉声で解説し、会員が作った番組が掛かる日もあります。入館は無料、プラネタリウムの観覧料は18歳以上65歳未満が200円です。

移築した民家とプラネタリウムの展示室

館は1976年5月1日に開館し、2026年に開館50周年を迎えました。記念の特別展の題は「市民とともに歩む地域博物館」で、3月20日から5月17日まで開かれました。テーマの「相模川流域の自然と文化」は、平塚を中心とした相模川流域を活動の場にするという意味です。

展示室は3つの階にあります。1階は「相模平野と人間」がテーマで、相模川が作った大地と人の暮らしを地模型やジオラマ、移築した民家「相模の家」で見せます。2階は「地域を探る」で、相模湾の生き物や地質、土器や道具など流域の実物資料が中心です。3階が「星のひろば」で、プラネタリウムと天文の展示があります。

平塚市馬入付近の相模川の河川敷。手前に草地と砂利の道、奥に広い川面と対岸の町並み、右手に川を渡る橋が見える
平塚市馬入付近の相模川(2011年7月撮影)写真: Aimaimyi(CC BY-SA 3.0、Wikimedia Commons)

学芸員と一緒に活動する市民の会

館には「教室・ワーキンググループ」と呼ぶ市民の会が、考古・民俗・歴史・地質・天文・生物の分野ごとにあり、どれも担当の学芸員が付きます。

天文の会は分野ごとに5つに分かれています。「天体観察会」は望遠鏡での観察と天体写真の撮り方を学ぶ会で、月1〜2回、土日の夕方から夜に講堂と屋上で集まります。ダイヤモンド富士を撮った2人も、この会の会員でした。

「流星観察会」は、会員それぞれの家に置いたカメラで同じ流星を同時に捉え、「流星のふるさと探し」をしています。集まるのは2か月に1回、土日の午後3時30分から5時まで。藤井学芸員が撮った流星や火球の映像は、平塚市の広報によるとSNSで話題になり全国ニュースにも取り上げられていて、市の広報ビデオ「ひらつかシングス」Vol.4「流星を追いかける博物館学芸員」がその仕事を追っています。館は2020年に特別展の図録『火球と隕石』も出しました。

「プラネタリウム分科会」は、会員がプラネタリウムの操作を覚えて、自分たちの番組を手作りする会です。2026年2月15日と21日には、博物館文化祭で会員が作った番組を会員自身の生解説で投影しました。館はその案内に、手作りなので多少のハプニングは温かく見守ってほしい、と添えていました。

3階の「天文なんでもコーナー」には、最近の天文現象を観察会の会員が撮った写真が出ます。市民が撮った空が、そのまま展示室に並びます。

毎回、学芸員が話すプラネタリウム

プラネタリウムでは「毎回学芸員が肉声解説にあたり」、その日ごとの新しい話題を届けています。その日の空の話を、学芸員が自分の声で話すということです。投影は約50分で、前半がその日に見える星空、後半が天文学や宇宙開発をテーマにした番組か解説です。

観覧には当日の整理券が要ります。

項目内容
観覧料18歳以上65歳未満が200円。18歳未満と65歳以上は無料(65歳以上は年齢の分かるものを持参)。障がい者手帳を持つ人と付き添い1名も無料
整理券投影日の当日午前9時から1階受付で先着順。代表者1人で5枚まで
観覧券午前11時の回は午前10時15分〜10時45分、午後2時の回は午後1時15分から1階受付で販売。見る人が全員そろってから
定員定員は70名、自由席。開場は投影開始の15分前で、投影中は出入りできません

一般投影の団体予約は、いまは受け付けていません。

一般向けの番組は、10月3日(土)から11月29日(日)まで「望遠鏡を使いこなせ! 〜選び方・使い方のキホン〜」で、土曜日は午後2時、日曜日は午前11時と午後2時です。9月27日(日)までは、惑星科学者VTuberの星見まどかさんと太陽系の8つの惑星をめぐる「VTuber星見まどかと旅する 水金地火木土天海」が掛かっていました。幼児向けの「宇宙船レオの大冒険」は11月28日(土)までの土曜日午前11時です。

