本文へ移動
trip-jp博覧会からミュージアム、寺社仏閣まで 横浜花博 2027 開幕まで 142日

博物館明治村の料金とアクセス

広告を含みます 本記事にはアフィリエイトリンクが含まれます。リンク経由で予約・購入されると、当サイトに報酬が支払われることがあります。

本文の価格・時刻・日程は2026年9月26日時点の公式発表に基づきます。予約の直前に各公式サイトで最新情報を確認してください。

博物館明治村の帝国ホテル中央玄関の外観。れんが色の低層建築に庇が張り出し、前庭を来村者が行き交う
博物館明治村の帝国ホテル中央玄関(2022年7月撮影) 写真: 先従隗始(CC0、Wikimedia Commons)

作家の阿川佐和子さんは、平成27年3月から明治村の第四代村長を務めています。開村60周年に寄せた文章で、出身の東京ではいまも明治村があまり知られておらず、明治の建物の本物が置いてあると知って驚く人が多い、と書いています。「え、作り物じゃないの?」と聞かれたそうです。この10年は館長やスタッフ、学芸員と3ヶ月に一度のペースで催しを開いてきたと振り返り、これからは明治の人の仕事ぶりを建造物を通して全国の人に伝えていきたい、と続けています。

博物館明治村は、愛知県犬山市の入鹿池に面した丘に、取り壊されるはずだった明治の建物を移して並べた野外博物館です。昭和40年に開村し、移築・復原した建物は60を超えます。もとの所在地はほぼ日本全土にわたり、遠くシアトル、ハワイ、ブラジルから来た建物もあります。

建物を直し続ける村

公式サイトのトップページには、村の役目が「本物の価値を残す、伝える。」とあります。始まりは、震災や戦災、戦後の開発で消えていく明治の建物を惜しんだ2人でした。旧制第四高等学校の同窓生だった建築家の谷口吉郎(初代館長)と、名古屋鉄道の会長だった土川元夫です。建物のうち11件が国の重要文化財、1件が愛知県の有形文化財に指定されています。

第六代館長の中川武さんは、比較建築史と文化財建造物の保存修復を専門にしてきた研究者です。その中川館長が、ふつうの博物館にない苦労として挙げるのが修理です。「明治村では、常に展示建造物の文化財としての修理という課題がついて回る」。そのうえで、「世界はますますIT技術と抽象的な画像文化が進展していくだろう。だからこそ人間とわたし達の世界から、本物の「歴史と自然」が失われてはいけない」と書いています。

その修理は、いまも村のあちこちで進んでいます。フランク・ロイド・ライトが設計した帝国ホテル中央玄関では、雨水対策の板金工事と外壁の補修が続いています。2026年10月6日(火)から10月30日(金)までは建物の左右の塔屋に、10月30日から12月中頃までは建物の西面北部に足場がかかり、見られなくなるのは外観の一部です。窓口では、代金の一部(500円)を建物の修繕に充てる「寄付つき入村券」を3,000円で売っています。

白い2階建ての洋風の建物。正面の中央に柱の並ぶバルコニーと三角の屋根があり、左右に長いベランダが延びる。前は広い広場
明治村に移された三重県庁舎の正面(2014年3月撮影)写真: Bariston(CC BY-SA 4.0、Wikimedia Commons)

敷地は約100万㎡で、正門のある1丁目から北口のある5丁目まで5つのエリアに分かれます。公式サイトは、気軽に歩くなら2〜3時間、じっくり見るなら1日では足りない広さだと案内しています。見どころとして先頭に挙げるのは、帝国ホテル中央玄関、森鷗外・夏目漱石住宅、蒸気機関車12号・9号・三等客車、金沢監獄中央看守所・監房、聖ザビエル天主堂です。重要文化財の呉服座は、明治期の歌舞伎や落語の舞台でした。建物の中を案内する定時のボランティアガイドは無料です。

明治村の聖ザビエル天主堂。白い外壁に尖った飾りがいくつも立ち、正面の高い所に丸いバラ窓がある
聖ザビエル天主堂の外観(2023年5月撮影)写真: Tomio344456(CC BY-SA 4.0、Wikimedia Commons)

当面は12号だけが走るSL

村内では明治の蒸気機関車と京都市電が客を乗せて走っています。中川館長は、京都市電の屋根のポールをぐるりと回して向きを変えるのを明治村で初めて見て驚いた、という来村者の子どものころの記憶を紹介しています。

明治村の線路に停まる京都市電。茶色とクリーム色の小さな木造の車体に「No.1」の文字があり、前に縄で編んだ網が付いている。屋根の上から架線へポールが伸びる
明治村を走る京都市電(2014年8月撮影)写真: Morio(CC BY-SA 4.0、Wikimedia Commons)

