国立新美術館(東京都港区六本木7-22-2)は、所蔵品を持たない美術館です。活動方針の文には、コレクションを持たない代わりに「芸術表現を体験し、学び、多様な価値観を認め合うことができるアートセンター」として活動している、とあります。展示スペースは国内最大級の14,000㎡で、12の展示室に企画展と公募展が同時に入ります。
入館料と観覧料は別です。よくあるお問い合わせの答えは「入館料は無料です。ただし、展覧会を観覧する場合は、観覧料が必要となります。」の一文です。建物に入るのも、1階のカフェや地下1階のショップ、3階のアートライブラリーを使うのも観覧券は要りません。観覧料は展覧会ごとに決まり、企画展にはシニア割引も団体割引もありません。開館20周年の年の4月に館長になった菅谷富夫の文には、この館を「より豊かな美術体験をより多くのみなさんに提供できる場」にする、とあります。
2026年10月27日の時点で観覧料が要るのは、1階の企画展示室1Eで開催中のルーヴル美術館展 ルネサンスと、10月28日から2階の企画展示室2Eで始まる少女漫画・インフィニティ 萩尾望都×山岸凉子×大和和紀 三人展、それに10月30日から始まる日展などの公募展です。
ルーヴル美術館展 ルネサンスは12月13日まで
会期は2026年9月9日(水)〜12月13日(日)です。ルーヴル美術館の所蔵から選んだ50点余りが並び、レオナルド・ダ・ヴィンチの《女性の肖像》、通称《美しきフェロニエール》はこれが初来日です。
当日券は一般2,400円、大学生1,400円、高校生1,000円。中学生以下と、障害者手帳を持つ人とその付添者1名は無料で、入場のときに年齢の分かるものか手帳を見せます。学生券は学生証を見せないと一般料金になることがあります。
当日券で入れるのは12月6日(日)までです。オンラインはアソビュー、日テレゼロチケ、ローソンチケット(Lコード91857)で買え、館のチケット売り場で買えるのはその日だけ使える券です。前売券(一般2,200円、大学生1,300円、高校生900円)の販売は9月8日で終わっていて、持っている人も使えるのは12月6日までです。
最後の1週間、12月7日(月)〜13日(日)は日時指定制で、日時指定券が要ります。料金は当日券と同じ一般2,400円、大学生1,400円、高校生1,000円で、10月31日(土)12:00からオンラインで売り出す予定です。前売券や当日券を持っていても、12月7日以降は入れません。中学生以下と障害者手帳を持つ人(付添者1名を含む)は日時指定券が要りませんが、中学生以下に付き添う保護者には要ります。学生証や割引の券で割引を受ける人は、当日に館の窓口で日時指定券を買いますが、数に限りがあります。この週も会場の状況によっては待つことがあります。
少女漫画・インフィニティは10月28日から
萩尾望都・山岸凉子・大和和紀の三人展で、館の開館20周年を記念する企画です。会期は2026年10月28日(水)〜2027年2月8日(月)、会場は2階の企画展示室2E。前期は12月14日(月)まで、後期は12月16日(水)からで、カラー作品は前期と後期で展示替えがあります。モノクロとカラーの原画を合わせて800点以上を出す予定で、国立の美術館で開く大規模な少女漫画展はこれが初めてです。
当日券は一般2,200円、大学生1,000円、高校生500円。前売券は一般2,000円、大学生800円、高校生300円で、オンラインの販売は10月27日(火)23:59で締め切りです。中学生以下と、障害者手帳を持つ人とその付添者1名は無料です。
オンラインでは公式オンラインチケット(e-tix)、ARTPASS、アソビュー!、楽天トラベルなどで買え、e-tixとARTPASSは手数料なしで会員登録も要りません。当日窓口は企画展示室2E入口のチケット売場です。
日展は一般1,500円
公募展は美術団体が主催し、料金は団体ごとに違います。10月30日(金)〜11月22日(日)の第119回日展(日展、日本画・洋画・彫刻・工芸美術・書)は1階と2階・3階の10室を使い、一般1,500円です。午後4時以降に入るトワイライトチケットは一般700円で、大学生以下と障害者手帳を持つ人と付添者1名までは無料です。最終日も閉まるのは午後6時(入場は午後5時30分まで)です。
日展のあとは、11月25日(水)〜12月7日(月)に第51回秋耕展(一般700円)と第98回新構造展(一般800円)などが開かれます。無料になる人の範囲は展覧会ごとに違い、秋耕展は高校生以下・65歳以上・障害者手帳を持つ人と付添者2名まで、新構造展は大学生以下・70歳以上・障害者手帳を持つ人と付添者1名までです。
続けて見るときの割引
