「韮山反射炉と富士山のW世界遺産を同時に眺めることができます」。反射炉の隣の茶畑の展望台について、地ビール「反射炉ビヤ」を造る蔵屋鳴沢がそう案内しています。その反射炉へは、伊豆箱根鉄道駿豆線の伊豆長岡駅で降りて、約1.8kmを歩いて約30分です。
新幹線の三島駅で駿豆線に乗り換え、伊豆の国市の案内では三島駅から約20分です。東京からは踊り子号で乗り換えなしでも着きます。駅からはタクシーとレンタル自転車でも行けます。見学は、展示と映像に史跡の中をガイドと歩く時間を合わせて45分から1時間ほどです。
新幹線で三島駅へ、東京からは踊り子号の直通も
伊豆の国市の案内では、新幹線で三島駅までは東京駅から60分、名古屋駅から1時間40分、新大阪駅から3時間です。三島駅で駿豆線に乗り換えます。
東京方面からは、特急踊り子号も駿豆線に入って伊豆長岡駅に停まります。2025年3月15日改正の駿豆線の時刻表では、修善寺へ向かう踊り子1号・9号と、三島へ向かう踊り子4号・10号が毎日運転、踊り子7号・8号は指定日だけの運転です。駿豆線の運賃とは別に特急料金がかかります。今のダイヤでも同じかは、乗る日の前に伊豆箱根鉄道の時刻表で確かめてください。停車駅と料金は踊り子とサフィール踊り子の記事にあります。
駿豆線で伊豆長岡駅へ
2024年3月16日改定の運賃表では、三島から伊豆長岡までは大人360円、小児180円で、往復すると大人720円です。2025年3月15日改正の時刻表では、日中の三島発の列車は1時間に3〜4本あります。どちらも今の版と同じかは未確認です。
駿豆線は2027年春に運賃を改定する予定で、伊豆箱根鉄道は2026年10月15日に国土交通省中部運輸局へ申請しました。新しい運賃はまだ申請の段階です。
修善寺など他の駅にも寄る日は、三島〜修善寺を1日乗り降りできる「旅助け」(2023年11月6日付けの案内で大人1,100円、小児560円)があります。反射炉だけなら往復の720円で足ります。
伊豆長岡駅から反射炉までの道
伊豆の国市のアクセスの案内に載っているのは、徒歩、タクシー、レンタル自転車です。歩く道は、市のページから開ける伊豆長岡駅から韮山反射炉までのウォーキングマップ(PDF)で確かめられます。
タクシーは伊豆長岡駅前のタクシー乗り場から乗ります。レンタル自転車は、駅を出た所にある「伊豆長岡駅前観光案内所」に貸し出し所があり、市のページから「伊豆の国レンタサイクル」のサイトに進めます。
韮山反射炉の観覧時間と観覧料
観覧時間は、3月〜9月が午前9時から午後5時まで、10月〜2月が午前9時から午後4時30分までです。休館日は毎月第3水曜日(祝日なら翌日)と12月31日〜1月1日で、市の令和8年の表では、このあと11月18日、12月16日、12月31日が休みです。史跡の中を案内するガイドの受付は16時00分までで、観覧の終わりより早く締まります。
| 区分 | 個人 | 団体(20人以上) |
|---|---|---|
| 一般(高校生以上) | 500円 | 450円 |
| 生徒・児童(小・中学生) | 50円 | 50円 |
伊豆の国市民と障がいのある方は無料で、障がいのある方1人につき介添者1人まで無料です。入場に予約は要りません。10名以上で行くときは、前もって申し込むと当日の案内がスムーズに進みます(市の「よくある質問」)。
江川邸との共通入場券は、2024年4月1日(令和6年4月1日)からの料金で大人900円、小中学生250円です。別々に買うと大人1,250円(韮山反射炉500円、江川邸750円)、小中学生350円になります。
国内で唯一現存する反射炉を、ガイドと歩く
韮山反射炉は、幕末の代官江川英龍(坦庵)が手がけ、後を継いだ子の英敏が安政4年(1857)11月に完成させた炉です。金属を溶かして大砲などを鋳造するための炉で、市の解説には「実際に稼働した反射炉として国内で唯一現存するものです」とあります。炉体と煙突を合わせた高さは約15.7m。平成27年7月、「明治日本の産業革命遺産」の一つとして世界文化遺産に登録されました(7月5日に登録決定、8日に正式登録)。
見学にかかるのは45分から1時間ほどで、ガイダンスセンターの展示と映像に約30分、史跡の中をガイドと歩いて約20分です。市のガイドのページには「韮山反射炉にはガイドが常駐しています」とあり、ガイドは無料、受付は9時00分〜16時00分です。空き状況によっては現地で申し込めますが、市は事前の予約を勧めています。予約は申込書に書き込んで、韮山反射炉ガイダンスセンターのFAX(055-944-6886)に送ります。英語のガイドも頼めて、英語の申込書の送り先は市の歴史・文化課のFAX(055-949-8600)です。
ペットはカートかキャリーに入れれば入れますが、ガイダンスセンターの展示室と映像ホールには入れません。問い合わせは韮山反射炉ガイダンスセンター(055-949-3450)で、受け付けるのは9時〜17時(10月〜2月は16時30分まで)です。
隣の蔵屋鳴沢で反射炉ビヤと茶畑
反射炉の隣の蔵屋鳴沢は、自社の会社案内によると、大正時代に韮山反射炉の入口前で土産物を売り始めた店で、平成9年(1997年)から反射炉ビヤを醸造しています。物産館「たんなん」は年中無休、9:00〜17:00。物産館に向かって右側にある醸造所で造った反射炉ビヤを、常時20種類ほど売っています。期間限定の銘柄が多く、並ぶ種類は入れ替わります。
茶畑は園内の小高い丘の斜面にあり、上からは物産館と反射炉、醸造所を見下ろせます。物産館では自社で作ったお茶を無料で試飲できます。春と秋には「チャレンジ茶摘み体験」もあります。
反射炉ビヤをその場で飲める直営店として案内されているのは、伊豆長岡駅前から徒歩30秒の立ち飲みスタンド「HANSHARO BEER STAND」です。営業時間と定休日は未確認です。
伊豆長岡温泉に泊まる
伊豆長岡駅は伊豆長岡温泉の駅でもあります。駅から温泉街への行き方と、電車・バス・日帰り入浴がひとつになった「湯ったりきっぷ」は伊豆長岡温泉の記事にあります。前の晩に温泉に泊まれば、朝9時の開場に合わせて反射炉へ歩けます。
