本文へ移動
trip-jp博覧会からミュージアム、寺社仏閣まで 横浜花博 2027 開幕まで 138日

横浜市立野毛山動物園は2027年1月7日から休園する

広告を含みます 本記事にはアフィリエイトリンクが含まれます。リンク経由で予約・購入されると、当サイトに報酬が支払われることがあります。

本文の価格・時刻・日程は2026年9月26日時点の公式発表に基づきます。予約の直前に各公式サイトで最新情報を確認してください。

野毛山動物園の入口。「のげやまどうぶつえん」の看板と入園口の建物、坂を上ってきた来園者が写っている
野毛山動物園の入口(2007年12月撮影) 写真: Dddeco(CC BY 2.5、Wikimedia Commons)

ツキノワグマのコマチは、10月13日にズーラシアへ引っ越す予定で、いま輸送箱に入る練習を毎日しています。箱の中で餌を食べるところまではすぐに覚えましたが、蓋を閉める練習に進むと、少し動かしただけで外へ出てしまいました。そこで担当の飼育員は蓋をいったん止め、金属の格子を叩いたり木の板を鳴らしたりして、音に慣れてもらうところからやり直しています。9月18日のブログで、飼育展示係の小島さんは再挑戦の様子をこう書いています。「コマチが嫌になったらいつでも外に出られるよう、蓋を動かすのはほんの少しだけ。」

野毛山動物園は、リニューアル工事のため2027年1月7日から休園します。コマチのように、それまでにほかの動物園へ移っていく動物もいます。入園は無料で、桜木町駅から歩いて15分の高台にあります。

園長のあいさつ

園長の田村理恵さんは、園のあいさつ文で、この動物園のコンセプトを「小さな子どもがはじめて動物に出会い、ふれあい、命を感じる動物園」と説明しています。その前段には、だれでも構えずに来て楽しめる園であることが置かれています。続けて、入園無料ということもあって「園の散歩や学校を終えた近隣の子供たちが気軽に遊びに来てくれています」とも書いています。開園のころ子どもだった人が、孫を連れて3世代で来ることもあるそうです。

入園が無料になったのは1964年です。動物園は1951年4月1日に遊園地と一緒の「野毛山遊園地」として始まり、遊園地の地下に貯水池を造るため遊園地を閉じたのをきっかけに、入園料を取らなくなりました。2021年4月に開園70周年を迎えています。動物園の広さは3.3ヘクタールで、野毛山公園(9.1ヘクタール)の中にあり、1周は休憩や食事を除いて1時間から1時間30分ほどです。

柵越しに首を伸ばして給餌箱に近づく野毛山動物園のキリン
キリン(2022年撮影)写真: Syced(CC0、Wikimedia Commons)

園長の言う「ふれあい」の場が、入口近くの「なかよし広場」です。モルモットとハツカネズミにさわるプログラムは、すべての回が事前予約制で、各日の1週間前12時(正午)から専用予約システムで先着順に受け付けます。通常の開園日は10時20分から14時45分までの7回で、1回約20分(事前学習約5分、ふれあい約15分)、各回10組までです。1組は5名まで(0〜2歳は2名まで同伴可)で、1人1日1回、小学生以下の子どもだけでは予約できません。集合は予約時間の10分前です。予約をしなくても、9時30分〜11時30分と13時30分〜15時は広場の外からハツカネズミやモルモット、ニワトリ、アオダイショウを見られます。15名以上の団体はFAXで予約します。

2027年1月7日からの休園

休園は、動物園の公式サイトのお知らせ(2026年6月12日更新)と横浜市のページ(2026年8月6日更新)の両方に出ています。再開は令和11年(2029年)を予定していますが未定で、決まり次第公表するとしています。動物園を除く野毛山公園の散策地区と展望地区は、休園中もこれまでどおり使えます。

引っ越しは2025年11月17日から始まっています。コンドルはとくしま動物園へ、ダチョウは浜松市動物園へ、フラミンゴは埼玉県こども動物自然公園へ移りました。ツキノワグマのサンペイは2026年3月9日にズーラシアへ移り、コマチは10月13日の予定です。コマチを見られるのは前日の10月12日までの予定で、10月3日15時からは「今までありがとう特別ガイド」があります。木曜日のツキノワグマのどうぶつガイドは10月1日が最後です。ホンドタヌキは10月19日、アビシニアコロブスは11月9日にズーラシアへ移る予定です。