館のチケット売り場で、開催中のほかの企画展か公募展のチケットを見せると、企画展が割引になります。ルーヴル展と少女漫画展はどちらも100円引きで、サントリー美術館・森美術館で開催中の展覧会のチケット(半券可)でも同じで、対象外の展覧会は窓口で確かめます。公募展のチケットからの割引額は展覧会ごとに違い、チケット1枚で1名・1回まで。ほかの割引との併用はできません。
ルーヴル展の窓口で割引の券を使えるのは、当日券を売る12月6日までです。日時指定の週は、割引の券を持って当日に窓口で日時指定券を買います。
開館時間と休館日
開館は10:00〜18:00で、入場は閉館の30分前までです。企画展は会期中の毎週金・土曜日が20:00まで開き、入場は19:30までです。ルーヴル展の日時指定の週は12月7日(月)〜12日(土)が毎日20:00まで開き、最終入場は19:30です。公募展は美術団体によって観覧時間が違います。
休館日は毎週火曜日で、火曜日が祝日・振替休日のときは開館して翌平日に休みます。この秋は11月3日(火・祝)が開館で、翌4日(水)が休館です。12月8日(火)は祝日ではありませんが、館のカレンダーでは開館日です。年末年始は12月28日(月)〜2027年1月5日(火)まで閉まります。臨時休館は館のカレンダーのページに出ます。
乃木坂駅6出口から直結
東京メトロ千代田線の乃木坂駅は、青山霊園方面改札の6出口が美術館に直結しています。ホーム中央、綾瀬寄りのエレベーターで改札階に上がり、左へ進んで改札を出ると6番出口の通路で、ここまで段差なしで入れます。
日比谷線の六本木駅からは4a出口から徒歩約5分、都営大江戸線の六本木駅からは7出口から徒歩約4分です。7番出口はエレベーターで地上に出られ、地下通路を乃木坂駅の方へ進むと美術館に近いエレベーターがあります。バスは都営バスの六本木駅前(徒歩約7分)か青山斎場(徒歩約5分)、港区のちぃばす赤坂循環ルートの六本木七丁目(徒歩約4分)で降ります。
美術館に駐車場はなく、館の案内には東京ミッドタウンと六本木ヒルズの駐車場が挙がっています。自転車とバイクは、正門から入ったチケットブースの奥に駐輪場があります。
金・土曜日は20:00まで開くので、夜に見てから泊まるなら、宿は楽天トラベルの六本木駅周辺の宿の一覧PRで探せます。
観覧券なしで使えるカフェとショップ
館内のレストランとカフェは株式会社ひらまつの経営で、どれも入館料はかかりません。3階のブラッスリー ポール・ボキューズ ミュゼはランチ11:00〜14:00(L.O.)、ディナー16:00〜21:00(19:30 L.O.)で、展示が終わったあとも開いています。2階のサロン・ド・テ ロンドは11:00〜18:00(17:30 L.O.)、1階のカフェ コキーユは10:00〜18:00(17:55 L.O.)で、夜間開館の金・土曜日は20:00まで。地下1階のカフェテリア カレは11:00〜16:00(15:30 L.O.)です。定休日はどこも館の休館日に合わせた火曜日です。
ミュージアムショップのスーベニアフロムトーキョーは1階(11:00〜17:00)と地下1階(10:00〜18:00)にあり、地下1階はコキーユと同じく夜間開館日も閉館まで開きます。開催中の企画展のカタログは、展覧会の会場内の特設ショップで売っています。3階のアートライブラリーは美術の専門図書館で、閲覧は無料、貸出はありません。ロッカーは館内の各所にあり、入らない荷物は1階のインフォメーションで預かります。
車いすとベビーカー
貸出用の車いすは15台、ベビーカーは11台あり、1階のインフォメーションで無料で借りられます。エレベーターは車いす対応で、多目的トイレは各階に、ベビーケアルームは地下1階にあって男性も入れます。乳幼児の入館制限はなく、盲導犬・聴導犬・介助犬は一緒に入れます。障害者用の駐車場は西門(青山公園側)から入り、事前の連絡は要りません。
託児サービスは原則として毎月第2木曜日・第3日曜日・第4月曜日の12:30〜15:30、3階の研修室で、0歳〜1歳が2,040円、2歳〜12歳が1,020円です。予約はイベント託児・マザーズ(0120-788-222)で受けます。
展示室での撮影は展覧会ごとに違い、展示室内のパネルで確かめます。撮れる場合も一脚・三脚は使えず、メモは鉛筆だけです。
訂正(2026年10月18日): 題名と冒頭の説明、末尾の「編集部の考え」(この更新で消しました)で、ルーヴル美術館展 ルネサンスを12月13日まで当日一般2,400円と書いていましたが、当日券で入れるのは12月6日までで、12月7日〜13日は日時指定券が要ります。同じ更新で、10月31日から売り出す日時指定券と、その週の開館時間を足しました。