同じ日の同じ列車なのに、乗車券に840円足せば座れる席と、片道23,400円の席があります。新潟から酒田へ走る海里の1・2号車は乗車券と指定席券で、料理の出る4号車は運賃と食事を込みにした旅行商品でしか乗れません。4号車の旅行商品を売る予約サイトは10月23日からメンテナンスで止まっていて、再開の時期はまだ出ていません。
1号車と2号車は乗車券と指定席券で乗る
指定席券は、駅の指定席券売機とみどりの窓口、主な旅行会社、えきねっとで買えます。乗車券は別に要ります。JR東日本の列車のページでは時刻表の予約ボタンからえきねっとの予約画面に進めますが、申し込むにはえきねっとの会員登録が必要です。
1号車は2人掛けを中心にしたリクライニングシート30席で、JR東日本は景色を見やすいよう座席を窓側に向けて設計しています。前の景色を見られるスペースもあります。2号車は4人掛けのコンパートメントシートが8室、32席あり、座席を引き延ばして平らにすれば足を伸ばせます。2号車の席を1〜3名で買うと、相席になる場合があります。3号車は売店とイベントスペースです。車両はHB-E300系の4両編成で、定員は86名です。
4号車ダイニングの旅行代金
4号車の席は2人掛けと4人掛けで24席あり、温かい料理や汁物を出すための温蔵庫とスープジャーも備えています。旅行商品の申し込みは1回に1名から4名までです。4号車にも前の景色を見られるスペースがありますが、4号車を予約した人のほかは立ち入りを控えるよう、JR東日本は求めています。
10月からの1名・片道の代金は、列車のページの「2026年下期旅行代金」で次のとおりです(括弧内はこども)。
| 区間 | 食事付き(10〜11月) | 食事付き(12〜2月) | ライトコース |
|---|---|---|---|
| 新潟→鶴岡(下り) | 23,000円(21,100円) | 15,100円(13,200円) | 9,100円(7,200円) |
| 新潟→酒田(下り) | 23,400円(21,300円) | 15,500円(13,400円) | 9,500円(7,400円) |
| 鶴岡→新潟(上り) | 15,600円(13,700円) | 14,600円(12,700円) | 5,600円(3,700円) |
| 酒田→新潟(上り) | 16,000円(13,900円) | 15,000円(12,900円) | 6,000円(3,900円) |
ライトコースは食事付きとは別の4号車の商品で、下りはライトコース用の弁当「海里特製 柳都御膳」と村上茶、上りはキャラメルパウンドケーキと村上茶が付きます。
料理を作る店は月ごとに替わる
食事付きの下りの料理は、新潟の料亭やレストランが時期ごとに受け持ちます。11月29日までは1846年創業の料亭「鍋茶屋」、12月は日本料理「大橋屋」、2027年1月は燕三条のイタリアン「Tsubamesanjo Bit」、2月は料亭「一〆」です。
上りの料理は、11月29日までは鶴岡市のアル・ケッチァーノのイタリアンで、12月5日からは酒田駅前のフランス料理店「ル・ポットフー」に替わります。店が海里の客に向けたメッセージには「お弁当なので、冷めてもおいしく食べられるメニューを研究しているところです」とあります。
ル・ポットフーの話では、ガサエビは鮮度が落ちやすく、ほとんど地元でしか消費されないため、店ではスープにして出しています。海里のメニューの一例にも「ガサエビの濃厚クリームスープ」が入っています。
食事付きの日は運転日と別に決まっている
旅行商品の設定日は、海里の運転日と同じではありません。10月24日から2027年2月までの食事付きの設定日は、下りと上りで次のように分かれます。
| 月 | 下り(新潟→鶴岡・酒田) | 上り(酒田・鶴岡→新潟) |
|---|---|---|
| 10月 | 24日 | 24日・25日・31日 |
| 11月 | 1日・3日・7日・8日・14日・22日・28日・29日 | 1日・3日・7日・8日・14日・15日・22日・29日 |
