いまの嵯峨野トロッコ列車に乗れるのは、2026年12月29日の便が最後になる予定です。その日の席は、11月29日の午前0時に公式サイトで売り出されます。どの便も席は乗る日の1か月前の午前0時に発売され、駅の窓口で前もって買うことはできません。
列車はトロッコ嵯峨からトロッコ亀岡まで、保津川の渓谷に沿った7.3キロメートルを約25分で走ります。会社は自分の列車の速さを「ちょっと速い自転車くらいの速さです。」と紹介しています。新しいトロッコ列車は2027年3月1日(月)から走り、買い方と料金も、その日を境に一部が変わります。
席の買い方
席は公式サイトの「チケット予約はこちら」から買います。1か月前とは前月の同じ日のことで、10月24日の時点では11月24日の乗車分までが売り出されています。この決まりは2026年12月29日までの便のもので、2027年の便からは変わります。
トロッコ乗車券は全席指定席券で、予約できるのは合計8人までです。乗る列車を選んだあと、号車と座席番号まで自分で選べます。1〜4号車の座席はA〜Dの4人のボックス席で、窓側はA席とD席です。往復券はないので、行きと帰りを片道ずつ買います。15名以上の団体は、乗る日の1年前〜1か月前に全国の主な旅行会社で申し込みます。
当日は、スマートフォンなどの画面に二次元コードを出して改札の係員に見せます。パソコンで買った場合も、当日は画面に表示させる必要があります。
予定が変わったときの決まりは次のとおりです。座席の変更は、乗る日の前日23:59まで、同じ列車に限り3回まで。乗る日や時刻、人数を変えるときは、一度払い戻して取り直します。前日23:59までの払い戻しは無料ですが、乗る日の当日は列車の変更も払い戻しもできません。列車が運休になったときは、登録した決済カードへ自動で返金されます。
5号車の「リッチ号」に乗るなら、ネット予約で「5号車」を選びます。窓ガラスのない車両なので雨の日は濡れることがあり、車内で傘は使えません。雨でも当日の払い戻しや変更はできません。
ネットで満席でも、トロッコ嵯峨・トロッコ嵐山・トロッコ亀岡の各駅の窓口で当日券を先着順で売ります。トロッコ保津峡駅では売りません。数に限りがあり、売り切れると乗れません。
| 駅 | 当日乗車券の販売開始 |
|---|---|
| トロッコ嵯峨駅 | 午前8時35分頃 |
| トロッコ嵐山駅 | 午前8時50分頃 |
| トロッコ亀岡駅 | 午前9時10分頃 |
指定席が売り切れたあとは、車両ごとに人数を限って立ち席券を売ります。窓口では現金のほか、クレジットカードと、ICOCAやSuicaなどの交通系ICカードが使えます(PiTaPaは不可)。JR PASSと青春18きっぷは使えません。
料金
片道の運賃は大人880円、小児440円で、どの駅の間に乗っても同じ額です(2026年10月24日時点の公式サイトの運賃表)。大人は12才以上、小児は6才以上12才未満。乗車券を持つ人1名につき、膝の上の幼児1名は無料で、幼児が席を使うときは小児運賃がかかります。
走る日と時刻
ふだんの列車は、下りがトロッコ嵯峨9:02発の嵯峨野1号から16:02発の嵯峨野15号まで、上りがトロッコ亀岡9:30発の嵯峨野2号から16:30発の嵯峨野16号までです。
公式サイトの運行情報のカレンダーでは、2026年の残りで全便が運休するのは12月16日(水)で、11月には運休日の表示がありません。12月30日と31日は冬期運休日です。運休日と臨時列車の運転日は、今後追加・変更する場合があると会社は断っています。
12月29日の引退から3月1日の新しい列車までの間、2027年1〜2月に走る列車は、どちらの発表にも載っていません。この冬の運休期間を正式に知らせる「お知らせ」は、10月24日時点でまだ出ていません。前の冬の運休も、公式サイトの「お知らせ」に載りました。
