「豚丼は『豚丼のたれ』と豚肉があれば誰にでも作れます」。昭和9年創業の帯広はげ天が店の豚丼の説明に書いている言葉で、簡単だからこそ肉の味で仕上がりが違う、と続きます。はげ天本店と駅直結のぶたはげは肉を850℃で1枚ずつ網焼きにし、帯広駅の北口から約7分のはなとかちはタレを塗っては焼くのを繰り返します。
農林水産省の郷土料理の紹介では、豚丼は焼いた豚肉に砂糖じょうゆのタレをからめてごはんにのせただけの丼です。肉は主にロースかバラで、上には白髪ねぎをのせることが多く、グリンピースなどをのせることもあり、薬味のほかに余計な具は入りません。家で食べるなら、ぶたはげとぶた野家が冷凍の肉とタレを送っています。
焼き方と肉の選び方
豚丼の専門店ぶたはげは、はげ天と同じはげ天グループです。2店が網焼きにする肉は、はげ天の説明では道産豚の一頭からわずかしか取れない部位、ぶたはげの説明では道産豚の中でも2〜3%しかいない特別な豚の、ごくわずかな部位です。
はなとかちも網で焼きますが、焼く道具は電気グリラーです。店の説明では、焼きながら肉にタレを刷毛で何度も塗り重ねて、肉にタレの層を何層も作ります。肉は道産のロースとバラで、一番人気の半ばら豚丼はこの2つを半分ずつのせます。盛りは並盛が肉100g、中盛が150g、特盛が250g。ごはんの上には十勝産の山わさびをのせ、中札内村の黒枝豆を散らします。
| 店 | 焼き方 | 肉の選び方 | 価格の例 | 帯広駅から |
|---|---|---|---|---|
| ぶたはげ帯広本店 | 850℃の網焼き | 道産豚の中でも2〜3%の特別な豚の部位(店の説明) | 店の案内に記載なし | 駅直結のエスタ帯広西館 |
| 帯広はげ天本店 | 850℃の網焼き | 道産豚の一頭からわずかしか取れない部位(店の説明) | 店の品書きは1,000円〜、協会のページは1,300円〜 | 徒歩3分 |
| はなとかち | 電気グリラーの網焼きで、タレを塗っては焼く | ロース、バラ、半分ずつの半ばら。肉100g〜250g | 半ばら豚丼も豚丼も並盛1,200円 | 北口から徒歩約7分 |
はなとかちの価格は、2026年10月23日に店の公式サイトに載っていた額です。はげ天と、下に書くぱんちょうととん田の額は、同じ日に店と協会のページで見たものです。はげ天は店の品書きと協会のページで額が違うので、行く前に店で確かめてください。
上の3店のほかに、帯広観光コンベンション協会が紹介している店では、ぱんちょうととん田も焼き方が違います。駅から歩けるかどうかは、下の住所で地図を見て確かめてください。昭和8年創業のぱんちょうは、協会の紹介では初代社長が豚丼を考案した店で、豚ロースを炭火で焼きます。丼は女将の名前にちなみ、松・竹・梅・華の順にグレードが上がり、協会のページでは松1,050円から華1,450円までです。帯広市西1条南11丁目19番地にあり、営業は11:00〜19:00、毎週月曜と第1・第3火曜が休みです。
帯広市東10条南17丁目のとん田は、肉を網の上で焼きます。肉はロース・ヒレ・バラから選べて、協会のページではどれも各890円。タレを別に添えて出します。営業は11:00〜18:00で、無くなり次第終わり、年末年始と臨時休業のほかは無休です。
帯広駅から歩いて行く
帯広市内で豚丼を出す店は、帯広観光コンベンション協会の案内では200店以上です。ぶたはげ帯広本店は、駅直結のエスタ帯広西館に入っています。営業は店の店舗案内で10:00〜15:00と16:00〜19:30、毎週木曜が休みです。