| 12月 | 5日・13日 | 5日・6日・12日・13日 |
| 1月 | 9日・11日・24日・30日 | 10日・11日・17日・24日・30日・31日 |
| 2月 | 6日・7日・11日・14日・20日・23日・28日 | 7日・11日・13日・14日・20日・21日・23日・28日 |
ライトコースは、10月30日、11月6日・13日・20日・27日、12月19日・20日・26日・27日・29日〜31日、2027年1月2日〜4日に上下とも設定があり、2月はありません。
運転日と時刻
運転日は2027年2月28日まで出ています。酒田まで走る日は次のとおりで、12月からは冬ダイヤになります。
- 2026年10月: 24日・25日・30日・31日
- 11月: 1日・3日・6日〜8日・13日〜15日・20日〜22日・27日〜29日
- 12月: 5日・6日・12日・13日・19日・20日・26日・27日・29日〜31日
- 2027年1月: 2日〜4日・9日〜11日・16日・17日・23日・24日・30日・31日
- 2月: 6日・7日・11日・13日・14日・20日・21日・23日・27日・28日
時刻は列車のページの表によるもので(ページの基準は2026年8月現在)、変わることがあります。冬ダイヤで時刻が変わるのは下りだけで、10月24日からの上りは冬ダイヤでも同じ時刻です。
| 駅 | 下り(10〜11月) | 下り(12〜2月) | 上り(10〜2月) |
|---|---|---|---|
| 新潟 | 10:11発 | 10:11発 | 18:39着 |
| 新発田 | 10:39 | 10:39 | 18:07 |
| 中条 | 10:54 | 10:54 | 17:56 |
| 坂町 | 11:02 | 11:02 | 17:47 |
| 村上 | 11:13 | 11:13 | 17:37 |
| 桑川 | 11:29着・12:06発 | 11:30 | 17:21 |
| あつみ温泉 | 12:42 | 11:59 | 16:51 |
| 鶴岡 | 13:06着・13:12発 | 12:23着・12:32発 | 16:17着・16:26発 |
| 余目 | 13:26 | 12:45 | 16:04 |
| 酒田 | 13:36着 | 12:57着 | 15:53発 |
11月までの下りは、一部の運転日を除いて桑川で長く停まり、時刻表では11:29着・12:06発の37分です。笹川流れの見える桑川〜越後寒川の間は速度を落として走りますが、12月からの冬ダイヤは桑川の停車を短くし、この区間も通常の速度で走ります。列車のページの時刻表には「速度を落として運行ができない場合や停車時間が短くなる場合があります」とあります。
11月2日・9日・16日・23日の月曜は、新潟と弥彦を結ぶ「もみじ海里」が走り、上の酒田までの運転日には入っていません。時刻は新潟10:11発・弥彦12:07着、帰りが弥彦16:49発・新潟18:22着です。2027年2月20日は大山新酒・酒蔵まつりに合わせて羽前大山にも停まり、下りは12:18着、上りは16:33発です。
3号車の売店と弁当の予約
3号車の売店ではオリジナルグッズやドリンク、お菓子を売っていますが、車内で弁当は売っていません。弁当を食べるなら、スマートフォンの事前予約サービス「うけとりっぷ」で海里特製弁当「越の旬彩 海里御膳」(3,050円・税込)を予約し、車内の3号車の売店で受け取ります。ライトコースの柳都御膳とは別の弁当です。予約は乗車日の5日前までで、4日前からは取り消せず、代金は全額負担になります。
東京から日帰りで乗った例
2026年6月28日の日帰りの往復では、東京7:48発の上越新幹線「とき305号」で新潟に9:51に着き、10:11発の海里に乗りました。酒田には13:36に着き、本間美術館(酒田駅から徒歩約5分)や山居倉庫を回ってから、15:53発の上りで新潟へ戻っています。新潟からは18:58発の「とき340号」で、東京着は20:56でした。この行程はびゅうのコラムに載った取材当時の時刻です。