JR常磐線の牛久駅で東口(シャトー口)に降りると、牛久シャトーまでは歩いて約8分です。車なら、アクセスのページが案内する乗用車駐車場はタイムズ牛久中央(262台)です。神谷傳兵衛が1903(明治36)年に開いたワイン醸造場で、今の敷地には、有料の試飲機を置くショップと、煉瓦造のワイン貯蔵庫を改装したレストラン、無料の見学施設があります。試飲機は1杯500円です。牛久ワインは文化庁の100年フードに令和4年度に認定されていますが、対象には牛久産のブドウの割合と醸造する場所の条件が付いていて、牛久シャトーの試飲機や軒先のワインがその条件に当たるかは、読んだ公式のページには出ていません。この記事の時間と値段は、2026年10月18日までに各公式サイトを読んだ時点のものです。
ショップの試飲機は1杯500円。軒先販売のメニューにはワインが3品種
ショップの営業は10:00〜18:00で、牛久シャトーのオリジナル商品のほか、土産と茨城県の特産品を売っています。有料試飲機は、ショップのページによると、牛久シャトー醸造のワインを始めとしたお勧め商品の顔ぶれで、1杯500円。試飲機に入っている銘柄と1杯の量、支払いの方法は、ページに書かれていません。ページは、試飲機の説明では牛久シャトー醸造のワイン、下の軒先販売メニューでは牛久醸造ワインと書いていて、両方が同じ品かはページからは読めません。
同じページには、試飲機とは別に軒先販売メニューが載っています。並ぶのは次の品で、牛久醸造ワインは3つの品種です。
- 大浦葡萄ジュース 赤白各400円
- 牛久シャトー醸造ビール ヘレス ゆめかおりエール各500円
- 牛久醸造ワイン メルロー 甲州 マスカットベーリーA 各500円
- 電気ブランハイボール350円
- スパークリングワイン500円
- フランクフルト250円
- ビーフシチュー(ロールパン2個付き)900円
- おつまみサラミ100円
瓶の商品名としては、2026年6月26日付のお知らせに牛久葡萄酒 Merlot 2025の発売が出ています。ショップで買えるか、試飲機に入っているかは、お知らせには書かれていません。
煉瓦の貯蔵庫を改装したレストラン。7月18日付でメニュー改定のお知らせ
レストランは、ワインの貯蔵庫だった煉瓦造の建物を改装したもので、2008年に国の重要文化財に指定されています。レストランのページには「煉瓦の温もりを感じられる店内で、カジュアルフレンチとワイン」とあります。ランチは11:30〜15:00(ラストオーダー14:00)、ディナーは17:30〜21:00(ラストオーダー20:00)。ホール席は70名、個室は8名で予約制の特別料金です。予約はレストラン直通の電話(029-896-3612)で受けています。
2026年7月18日付のお知らせによると、7月18日(土)からレストランの全コースメニューが変わり、各コースの中身はレストランのページに載っています。上のランチとディナーの時間は、10月27日に見たレストランのページのものです。同じお知らせには平日の夜だけの宴会メニューと期間限定のカフェタイムも出ていますが、カフェタイムの時間と期間は、お知らせにもレストランのページにも書かれていません。
無料の見学施設。オエノンミュージアムは開いているかを電話で確かめる
見学施設は無料で、開館は10:00〜16:00、年末年始と臨時休館を除いて無休です。重要文化財の3棟のうち、旧事務室が本館、旧醗酵室が神谷傳兵衛記念館、旧貯蔵庫がレストランです。記念館は傳兵衛の足跡を写真と当時の醸造機具で紹介していて、1階に大樽、2階に醸造機具と写真やパネル、地下にセラーがあります。本館(旧事務室)は一般公開していません。