ほかに、50分をまるごと星と星座の話にあてる特別投影「星空散歩」がおおよそ隔月にあり、イラストレーターの八王子さんと塚田学芸員の掛け合いで進みます。日程は館のプラネタリウムのページにあります。

屋上の「星を見る会」への申し込み

望遠鏡で本物の空を見るなら、屋上の「星を見る会」です。月1回程度、参加費は無料、定員は80人。フォームか往復はがきで申し込み、応募が多いときは抽選で市民が優先されます。10月9日(金)の「土星と秋の星を見よう」はオンラインの受付が9月28日(月)で締め切られました。次の11月6日(金)の回は「遠くの惑星と秋の星を見よう」で、締め切りは10月26日(月)の予定です。神奈川県の電子申請のページでは、この回の受付の期間が10月1日から10月26日までになっています。10月6日の時点で、館の星を見る会のページの予約の欄は「準備中」のままです。

平塚駅からの行き方

最寄り駅はJR東海道線の平塚駅です。東口改札を出て北口から歩いて約20分、タクシーなら約5分。バスは神奈川中央交通で、北口の4番乗り場から平63・65系統「田村車庫」行きに乗り、「美術館入口」で降りて徒歩3分です。ほかの経路と、小田急線の伊勢原駅・本厚木駅からのバスは、館のアクセスのページにあります。

JR平塚駅の駅舎の入口と、手前の横断歩道。右に「LUSCA南館」の看板のある商業ビル
JR平塚駅(2026年1月撮影)写真: Nesnad(CC BY 4.0、Wikimedia Commons)

車なら文化ゾーン第2駐車場(59台・有料)です。

博物館は、同じ平塚市文化公園に保存されているD52形403号機の見学も受け付けています。御殿場線で旅客と貨物の両方を引いた蒸気機関車で、1968年7月1日の御殿場線の電化で役目を終え、市民と国鉄OBの保存の熱意が実って翌1969年11月30日に文化公園へ移されました。外観はいつでも見られ、近くで見たい人は博物館の受付で申し出て、博物館資料特別利用承認申請書を書きます。

屋根の下に保存された黒い蒸気機関車。前面に「D52 403」のナンバープレート、脇に見学用の階段と台がある
平塚市文化公園のD52形403号機(2021年5月撮影)写真: Saigen Jiro(CC0、Wikimedia Commons)

この機関車は平塚市の「ふるさと歴史かるた」の「り」の札の題材で、札はこのD52を詠んでいます。かるたは解説書と1セット500円で、博物館でも売っています。札の場所はふるさと歴史かるたの記事に書きました。家でも走らせてみたくなったら、楽天市場のD52形の鉄道模型の一覧PRとAmazonの検索結果PRでNゲージなどの製品と値段の幅を見られます。

車椅子で行くとき

館内にエレベーターはありません。プラネタリウムは3階で、足の不自由な人は階段昇降機を使えます。昇降機はバッテリー式のため使える人数が限られる、と館は案内しています。車椅子で投影を見たい人は、行く前に電話(0463-33-5111)で相談しておくと確実です。

開館時間と休館日

講堂・特別展示室・科学教室・屋上は、行事があるとき以外は入れません。

開館は午前9時〜午後5時(入館は午後4時30分まで)。休館日は月曜日(祝日・休日なら火曜日)のほか、毎月の最終日の館内整理日(土日と特別展の会期中を除く)、12月29日〜1月3日、毎年6月ころの館内くんじょう期間(10日間程度)です。トップページ下の「あなたと博物館」カレンダーで行く日を確かめてください。

編集部の考え

この館を取り上げたのは、空を見る側に市民がいるからです。学芸員はその日の空に合わせて話し、展示室には観察会の会員が撮った写真が出て、会員が作った番組がプラネタリウムに掛かる日もあります。9月17日のダイヤモンド富士も、撮ったのは学芸員ではなく会員の2人でした。

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