紅葉と光の幻想列車
沿線の紅葉の見ごろは、会社の案内で11月中旬〜12月の上旬です。気温によって前後します。会社の企業情報によると、観光鉄道を始めるとき、沿線に千数百本の桜と紅葉を植えました。
紅葉の時期には、沿線の照明とイルミネーションで夜の谷を照らす『光の幻想列車』が走ります。点灯は2026年10月24日〜12月29日の16時30分から最終列車まで(12月16日を除く)。トロッコ亀岡16時30分発の嵯峨野16号から、照らされた沿線が見られます。この期間は臨時列車も出ます。
| 臨時列車 | 運転日(2026年) |
|---|---|
| 嵯峨野81号(嵯峨17:10発)・嵯峨野82号(亀岡17:43発) | 10月24日〜12月13日、12月26日〜27日 |
| 嵯峨野91号(嵯峨18:26発)・嵯峨野92号(亀岡18:59発) | 11月14日〜30日、12月5日〜6日 |
臨時列車の席も、ふだんの列車と同じく1か月前の午前0時に公式サイトで売り出されます。
4つの駅とJRからの歩き
| 駅 | JRからの道 | 気をつけること |
|---|---|---|
| トロッコ嵯峨 | JR嵯峨嵐山駅に隣接、徒歩約5分 | 保津川下りの乗船券売場もある |
| トロッコ嵐山 | JR嵯峨嵐山駅から徒歩約20分 | ホームまで約60段の階段 |
| トロッコ保津峡 | ― | 渓谷の無人駅。ホームまで階段、吊り橋、階段 |
| トロッコ亀岡 | JR馬堀駅から徒歩約10分 | 駅の周辺に有料駐車場 |
車椅子や杖を使う人には、トロッコ嵐山駅でなくトロッコ嵯峨駅からの乗車を会社が勧めています。「トロッコ嵯峨駅 → トロッコ亀岡駅」の券で、トロッコ嵐山駅から乗ることもできます。トロッコ嵯峨・トロッコ嵐山・トロッコ保津峡の各駅には駐車場がなく、車で来るならトロッコ亀岡駅の周辺です。
帰りに船で戻るなら、トロッコ嵯峨駅構内の保津川下りのコーナーで、当日の乗船予約と乗船券の購入ができます。
5号車リッチ号と1〜4号車
いまの列車は5両の客車で、1〜4号車は窓のついた4人掛けのボックス席です。会社の案内には「昔の貨車を改造したガタゴトとした乗り心地」とあり、木製の椅子と裸電球の内装です。5号車の「リッチ号」は窓ガラスがなく、床も素通しのオープン車両で、1998年7月19日に走り始めました。
2027年3月1日からの新しい列車
新しい列車は、2027年3月1日の嵯峨野3号(トロッコ嵯峨駅10時02分発)から走ります。運行日のカレンダーは10月23日の発表の別紙に載っています。2027年の便の席は、乗る日の30日前の午前0時から公式サイトで買う形に変わります。運行開始日の3月1日の乗車分だけは例外で、30日前より遅い2027年2月1日の午前10時頃に発売されます。
料金は、発表の表記で運賃がおとな880円・こども440円と今と同じで、これに座席指定料金(おとな620円、こども310円)が加わります。各号車の乗降口にある屋根付きのデッキを使うなら、運賃だけで乗れます。4号車の一部には特別室「嵐峡(らんきょう)」が一室でき、料金は一室9,000円で、定員最大6名。乗る人数分の運賃は別にかかります。
客車は側面のガラスを足元まで広げ、ガラスの高い天井を全部の客車に付けます。車両デザインの発表には、「景色が主役として映えるよう、柱や窓枠を黒で仕上げ」とあります。
山陰本線の旧線だった線路
会社の企業情報の沿革によると、この線路は、1899年(明治32年)に京都鉄道が嵯峨〜園部間で営業を始めた区間の一部です。1991年(平成3年)の山陰本線の複線電化で使われなくなった区間を、嵯峨野観光鉄道が観光鉄道として走らせ直しました。会社は2026年2月19日、沿線のトンネル9施設と橋りょう9施設が国登録有形文化財に認定されたと発表しました。