石和の湯は、1961年にぶどう園から湧きました。畑に即席で作られた「青空温泉」がテレビや新聞に取り上げられて名前が広まり、中央本線の特急の開通で客が大きく増えました。その特急が、いまは新宿から乗り換えなしで約1時間30分のかいじです。
停まる特急はかいじが中心
JR東日本の石和温泉駅の時刻表(2026年10月24日に見た、11月の版)で、停まる特急を数えると次のとおりです。10月中に乗るなら、乗る日の時刻表で確かめてください。本数には、時刻表で◆(運転日注意)のマークが付いた列車も含みます。
| 甲府・松本方面(下り) | 新宿・東京方面(上り) | |
|---|---|---|
| 平日 | かいじ15本・あずさ5本 | かいじ15本・あずさ2本 |
| 土曜・休日 | かいじ14本・あずさ8本 | かいじ14本・あずさ4本 |
平日の下りは、朝のうちはあずさが停まり、かいじは10時8分が最初です。最後は日付が変わった0時32分のかいじです。平日の朝8時56分のあずさのように◆の付いた列車は、乗る日の時刻表で走るかどうかを見てください。
帰りの上りは、平日なら5時45分の東京行きのかいじ(運転日注意)が最初です。朝のかいじは東京行きで、11時台からは新宿行きに変わります。上りの最後の特急は、平日も土曜・休日も20時41分の新宿行きのかいじです。夕食のあとに東京へ戻るつもりなら、この時刻が区切りになります。
座席は乗る前に決めておく
JR東日本の案内では、あずさ・かいじは全ての列車の普通車で、前もって座席を指定できます。自由席特急券では乗れません。乗る列車が決まっていれば、指定席特急券を買います。
列車が決まっていないときや、乗りたい列車が満席のときに使うのが座席未指定券です。乗る日と区間だけを決め、列車と座席は決めない特急券で、普通車の空いた席に座ります。その席の指定券を持つ人が来たら、ほかの空席に移るか、デッキなどで過ごします。料金は指定席特急券と同じで、追加の料金なしで座席を指定することもできます。満席でなければ、乗る前に指定席券売機で座席を指定してから乗るよう、JR東日本はすすめています。座席未指定券は普通車だけの券で、グリーン車に乗るなら前もって指定席特急券とグリーン券を買います。車内で普通車の特急券を買うと、車内料金になります。
座席未指定券で乗ったら、座席の上のランプを見て座る席を選びます。JR東日本の案内では、赤は今は空席、黄はこの先の停車駅から予約されている席、緑は予約されている席です。座れるのは赤か黄の席で、黄の席は予約の入った駅で空けることになります。赤の席も、発売の状況で急に黄や緑に変わることがあります。乗る時刻が決まったら、座席未指定券は指定席特急券に変えられます(一部の券は指定席券売機では変えられません)。
特急料金と運賃は、乗る前にえきねっとか駅の券売機で確かめてください。石和温泉駅を出る上りの普通列車の行き先は高尾・大月・塩山なので、普通列車で新宿へ向かうなら途中で乗り換えます。
石和温泉駅のきっぷ売り場
石和温泉駅にみどりの窓口はありません。改札の窓口は始発から終電まで開いていて、駅員がいます。特急券は、画面越しにオペレーターと話しながら買える、話せる指定席券売機で買えます。オペレーターにつながるのは8時から20時までで、それ以外の時間は普通の指定席券売機として使えます。指定席券売機の営業は始発から23時50分までです。
えきねっとで予約した特急のきっぷは、この指定席券売機で受け取れます(受け取りは5時から23時30分まで)。座席未指定券はえきねっとでは買えないので、指定席券売機で買います。えきねっとQチケは、11月1日(日)の乗車分から、石和温泉駅のQRコード対応自動改札機で使えます。
駅を降りてから
南北自由通路と北口広場は2016年2月12日に新しくなりました。改札を出た先の自由通路には、南口と北口にエレベーターがあり、南口にはエスカレーターもあります。笛吹市の施設の案内では、南口広場にタクシー乗り場と路線バス乗り場、観光案内所、駅前公園あしゆがあり、北口広場にはタクシーと路線バスの乗り場のほかに送迎バス乗場があります。

あしゆは駅の目の前にある無料の足湯です。山梨県の観光サイトはこの湯を、「旅のはじめに楽しむ温泉として、旅の終わりをしめくくる温泉として」すすめています。笛吹市の観光サイトのお散歩コースの案内には、源泉は60度を越えているので、寒い時期は最初少し熱く感じても体中が温まってじんわり汗が出る、とあります。10月から3月は10時から17時まで(4月から9月は18時まで)入れて、雨の日も使えます。タオルは観光案内所で売っています。
観光案内所は改札を出て南口を1階に降りた、エレベーターの横にあります。年中無休で9時から17時までです。ここでは無料のレンタサイクルを先着順で貸していて、貸し出しは16時まで、保証金として1,000円を預けます。予約はできません。温泉街の中の石和源泉足湯ひろばでも自転車を貸していて、笛吹市の観光サイトには「石和温泉郷に宿泊された方はこちらが最寄りになると思います」とあります。
宿までの道は宿ごとに違い、送迎があるかも宿に確かめておきます。たとえばホテル花いさわは、笛吹市の観光サイトで石和温泉駅から徒歩5分と案内されています。組合によると、多くの宿で日帰り入浴ができます。日帰りで湯に入って特急で帰るなら、荷物は駅のコインロッカーに入れておけます。
京浜の奥座敷になるまで
湧いた湯は、付近の川や畑に流れ込むほどの量でした。組合の説明では、中央自動車道の開通も重なって首都圏から来やすくなり、大型の宿や歓楽街が増えて「京浜の奥座敷」と呼ばれる観光地になりました。いまは30軒以上のホテル・旅館が組合に加盟しています。
静岡側から来るとき
静岡側からは、組合の案内で富士駅から身延線の特急で甲府駅まで約1時間45分、甲府駅から石和温泉駅まで約8分です。リニアの見学センターに寄ってから石和温泉に泊まる組み方は、山梨のリニア見学センターへ電車で行く記事に書きました。山梨の名物の麺は、ほうとうの記事にまとめています。