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郡山のクリームボックス:1974年に生まれた白いクリームのパンの由来と買い方

未来の100年フード · 令和3年度認定

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赤い紙箱に入った、白いミルク風味のクリームを厚切りのパンいっぱいに塗ったクリームボックスを真上から写した写真
厚切りのパンに白いクリームを塗った郡山のクリームボックス(2020年2月撮影) 写真: くろふね(CC BY 4.0、Wikimedia Commons)

クリームボックスは、厚切りで手のひらサイズのパンに、白いミルク風味のクリームを塗った郡山市の菓子パンです。郡山市観光協会の案内では、市内の多くのパン屋で100円から200円程度で売られていて、高校の売店でもおなじみの品です。いつの値段かは案内にありません。

文化庁が、地域で世代を超えて受け継がれてきた食文化を認定する「100年フード」の令和3年度の認定で、クリームボックスは未来の100年フード部門に入りました。申請したのは郡山クリームボックス楽団で、楽団の年表には2022年3月の認定とあります。

1974年に生まれ、高校の売店で売られた

楽団が文化庁に出した認定の文では、クリームボックスは「白いミルク風味のクリームをたっぷり塗った郡山市発祥の菓子パン」で、郡山市民のだれもが知っているご当地パンです。生まれたのは1974年(昭和49年)で、その後に市内のパン屋へ広がり、子どもから大人まで食べる品になりました。最初に作った店の名前は、文化庁の一覧にも観光協会の案内にも出ていません。

高校の売店でも売られていたので、「団塊ジュニア世代の多くの人たちにとって、青春時代にたくさん食べた甘い思い出」になっている、というのが楽団の説明です。観光協会の案内も、高校の売店でおなじみ、と同じことを言います。誕生から40年以上たって、今は市内20店舗以上のパン屋で定番商品として売られています。

店ごとに違う味と形

店によって味や形に違いがあり、地元の産品や季節の果物と組み合わせた品も出ている、と認定の文にあります。楽団のサイトが挙げるのは、定番のミルククリームのほかに季節のフルーツとイベント限定のアレンジで、はちみつやフルーツを使った新しい味も続いています。同じサイトには「昔から愛されるやさしい甘さが特徴です」とあり、朝食にもおやつにも合う品だという案内です。

「ふくしまの旅」(tif.ne.jp)の案内でも、形やトッピング、生地、クリームの味は店ごとにいろいろで、食べ比べを勧めています。楽団も食べ比べとスタンプラリーで街歩きが楽しくなる、という言い方で、郡山でパン屋を回るのがこのパンの楽しみ方です。

郡山クリームボックス楽団の活動

郡山クリームボックス楽団は、2014年6月に結成したボランティア団体です。「音楽都市こおりやま」で郡山が元気になることを目指し、地域のパン屋と組んだ販売、郡山を全国へ届ける広報、音楽やスポーツの催しと合わせたまちづくりの3つを活動に挙げています。結成した年の10月には、B-1グランプリ in 郡山に合わせてミューカルがくと館の前にブースを出しました。

年表には売った数も残っています。2015年4月には仙台の東北ろっけんまつりで1,000個、同じ年の10月には大宮駅のロコまるしぇで1,000個、2016年5月には福島空港のふくしまおおぞらフェスタで700個。出展は市の外にも広がり、2015年8月にはスパリゾートハワイアンズで600個、2016年7月にはいわき市のHulaと世界の美食の祭典で500個と400個を売り、同じ年の10月には新潟競馬場のうまさぎっしり博にも出ました。2019年2月には総合体育館でのデンソーエアリービーズの試合で210個と410個を売り、2020年10月のツール・ド・猪苗代では500個を振る舞っています。

市内では、2016年から2018年には毎年、市内を回るスタンプラリーを開きました。2016年1月には高柴デコ屋敷で張り子の「郡山デコクリームBOX」を作り、その年のスタンプラリーの景品にしています。2017年11月には中央公民館で利きクリームボックス大会を開いて60名が参加しました。2018年12月の大会は郡山公会堂です。2019年12月には推しクリームボックス総選挙の表彰式を開いています。2015年2月にはまちづくりハーモニー賞を受けました。

楽団の活動の節目として年表に並ぶのは、2022年3月の100年フードの認定と、2024年5月23日のNHKの番組での紹介です。出展の案内と制作の様子はInstagramに出ています。問い合わせ先は楽団事務局で、メールアドレスは観光協会のクリームボックスのページにあります。

郡山駅までと、買える所

郡山駅は東北新幹線と東北本線の駅で、磐越西線・磐越東線・水郡線も出ています。郡山市観光協会のアクセスの案内では、東北新幹線で東京駅から約1時間20分、仙台駅から約40分、福島駅から約20分。東北本線なら福島駅から約1時間、白河駅から約40分で、磐越西線の会津若松駅からは約1時間15分です。磐越東線ならいわき駅から約1時間40分、水郡線なら水戸駅から約3時間20分かかります。

売り場は、観光協会の案内では郡山市内の各パン屋です。店の一覧は観光協会にも楽団のサイトにもありません。「ふくしまの旅」の案内では、売り場の欄が郡山駅の郡山おみやげ館ほか市内約20店舗です。郡山おみやげ館は郡山駅1階、改札の外にあり、郡山市と福島県内の名産品を集めた店で、帰りの新幹線に乗る直前まで買い物ができる、と観光協会の案内にあります。入っているのは柏屋、三万石、かんのやなどの店です。このページにクリームボックスの記述はありません。駅の中で買えるのはNewDaysです。JR東日本の郡山駅のお土産の案内では、商品名は「クリームBOX」、価格は204円(税込)で、郡山駅2階のNewDaysミニ郡山8号、1階のNewDaysミニ郡山3号、1階のNewDays郡山エスパルが売り場です。郡山市のページには、市内のパン店やスーパー、学校の購買などで買える、とあります。郡山へ行く前に品を見ておくなら、楽天市場でクリームボックスを探すPRで、どの店の品がどんな形で売られているかを一覧で見られます。

編集部の考え

郡山クリームボックス楽団は、2014年6月から市内のパン屋と組んでクリームボックスを催しで売り、文化庁の100年フードに申請した団体です。申請の文では、1974年に生まれたパンが市内のパン屋に広がり、高校の売店で売られ、今は市内20店舗以上のパン屋の定番です。売った数は年表にあり、2015年の仙台と大宮駅で1,000個ずつ、2016年の福島空港で700個。認定は令和3年度の未来の100年フード部門です。

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