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嬬恋くろこ:じゃがいもの搾りかすの保存食の食べ方と、食べる所・売り場

伝統の100年フード · 令和4年度認定

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青空の下、黒い外壁に片流れの大きな屋根をのせた2階建ての嬬恋村観光案内所。1階の入口に Free Wi-Fi の表示があり、手前の柵に「浅間高原・しゃくなげ園」の横断幕が掛かっている
万座・鹿沢口駅前の嬬恋村観光案内所。保存会の公式サイトに「嬬恋くろこ販売中」の印つきで載っている(写真は2017年5月撮影) 写真: Suikotei(CC BY-SA 4.0、Wikimedia Commons)

嬬恋くろこは、じゃがいもからでんぷん(かたくり粉)を取ったあとの搾りかすを、冬のあいだ外に置いて凍らせ、発酵させ、春に洗って干した保存食です。嬬恋村くろこ保存会の公式サイトには「常温で長期保存が可能」とあり、この製法で作り、今も食べているのは「全国で群馬県・嬬恋村だけ」ともあります。

食べるときは水を加えてペースト状にし、味噌と長ネギで味を付けて焼くか、油で揚げます。そば粉と混ぜて焼くこともあります。保存会のサイトによると、村では時には主食、時にはおやつとして食べられてきました。

冬を外で越す搾りかす

保存会のサイトの製法では、秋に収穫したじゃがいもをすりおろしてでんぷんを取り、残った繊維を、冬を越す半年間、屋外に置きます。春になると、凍結と発酵を経た繊維を洗ってごみと灰汁を取り、水気を搾って日陰で乾かします。

群馬県の観光サイトに載る県民ライターの記事には、乾いたくろこは見た目が餃子の形をした白い干菓子のようだ、とあります。

くろこ揚げとそばせんべい

保存会の投稿は、くろこの食べ方の主流としてくろこ揚げを挙げています。戻したくろこに味噌と長ネギで味を付け、油で揚げたものです。

もう一つのそばせんべいは、くろこを混ぜたそば粉の生地を厚いクレープのように焼き、えごまの味噌を付けて食べます。嬬恋ではえごまを「いくさ」と呼ぶので、いくさ味噌です。保存会の投稿には、どちらも村で昔から食べられてきた「おやつ的な存在です」とあります。

食べられる所と売り場

保存会のサイトの「嬬恋くろこを楽しむ」の欄に載る所を、住所と電話つきで並べます。観光案内所とジオパークの施設は「※嬬恋くろこ販売中」の印までで、どんな品がいくらで並ぶかは、表の電話で確かめてから出かけます。

場所保存会のサイトにあること住所・電話時間・予約
嬬恋村観光案内所くろこ販売中の印。お土産も販売嬬恋村鎌原1053-12534、0279-97-37218:30〜17:00。12月29日〜1月3日を除き無休(観光協会のページ)
浅間山北麓ジオパーク総合インフォメーションセンターくろこ販売中の印。鎌原観音堂や郷土資料館が隣にある嬬恋村鎌原494-45、0279-82-55668:30〜17:15
UBUKATAカフェ(北軽井沢)1日1組限定。くろこ揚げと、季節の野菜などのランチやディナー嬬恋村大前字細原2266-68、090-7183-4313完全予約制。事前に問い合わせ
つま恋温泉 山田屋旅館宿泊したときのくろこのデザート嬬恋村芦生田533、0279-97-2057予約制。事前に問い合わせ

山田屋旅館は、宿のよくある質問によると6部屋の宿で、日帰り入浴はしていません。くろこのデザートも予約制なので、泊まりの予約の前に宿へ問い合わせます。

保存会の通販

通販は、保存会の公式サイトのいちばん下にあるお問合せフォームから頼みます。フォームの上の「購入希望の方へ」の案内にある条件は、くろこパック(550円、30g、くろこ揚げのレシピ付き)を1人3つまで、限定数の先着順で受けるというものです。案内された口座へ入金した順に注文が確定し、連絡しただけでは確定しません。発送は「11月ごろまでには発送いたします」とありますが、この条件で今年の注文を受けているかは未確認です。頼む前にフォームで確かめます。

作っている保存会

保存会のサイトによると、くろこは嬬恋村をはじめとする有志の団体である保存会が、農作業などの合間に手作業で作っていて、量には限りがあります。群馬県の観光サイトの記事で、副会長の土屋茂次さんは子どものころから食べてきたと話し、「各家庭で作られていたものなので、村の伝統としては消えかけていました」と振り返っています。

天保の飢饉の言い伝え

文化庁の100年フードの認定の文では、天保の大飢饉(認定の文に1832〜1839年とあります)のころ、屋外に放っておいた搾りかすに「ネギと味噌を加え焼いて食べた事が発祥とされています」。保存会のサイトには、明治はじめの村の記録に残っていて、それより前から作られていたと考えられる、とあります。嬬恋くろこは令和4年度に伝統の100年フード部門で認定され、申請したのは嬬恋村「くろこ」保存会です。

万座・鹿沢口駅から

最寄りはJR吾妻線の万座・鹿沢口駅です。JR東日本の2026年10月版の時刻表では、この駅を出る列車は平日と土曜・休日で同じ時刻です。大前方面(下り)は8時07分、10時37分、17時07分、19時50分の4本、渋川方面(上り)は6時48分から20時14分まで10本で、上りの行き先は新前橋か高崎です。この表は駅を出る時刻なので、着く時刻は乗る駅の時刻表で見ます。

嬬恋村観光案内所は、観光協会のアクセスのページによると駅から徒歩1分です。保存会のサイトによると、電車やバス、タクシーの待合室にも使えます。山田屋旅館は、宿のよくある質問によると駅から無料で送迎し、予約のときか前日までに頼み、当日は駅に着いたら宿に電話します。UBUKATAカフェとジオパークの施設への行き方は、表の電話で確かめます。

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