2026年6月26日付のお知らせでは、旧オエノンミュージアムの臨時休館は展示替えのための6月27日(土)の1日で、6月28日(日)から7月2日(木)までは鹿島アントラーズのJ1リーグ優勝シャーレと優勝トロフィーの特別展示がありました。ただ、見学施設のページには10月27日の時点でもオエノンミュージアムが臨時休館中という表示があるので、見たいときは行く前に牛久シャトー(029-873-3151)で確かめてください。
100年フードの「牛久ワイン」は、牛久産のブドウ85%以上と牛久での醸造が条件
牛久ワインは、文化庁が地域で受け継がれてきた食文化を認定する100年フードに、令和4年度の近代の100年フード部門で認定されました。申請したのは、牛久市と山梨県甲州市で構成するワイン文化日本遺産協議会です。この「牛久ワイン」は認定の名前で、次の条件を満たすワインを指します。
認定の一覧に載る協議会の申請文には、注記として「牛久産のブドウを85%以上使用し、かつ牛久内で醸造されているワインのみ」を100年フードとして認定している、とあります。条件は二つで、牛久産のブドウの割合が85%以上であることと、牛久内で醸造されていることです。申請文は銘柄や造り手を挙げておらず、現在は牛久シャトー以外のワイナリーでもワインの醸造とワイン用ブドウの生産が始まっている、とあります。
認定の対象は、この条件を満たすワインです。牛久シャトーの試飲機のワインも、軒先のメルロー・甲州・マスカットベーリーAも、ブドウの産地は読んだページに出ていないので、条件に当たるかは未確認です。店で尋ねるなら、ブドウの産地と醸造した場所の二つです。
牛久シャトーは1903年に開いた醸造場
牛久シャトーの公式サイトは、実業家の神谷傳兵衛が1903(明治36)年に開設した日本初の本格的ワイン醸造場と紹介しています。ボルドー地方の醸造技術で、ブドウの栽培からワインの醸造・瓶詰めまでを一貫して行っていました。煉瓦造の事務室・醗酵室・貯蔵庫の3棟は、2008(平成20)年6月に国の重要文化財に指定され、公式サイトに載る指定理由(2008年4月の文化庁のプレス発表資料)では、3棟は明治36年9月の竣工とみられる、とあります。牛久市は2020年6月に、山梨県甲州市とともに日本遺産の日本ワイン140年史にも認定されています。
牛久のワインを取り寄せる。麦と葡萄 牛久醸造場は西口から歩いて8分
牛久で今ワインを造るもう一つの造り手が、麦と葡萄 牛久醸造場です。牛久シャトーとは別の会社で、申請文は造り手の名前を挙げていないので、申請文の言うワイナリーがここを指すかは申請文からは読めません。牛久駅の西口から歩いて8分、住所は牛久市牛久町531-3。代表の角井智行さんは牛久シャトーを所有する酒造会社の社員でしたが、2019年7月に株式会社麦と葡萄を設立し、2020年に牛久市女化(おなばけ)にブドウを植えました。ワインのページには「私たちはこの地がぶどう産地として再興することを目指しています」とあります。ブドウは自社畑のほか、常陸太田市やつくば市、山形県の農家からも仕入れている、とSTORYのページにあります。商品のページには、自社畑のブドウ100%で醸造した恵野果 牛久ブラン2024のように、産地を書いた瓶が載っています。工場併設の直営店は水・木・金曜が15:00〜19:00、土日祝が13:00〜19:00で、月曜と火曜は営業日に入っていません。直営店ではビールやワインの量り売りとテイクアウトができ、カウンターでの角打ちもできます。
牛久シャトーの公式サイトで読んだページには、ワインの発送や通販の案内が見当たりません(未確認)。麦と葡萄の公式サイトにはオンラインショップがあります。行く前に品を見ておくなら、楽天市場で『牛久ワイン』の語で探した一覧PRがあります。検索の結果なので、牛久産のブドウの割合と醸造した場所は、品ごとの説明で確かめてください。
訂正(2026年10月27日): 「無料の見学施設」の節で、旧オエノンミュージアムの臨時休館の期間はお知らせに書かれていないと書いていましたが、6月26日付のお知らせでは、休館は展示替えのための6月27日(土)の1日でした。