岐阜かかみがはら航空宇宙博物館(空宙博)のあいさつは、ライト兄弟が動力飛行に成功した1903年から14年後に、「ここ各務原の地に国内2番目の飛行場が造られました。」という一文から始まります。そこから各務原は航空機産業と飛行実験の街になり、館は2018年3月24日に航空と宇宙の両方を展示する博物館としてリニューアルオープンしました。展示は実機43機と実物大模型18機の計61機です。実機の展示数は、館のあいさつに日本一とあります。
1階の「航空エリア」には三式戦闘機二型「飛燕」やSTOL実験機「飛鳥」が年代ごとに並び、2階の「宇宙エリア」には日本実験棟「きぼう」や探査機「はやぶさ2」の実物大模型があります。
館長の常田佐久は、JAXA宇宙科学研究所と国立天文台で太陽観測衛星「ようこう」「ひので」の開発と打上げに携わってきた人です。子どもの頃に博物館で展示を見て心が躍ったことが、研究者の道に進むきっかけの一つになったと書き、来る人には「技術者たちの夢や希望、挑戦の歴史と物語に思いを馳せていただければ幸いです。」と呼びかけています。その展示の前に立つまでに、公共交通で行く人はバスの便を決めておく必要があります。
名鉄の駅からふれあいバスで行く
公式の交通アクセスが案内する公共交通は、駅から各務原市の「ふれあいバス」に乗り、「航空宇宙博物館」停留所で降りる行き方です。乗る駅と路線は、名鉄各務原線の新那加駅なら稲羽西線(14)、各務原市役所前駅なら川島線(7)か稲羽西線(14)、三柿野駅なら稲羽東線(16)です。
停留所は、新那加駅が南側出口から東へ進んだロータリーの北側、各務原市役所前駅が駅舎の南側、三柿野駅が駅舎の北側にあります。JR高山本線で来る人は那加駅で降り、駅舎を出て名鉄各務原線の踏切を渡り、最初の交差点を右に曲がった先のロータリーで稲羽西線(14)に乗ります。
同じ館へ向かうバスでも、乗る駅で車内にいる時間が大きく変わります。館が開館時間に合わせて抜き出した時刻表(令和8年4月1日改正)では、川島線(7)は各務原市役所前駅を9:55に出て、12分後の10:07に空宙博に着きます。稲羽西線(14)は新那加駅から空宙博まで46分かかり、11:42に新那加駅を出る便の到着は12:28です。三柿野駅からの稲羽東線(16)は27分で、平日だけの10:25発が10:52に着きます。
帰りは、川島線(6)の15:42発が各務原市役所前駅に15:55着、稲羽西線(15)の16:41発が新那加駅に17:27着です。平日はさらに18:05発の稲羽西線(15)があります。12月29日〜1月2日はバスが運休です。館の時刻表は抜粋なので、ほかの便は各務原市の公式サイトの路線図・時刻表で確かめてから出かけてください。
タクシーなら名鉄の各務原市役所前駅から約15分、JR那加駅から約20分。車は東海北陸自動車道の岐阜各務原インターチェンジから約7キロメートルです。
10月1日からの入館料
2026年10月1日に入館料が改められ、個人は大人900円(改定前は800円)、高校生と60歳以上は600円(同500円)、中学生以下は無料です。有料の入館者が20名以上の団体は大人800円・高校生と60歳以上500円で、年間パスポートは2,200円と1,500円になりました。小学生以下のお子さんは保護者の同伴が必要です。
支払いは現金のほか、クレジットカード、電子マネー、QRコード決済が使えます。障がい者手帳や受給者証を見せると、本人と付添の1名の入館料が半額(大人450円、高校生と60歳以上300円)になります。
すでに買ってある「あいち航空ミュージアム共通入館券」や「アソビュー!」の電子チケット、以前に発行された無料入館券は、利用期限内なら追加料金なしで使えます。共通入館券の販売は、あいち航空ミュージアム(愛知県西春日井郡豊山町)がリニューアル工事で2026年6月から2027年1月末まで休館しているため、休止中です。
公式サイトにはじゃらんnetのWebチケットへのリンクがあります。ふだんの日に事前の予約が要るかどうかは、入館料と開館時間のページには書かれておらず、未確認です。
開館時間と休館日
平日は10:00〜17:00(最終入館16:30)、土曜日・日曜日・祝日は10:00〜18:00(最終入館17:30)です。休館日は第一火曜日(休日の場合は翌平日)と、年末年始の12月28日〜1月2日。ほかにメンテナンス(おもに第三火曜日)や気象条件で臨時に休むことがあり、8月の第一火曜日は開館します。
日欧宇宙展と秋の休止日
1階のスペースボックス(企画棟)では、2027年3月15日(月)まで企画展「日欧宇宙展-遠くに行きたければ、一緒に行こう」が開かれています。日本とヨーロッパの協力で進むミッションを紹介する展示で、国際水星探査計画「BepiColombo」の探査機の実物大模型などが並び、入館料のほかに料金はかかりません。
残りの会期中の休館日は、11月4日(水)、11月17日(火)、12月1日(火)、12月15日(火)、12月28日〜1月2日、1月12日(火)、1月13日(水)、1月19日(火)、2月2日(火)、2月16日(火)、3月2日(火)、3月7日(日)です。
11月7日(土)はシアター上映が終日休止です。
航空祭の2日間の駐車場
岐阜基地航空祭の前日と当日にあたる2026年11月21日(土)・22日(日)は、博物館の駐車場が前売り入館券とセットの事前予約制になります。販売は10月24日(土)の午前10時から「CLOUD PASS(クラウドパス)」で、博物館の窓口や電話では予約できません。21日と22日でチケットが分かれていて、1件の購入で自動車かオートバイ1台分です。中学生以下は無料なので、チケットは要りません。
駐車場は航空祭とリハーサルの様子を見て、予約のない人にも開放する予定で、その時間は館が改めて知らせることになっています。駐車場を使わずに歩きや自転車で来た人は、年間パスポートなどでふだんどおり入館できます。
編集部の考え
大人の入館料は10月1日から900円になり、中学生以下は無料です。館が抜き出した時刻表では、各務原市役所前駅からの川島線(7)は空宙博まで12分、新那加駅からの稲羽西線(14)は46分かかります。その川島線の行きの最後の便は各務原市役所前駅16:40発で、空宙博に着くのは16:52です。土曜日・日曜日・祝日なら最終入館の17:30に間に合いますが、平日の最終入館は16:30です。