SLのほうも修理の途中です。明治45年製の9号は大規模修理のため2023年7月に村外へ運び出され、当面は12号だけの運行です。転車台の不具合もあり、名古屋発は機関車が後ろ向きの逆機連結になって、方向転換の作業は終日見学できません。SLは2026年7月21日から9月19日まで夏季運休で、2026年9月20日から走っていますが、運行は土日祝日が中心で、運休日があります。行く日の運行は公式サイトの時刻表ページで確かめてください。

乗り物中学生以上小学生
SL(1回)700円500円
京都市電(1回)500円300円
SL・市電一日券1,000円700円
村営バス(乗り放題)500円500円

未就学児は無料で、乗り物の支払いは現金だけです。村営バスは1丁目から5丁目まで9つの停留所を約20分かけて回ります。

入村料と開村時間

入村料は大人2,500円、高校生1,500円、中学生と小学生は700円で、未就学児と明治生まれの方は無料です。名鉄ミューズカードを見せると大人2,200円、20名以上の団体も大人2,200円です。障がい者手帳を提示すると入村料が半額になり、1種・1級・A判定なら付添いの方1名も半額ですが、SLや市電の乗車料金は定価です。年間パスポートの「明治村住民登録」は大人7,500円、高校生4,500円、小中学生2,100円。Web前売券は日時指定で、大人2,500円、高校生1,500円、小中学生700円と窓口と同じ値段です。犬山城とのセット券は、犬山城の公式案内によると大人(大学生以上)3,300円で、通常料金の3,500円より200円安くなります(小中学生は850円で、通常の900円より50円安い)。高校生はそれぞれの施設で買います。一度出ると再入村はできません。

開村は4〜7月と9・10月、3月は9:30〜17:00、8月は10:00〜17:00、11月は9:30〜16:00(土休日は17:00まで)、12〜2月は10:00〜16:00で、入村は閉村時間の30分前までです。休村日は2026年12月14日(月)〜18日(金)、12月31日(木)、2027年1月1日(金・祝)、1月12日(火)〜15日(金)、1月19日(火)・20日(水)、1月26日(火)・27日(水)。荒天で予告なく休村することもあります。

犬山駅・名古屋駅・栄駅からのバス

公共交通なら、犬山駅東口からバスに乗るか、名古屋駅・栄駅からバスを使います。どちらも時刻表は公式サイトのアクセスのページにあります。車なら中央自動車道「小牧東IC」から3kmで、北口のそばの駐車場は普通車1,000円、900台。予約不可です。

遠くから来て、朝の開村から一日かけて歩くなら、前の晩の宿は楽天トラベルの犬山駅周辺のホテル・旅館の一覧PRで探せます。

食事・車いす・撮影

飲食店は各丁目にあり、1丁目の牛鍋「大井牛肉店」は事前予約を公式サイトが勧めています。「和食処 碧水亭」の予約は10名から40名の団体だけで、ほかの店は予約はできません。飲食店以外の建物の中では飲食できませんが、弁当は芝生のエリアと無料休憩所で食べられます。

車いすは正門と北口の入村券売場で無料で借りられます(台数に限りあり)。ベビーカーは1台500円です。敷地は自然の地形を生かしていて急な坂や段差が多く、車いすのまま中を見学できるのは鉄道局新橋工場、鉄道寮新橋工場・機械館、聖ザビエル天主堂、前橋監獄雑居房、名鉄岩倉変電所の5棟です。SL・市電には車いすを折りたたんで持ち込みます。授乳室は1丁目の碧水亭内と5丁目の帝国ホテル中央玄関1階の2か所、多目的トイレは村内5か所です。正門を入ってすぐのミュージアムショップ付近にコインロッカーがあり、大型600円・中型500円・小型400円です。

個人で楽しむ撮影に許可は要りません。建物の中での三脚の使用と、山林に立ち入っての撮影は禁止で、ウエディングドレスや着ぐるみ、軍服の着用も禁止されています。ペットは盲導犬・聴導犬・介助犬を除いて入れず、預かりもありません。

編集部の考え

明治村は、本物の建物を直しながら見せています。帝国ホテル中央玄関に足場がかかる秋も、9号が村の外で修理を受けている今も、館長の書く「修理という課題」がそのまま来村者の目に入ります。阿川村長が東京で聞いた「作り物じゃないの?」という問いには、直している最中の建物を見るのがいちばん早い答えになると思います。

Kindle本のセール・キャンペーン

PR

Kindle本の購入向けの企画です。Kindle Unlimited の読み放題とは対象や条件が異なります。

掲載内容は確認日時点の案内です。対象作品や開催状況はAmazonで確認してください。

ランダムに探す 押すと読みものを 1 本選びます

メニュー

English