レッサーパンダ、フンボルトペンギン、カグー、フサオマキザル、アカエリマキキツネザルは、休園中はズーラシアで一時的に預かります。ただし、ズーラシアで展示するかどうかは未定です。キリン、チンパンジー、グレビーシマウマ、マヌルネコ、モルモットなどは休園中も園内に残りますが、名前の挙がっていない動物は未定とされています。会いたい動物がいるなら、出かける前に動物の移動のお知らせを確かめてください。

木の枝の間からこちらを見つめる野毛山動物園のレッサーパンダ
レッサーパンダ(2013年撮影)写真: Toshihiro Gamo(CC BY 2.0、Wikimedia Commons)

ゾウのはま子がいた場所

「ひだまり広場」は、インドゾウのはま子の展示場の跡です。はま子は開園のころから52年間この園で暮らし、2003年に死にました。運動場は芝生の広場に、獣舎は屋内休憩所に変わっています。

飼育展示係長の伊原さんは、はま子が死んだ翌年に飼育員として横浜に来たので、生きているはま子には会っていません。8月26日のブログで、はま子の歴史を調べ直して書き、来園した人には「ひだまり広場に腰を下ろして」、ここで暮らしたゾウに思いを巡らせてほしいと結んでいます。

食事の場所も、このあたりにまとまっています。軽食はひだまり広場の休憩所にあるひだまりカフェで、売店は入口のなかよしショップです。この2か所ではキャッシュレス決済が使えますが、ほかの場所では使えません。お弁当はひだまり広場か大池前の芝生の広場で食べられます。園内が混んでいるときは使えないことがあり、そのときは野毛山公園へ、と園は案内しています。

園内には、明治37年から市内を走っていた横浜市電の車両も残っていて、休憩所になっています。動物園の下の野毛坂では、昭和3年から昭和46年まで市電が走っていました。

野毛山動物園に保存されている、青と白の車体の横浜市電
園内に保存されている横浜市電(2013年撮影)写真: 塚田淳(CC BY-SA 3.0、Wikimedia Commons)

桜木町駅からの行き方

開園時間は9時30分から16時30分(入園は16時まで)で、8月の土日祝日だけは13時から20時(入園は19時30分まで)です。休園日は毎週月曜日(祝日の場合は翌日)と12月29日〜1月1日で、5月は無休です。入園料は無料ですが、園は「野毛山動物園募金」への協力を呼びかけていて、入園口にレッサーパンダ型の募金箱があります。

最寄り駅は、JR京浜東北線と横浜市営地下鉄の桜木町駅(徒歩15分)と、京浜急行線の日ノ出町駅(徒歩10分)です。桜木町駅前からは市営バス89系統「一本松小学校」行きに乗り、「野毛山動物園前」で降りるとすぐです。この系統は「ぶらり野毛山動物園BUS」という愛称で毎日走っていて、動物を描いた黄色いラッピングバスが目印ですが、土日は一部が通常の市営バスで走ります。運賃は大人220円、小児110円で、現金でもICカードでも同じです。動物園の専用駐車場はなく、近隣の有料駐車場を使います。障がい者用駐車場は入口に3台分あり、手帳の準備が必要で、予約はできません。

開園の9時30分に合わせて遠くから来るなら、前の晩の宿は楽天トラベルの桜木町駅周辺のホテル・旅館の一覧PRで探せます。

ベビーカー(B型、7か月〜24か月が対象)と車いすは、入口案内所で各4台を無料で貸し出しています。園内のトイレはすべて車いす対応で、うち2か所がオストメイト対応です。授乳室はバードケージの横にあり、おむつ交換台は入園口、ひだまり広場の屋内休憩所、フサオマキザル展示場前、なかよし広場横の4か所のトイレにあります。

動物へのフラッシュ撮影、レフ板の使用、柵の中に自撮り棒を入れての撮影、園内でのライブ配信はできません。SNSの広告収入で生計を立てている場合も含め、業として撮るときは横浜市動物園条例に基づく事前の許可(有料)が必要です。ペットは連れて入れませんが、認定された補助犬は入園できます。

編集部の考え

野毛山動物園は横浜の中心にあり、入園にお金がかかりません。休園前のブログには、1頭のクマのために何日も音を鳴らして慣らす話や、会ったことのないゾウの歴史を調べ直した話が載っていて、この園で動物と暮らしてきた人たちの仕事ぶりが読めます。休園の前に、その人たちの言葉で紹介しておきたいと考えました。

ランダムに探す 押すと読みものを 1 本選びます

メニュー

English