はげ天本店は、帯広駅から徒歩3分、北の屋台の北隣です。営業は店のアクセスのページで11:00〜15:00と17:30〜20:30、定休日は協会のページで日曜と月曜です。ぶたはげもはげ天も、行く前に店で確かめてください。
はなとかちは、帯広駅の北口から徒歩約7分、大通り沿いのハラデンキの東裏手にあり、黄色の看板が目印です。営業は11:00〜19:00で、平日は15:00〜18:00に中休みがあり、火曜が休み(祝日は営業)。週末や連休は行列ができ、待つことがあると店のページにあります。
帯広駅までの行き方
東京からは、協会のアクセスのページでは羽田空港からとかち帯広空港まで飛行機で90分です。便の数は航空会社の時刻表で確かめてください。空港から帯広市内へは直通バスが片道1,000円、約40分で、十勝バスの便は帯広駅に発着します。札幌からは、同じページで列車の最短が2時間24分です。
うなぎ丼から生まれたと伝わるタレ
豚丼は、文化庁の100年フードの令和5年度の認定で、未来の100年フード部門に入りました。申請したのは帯広市です。申請文は、豚と十勝の縁を、晩成社が4頭の豚を連れてオベリベリ(今の帯広)に入り、十勝で初めて豚を飼った明治時代までさかのぼります。その後の1930年代頃、カフェに勤めていた若いコックで、のちにぱんちょうを開く阿部秀司さんが、戦争と不景気の中でも庶民が食べられる味を目指し、甘辛い鰻丼をヒントにしょうゆをベースにした味を作った、と申請文にはあります。
作った人の伝え方は、資料で分かれます。申請文と協会のぱんちょうの紹介では、作ったのはぱんちょうを開いた人です。ぶたはげのページでは、昭和初期の洋食料理人数人がうなぎの蒲焼きをイメージして作ったと伝わります。始まりの年は、協会の豚丼のページでは昭和8年です。
ぶたはげのタレのもとは、はげ天の初代、矢野省六さんが作ったタレです。孫でぶたはげの代表の矢野整さんは、店のページの説明によると、受け継いだタレの味を今の多くの人の舌に合わせて変え、専門店を開きました。そのページの見出しは「帯広に生まれたからこそ、本物の豚丼を伝えたい」です。
家で食べる取り寄せ
はげ天は、店で出している豚肉とタレをそのままパックにして全国に届けていて、注文はぶたはげで受けています。ぶたはげのウェブショップでは、冷凍便のこれぞ豚丼が一人前1,000円、二人前2,150円で、店で出す肉とタレをそのまま送り、クール便で届きます。送料と、一人前と二人前で1食分の肉の量が同じかは、商品のページで確かめてください。タレだけなら、秘伝豚たれの180mlが650円の常温便です。価格は2026年10月23日に見たもので、店は2026年7月10日の注文分から一部の商品の価格を改めています。通販は土日祝が休みで、そのほかの休みの日もウェブショップのお知らせに載っています。
帯広市の豚丼専門店ぶた野家のオンラインストアには、豚丼の具120gが5袋と特製のたれ220mlが1本のセットがあり、2026年10月23日の価格で4,980円、送料無料です。具の原材料は北海道産の豚ロース、醤油、砂糖などで、小麦・卵・さば・大豆・豚肉を含みます。具は要冷凍(-18℃以下)で、解凍してからフライパンで中心部まで十分に加熱し、ごはんにのせてたれをかけます。たれは常温で保管し、開封後は冷蔵庫に入れます。発送は注文から通常1〜7営業日です。
帯広駅で買って帰るなら、協会はお土産に豚丼のタレを挙げ、買う場所に駅のエスタ東館2階のとかち物産センターを案内しています。はなとかちのタレは、店の案内では、店と各地の百貨店の物産展でだけ買えます。ほかの店のセットやタレも見比べるなら、豚丼を楽天市場で探すPRと、豚丼の名前で売られている品の一覧を見られます。