「東武日光駅方面のバスを待つお客様の混雑が発生」。紅葉の時期の中禅寺温泉バスターミナルについて、東武鉄道が2026年10月の発表に書いた一文です。中禅寺湖へは東武日光駅か JR日光駅の駅前から東武バスでいろは坂を上りますが、混むのは上りだけではなく、帰りのバスに優先して並べる WEB 受付の実証実験が10月19日に行われました。
日光駅から中禅寺温泉までのバス
東武バス日光の路線名は「日光駅~中禅寺温泉~湯元温泉線」で、東武日光駅前と JR日光駅前のどちらのバス停からも乗れます。乗るのは中禅寺温泉行きか湯元温泉行きのバスで、湯元温泉行きも中禅寺温泉を通るので、どちらに乗っても中禅寺温泉で降りられます。

日光市観光協会のモデルコースでは、駅を出たバスは日光の市街を抜けていろは坂を上り、約35分で明智平、そこから約10分で中禅寺温泉に着きます。途中の明智平で降りても、明智平ロープウェイは2027年8月31日(予定)までリニューアル工事で運休していて、期間中はロープウェイにも明智平展望台にも入れません。眺めは中禅寺温泉まで乗ってから湖畔で見ます。
所要の数字は出典ごとに少しずつ違います。
| 区間 | 所要 | 出典 |
|---|---|---|
| 駅 → 明智平 → 中禅寺温泉(行き) | 約35分+約10分 | 日光市観光協会のモデルコース |
| 中禅寺温泉 → 東武日光駅(帰り) | 乗車時間約40分(JR日光駅まではさらに約5分) | 日光市観光協会のモデルコース |
| 東武日光駅 → 船の駅中禅寺 | 約47分 | 東武鉄道の案内 |
「船の駅中禅寺」は湖畔の遊覧船乗り場のバス停です。帰りの列車を決めるときは、帰りの約40分で見ておくと間に合わせやすいと思います。紅葉の時期の渋滞の目安は次の節にあります。
普通の片道運賃は未確認です。払い方は、東武鉄道と東武バス日光の発表(2025年9月)では、2025年10月1日から日光営業所の全路線で、NIKKO MaaS のフリーパスの QR コード認証と、クレジットカードなどのタッチ決済が使えます。フリーパスは、スマートフォンの画面の QR コードを運賃箱の読み取り部にかざします。現金は整理券と一緒に入れるとおつりが出る方式に、交通系 IC カードへの車内のチャージは千円札だけから五千円札と一万円札まで使える形に、10月1日までに全車両の運賃箱を替えると発表されていました。
降りる「中禅寺温泉」は、東武の発表では「中禅寺温泉バスターミナル」と書かれている停留所です。日光市観光協会は「中禅寺湖周辺の基点となるバス停」と案内していて、隣の栃木県立日光自然博物館の中にインフォメーションセンターがあります。観光協会の案内では、華厳滝はバス停から徒歩約5分、滝と反対の方向へ10分ほど歩くと中禅寺湖に出ます。
紅葉の時期のいろは坂
日光市観光協会の紅葉状況では、10月22日の時点でいろは坂は上段が見ごろ始まり、中禅寺湖と華厳滝の周りも見ごろはじまりで、どちらも見頃予測は10月中旬~11月上旬です。
この時期はいろは坂が混みます。観光協会の渋滞予想カレンダー(2026年9月現在)は、過去の渋滞の実績から日ごとの混み方を「特に多い」から「少ない」までの段階で示していて、いちばん混む「特に多い」日は、駅から中禅寺湖までが120分以上かかります。「多い」日は80分~120分、「やや多い」日は60分~80分、「少ない」日は60分以下が目安です。Google マップの所要時間をもとにした目安で、バス会社の時刻ではありません。当日のバスの遅れは、東武バスの「バス現在位置情報検索」で見られます。
帰りのバスの WEB 受付の実証実験は、東武鉄道と東武バス日光が1回目を2026年10月19日に行いました。対象は中禅寺温泉バスターミナルから東武日光駅方面へ出る一部の時間帯の便です。受付は実験の日の0時からで、上限に達したら締め切り、席に座れることまでは約束していません。運賃は別に払います。10月26日に予定していた2回目は、台風30号の接近で安全を確保するためとして延期になり、延期後の日は改めて案内すると10月23日に発表されました。1回目の結果は、東武鉄道のニュースリリースの一覧にまだ出ていません。
日光の駅まで
浅草から東武日光までは東武線の特急が走り、JR新宿・JR池袋からは東武線に入る直通特急「スペーシア日光」が、乗り換えなしで東武日光駅まで行きます。JR東日本の案内では、新宿から終点の東武日光駅まで約2時間で、行楽シーズンには特急「日光」も運転しています。スペーシア日光はえきねっとでも予約できます。
浅草から東武日光までの運賃は 1,400円で、特急に乗るなら別に特急料金がかかります。東武の特急料金は通常期のほかに繁忙期と閑散期があり、日によって変わります。乗る日の料金は東武の「東武日光・鬼怒川温泉方面 特急料金」のページの暦と表で確かめてください。スペーシアX の座席と、北千住から乗るときの話は南町田から日光への記事にあります。
電車とバスがセットのフリーパス
東武鉄道の NIKKO MaaS のフリーパスは、東武の案内では浅草~東武日光駅の往復に現地のバスの乗り放題が付くもので、対象のエリアと有効日数は種類ごとに違います。中禅寺湖・華厳の滝を回る人向けは「デジタル中禅寺・華厳の滝フリーパス」で、浅草発の値段で大人4,500円・小児2,250円、4日間有効です。2025年6月3日にそれまでのパスを分けて設けたもので、特急に乗るときは特急料金が別にかかります。東武線内から発駅を選べるので、浅草以外から乗ると値段が変わります。
浅草から東武日光までの運賃は片道 1,400円なので、その往復にバスが加わる値段です。ただ、バスの片道運賃が分からないため、元が取れるかはここでは比べられません。乗り放題になるバスの区間は、買う前にパスの詳しいページで見ておいてください。
買うのはスマートフォン専用の NIKKO MaaS WEB サイトで、会員登録をして、使う日を指定して買います。
日光市観光協会のモデルコースは、東武バスのフリーパスとして「中禅寺温泉フリーパス」(大人2,300円・小児1,150円、2026年5月現在)を使っています。東武日光駅ツーリストセンターやオンラインで買え、指定の施設で使える優待クーポンも付きます。鉄道を含むかと有効日数は、観光協会の案内には書かれていません(未確認)。