足立美術館は、島根県安来市出身の実業家、足立全康が集めた美術品をもとに、1970年(昭和45)11月に開いた美術館です。館は日本庭園と美術品をゆっくり見るには2時間以上をすすめていますが、最終入場の時刻は設けていません。閉館の時刻になると、ショップや喫茶室も含めて全館が閉まります。そのため館のよくある質問には、「鑑賞時間を逆算してご来館ください」とあります。
鉄道で行くなら、逆算の起点はJR安来駅でどの無料シャトルバスに乗るかです。
安来駅までと車の場合
館のアクセスの案内では、安来駅へは岡山駅から特急やくもで約2時間20分です。米子駅からはJR山陰本線でとなりの駅で約9分、松江駅からは約25分かかります。飛行機なら、米子空港から空港連絡バスで米子駅まで30分、出雲空港から松江駅まで35分です。
車なら山陰道の安来ICから約10分で、無料の駐車場に普通車400台が止められます。
安来駅からの無料シャトルバス
バス停は、安来駅舎を出て右へ15m先にあります。シャトルバスは毎日走り、運賃は無料、駅から美術館まで直通で約20分です。定員は25名で先着順、予約はできず、満席のときは乗れません。館の案内では、このバスにはトランクがなく、混んでいるときは運転手の判断で大型のスーツケースの持ち込みを断る場合があります。大きな荷物は、安来駅構内のコインロッカーか手荷物預かり(どちらも有料)に預けるよう館は案内しています。
館の案内では、この時刻表は2027年3月のJRダイヤ改正まで有効です。安来駅発は8:50から16:25まで17本で、美術館にはそれぞれ約20分後に着きます。帰りの美術館発は9:15から17:10まで17本で、最終の17:10発は安来駅に17:30に着きます。帰りの便だけ整理券があり、美術館入口のカウンターで乗る便の整理券を人数分取ります。
閉館から逆算する便
開館は9:00で、閉館は10月から3月が17:00、4月から9月が17:30です。年中無休で、年末年始も開いています。
館のすすめる2時間以上を、ダイヤ改正までの時刻表に当てはめて編集部で足し算すると、閉館が17:00の時期は次のようになります。
| 安来駅発 | 美術館着 | 着いてから閉館(17:00)まで |
|---|---|---|
| 14:30 | 14:50 | 2時間10分 |
| 15:05 | 15:25 | 1時間35分 |
| 16:25(最終) | 16:45 | 15分 |
2026年10月から2027年3月のダイヤ改正までに2時間見るなら、安来駅14:30発が最後の便です。満席で乗れないと次は15:05発で、着いてから閉館まで1時間35分になります。改正の後の3月は、新しい時刻表で数え直すことになります。帰りの最終、美術館17:10発は、閉館が17:00の時期なら閉館の10分後に出る便です。
4月から9月は閉館が17:30です。この時刻表のまま走るとすると、16:25発で着いても閉館まで45分あり、帰りの最終17:10発は閉館の20分前に出ます。2027年の夏は改正後の時刻表になるため、行きも帰りも新しい表で確かめます。
路線バスのイエローバス
シャトルバスのほかに、安来市が運営する路線バスのイエローバス(有料)でも行けます。鷺の湯温泉・足立美術館前で降りて美術館まで徒歩2分、運賃は全区間200円(小学生は半額)です。館のページに載る2026年3月14日改正の表では、安来駅発の午後の便は13:47発(14:12着)と15:34発(15:51着)で、帰りの最終は足立美術館前17:11発、安来駅17:34着です。米子駅から乗れる便もあり、米子駅発は日曜・祝日に運休します。
入館料
大人2,500円、大学生2,000円、高校生1,000円、小中学生500円です(税込、2025年4月1日改訂)。この入館料で、日本庭園と、本館・魯山人館・新館で開いている展覧会をすべて見られます。公立学校が休日になる土曜日は、小中高生の入館料が無料です。
入館券は日時を指定するものではなく、美術館の窓口で買えます。秋は窓口の混雑が見込まれるため、館はWEBチケットも売っていて、比較的スムーズに入館できると案内しています。
新館の休館日と会期
年中無休の館ですが、現代日本画を展示する新館だけは、展示替えの間休みます。その日も、日本庭園と本館、魯山人館の展覧会は見られます。
| 期間 | 新館 |
|---|---|
| 2026年10月24日〜11月15日 | 再興第111回 院展 |
| 2026年11月16日・17日 | 休館 |
| 2026年11月18日(水)〜2027年3月9日(火) | 現代日本画名品選Ⅲ「色彩の美」 |
| 2027年3月10日・11日 | 休館 |
日本庭園と日本画の館
館の案内には「日本庭園と日本画の調和は、当館創設以来の基本方針です」とあり、庭園の案内では、庭は5万坪に及びます。創設者の「庭園も一幅の絵画である」ということばどおり、館内には窓枠をそのまま額縁にした「生の額絵」があります。館の法人概要では、館長は全康の孫の足立隆則です。
所蔵品のなかで最も充実しているのは横山大観の作品で、初期から晩年までの120点余りを所蔵しています。館がよくある質問で特に人気のある作品に挙げるのは、大観の「無我」と「紅葉」、上村松園の「娘深雪」と「待月」です。本館の展示は常時70点前後で、季節ごとの特別展で入れ替わります。2026年の秋季特別展「侍-日本画の革新に挑んだ7人-」は11月30日まで、続く冬季特別展「縦と横」は12月1日から2027年2月28日までです。2020年に開いた魯山人館では、北大路魯山人の陶芸を常時約120点展示しています。
荷物と車いす
館の受付横には無料(100円返却式)のコインロッカーがあり、大型のスーツケースを預けたいときは職員に申し出るよう案内しています。
車いすは受付で7台を貸し出していて、数に限りがあるため先着順です。館のよくある質問は、車いすとベビーカーで館内をまわれるかという問いに、小展示室以外は館内のほとんどの場所に行けると答えています。本館と新館には、それぞれエレベーターと多目的トイレがあります。