渋温泉の旅館組合は、泊まる客を「一泊住民」として迎え、外湯の湯鍵を貸しています。その渋温泉へは、東京から北陸新幹線で長野駅へ行き、善光寺口の地下の長野電鉄に乗り換えて終点の湯田中駅へ、駅からバスで4〜5分です。長野〜湯田中の特急は元小田急ロマンスカーの「ゆけむり」か元JR東日本253系の「スノーモンキー」で、特急券は乗る区間に関係なく100円です。
かがやきなら東京から長野駅まで80分前後
東京駅から長野駅へは、北陸新幹線の「かがやき」「はくたか」「あさま」が走っています。JR東日本の旅の記事(2026年9月15日更新)の目安は、かがやきが80分前後、はくたかが90分前後、あさまが105分前後です。かがやきは全車指定席で自由席がなく、本数も限られます。2026年3月14日のダイヤ改正では、かがやきの一部の列車の所要時間が短くなりました。
長野駅の地下で長野電鉄に乗り換える
長野電鉄の長野駅は、JR長野駅の善光寺口の側の地下にあります。JRの駅とは建物の中でつながっておらず、いったん外へ出て歩いて移ります。
JR長野駅の2階の改札を出たら、善光寺口(MIDORI長野)の方へ進みます。突き当たりの右にある「長野電鉄線方面」のエスカレーターか階段で1階へ下り、建物の外へ出ます。すぐ右のエスカレーターで地下へ下りて左に曲がり、そのまま直進すると長野電鉄の長野駅です。
乗り換えにかかる時間は、きっぷを買う時間を含めて約15分と長野電鉄は案内しています。新幹線を降りてすぐの特急に乗るつもりなら、この15分を見込んで列車を選ぶと慌てずに済みます。改札からホームへはエレベーターがあります。
特急「ゆけむり」も「スノーモンキー」も特急券は100円
長野電鉄の長野線で、長野から湯田中までは33.1km、運賃は令和7年12月1日改定の運賃表で1,660円です。特急に乗るときは、これに特急券が要ります。特急券は大人100円、小人50円です。昼間のA特急には指定席があり、使うなら座席指定券300円を足します。座席指定券は31日前から長野電鉄の予約ページで売り出されます。
特急に使われるのは、どちらもほかの鉄道会社から来た車両です。ゆけむりは2006年12月9日にデビューした1000系で、小田急電鉄のロマンスカー10000形(HiSE)を譲り受けて長野電鉄向けに改造した4両編成です。愛称は公募で、長野電鉄の紹介には終点の「温泉地・湯田中に因んで」名付けたとあります。指定席になるのは展望席を含む先頭車両です。
スノーモンキーは2011年2月26日に走り始めた2100系で、JR東日本の253系だった車両です。愛称は長野電鉄の紹介では地獄谷野猿公苑に因み、JR時代のグリーン個室が4人用の個室「Spa猿~ん」としてそのまま使われています。個室は1室1,200円で4人まで入れます。長野電鉄は2026年4月1日付けの告知で、個室のリクライニングシートの一部が故障していると伝えました。指定席は1号車(湯田中方の車両)です。
長野から湯田中までの特急の所要は、地獄谷野猿公苑の案内では38分です。今の本数と発車時刻は、長野電鉄の時刻表で確かめてください。
往復するだけでも長電フリー乗車券のほうが安い
長野電鉄の電車に一日乗り降りできる長電フリー乗車券は、1日用が大人2,820円、2日用が大人3,520円です。特急料金(自由席)も含みます。長野〜湯田中を往復すると運賃だけで1,660円の2回分になり、1日用の大人2,820円のほうが安くなります。含まれるのは特急料金(自由席)までなので、指定席に座るなら座席指定券300円を足します。各駅の自動券売機で売っていて、窓口では売っていません。発売期間は2026年11月30日までなので、12月からは長野電鉄の各種乗車券の案内で発売を確かめてください。
鉄道に長電バスの路線を加えた「ながでん 鉄道・バス2DAYフリーきっぷ」は大人5,000円で、湯田中駅からスノーモンキーパークまでのバスにも乗れます。発売は、長電フリー乗車券より1日早い2026年11月29日までです。地獄谷野猿公苑の入苑料まで付いたスノーモンキーパスは、今年の発売が2026年9月30日で終わり、この先の発売は未確認です。
土日祝の「のんびり号」は小布施駅に約19分止まる
土曜・日曜・祝日(1月1日を除く)と指定日には、ゆけむりの車両で観光案内列車「特急ゆけむり~のんびり号~」が走ります。下りは長野13:08発、湯田中14:32着で、普通列車ほどの時間をかけ、車掌が沿線の見どころを案内します。座席は展望席を含めて全席自由席です。乗車券のほかに特急券を買います。
途中の小布施駅では約19分止まり、車内では長野電鉄沿線の品を売っています。
小布施で降りて町を歩き、あとの列車で湯田中へ向かう組み方もあります。長野〜小布施の運賃は870円、小布施〜湯田中は760円です。小布施駅にはコインロッカーがあります。輪切りの丸なすに味噌をはさんで蒸す小布施丸なすおやきの店と作り方は、小布施丸なすおやきの記事にあります。
湯田中駅から渋温泉へはバスで4〜5分
渋温泉へは、湯田中駅から長電バスの奥志賀高原線・白根火山線・上林線が出ています。2026年4月7日〜12月4日の時刻表では、湯田中駅を出た便は星川温泉、安代温泉を通って4〜5分で「渋温泉」の停留所に着きます。冬は別の時刻表です。渋温泉までの運賃は、湯田中駅から大噴泉までが200円、渋和合橋までが250円で、その間にある渋温泉の停留所がどちらかは未確認です。歩くと、長野電鉄の案内で約40分です。
湯田中駅は長野線の終点で、湯田中渋温泉郷の玄関口です。長野県の観光サイト「Go NAGANO」の案内では、湯田中温泉は湯田中・新湯田中・星川・穂波・安代の5つの温泉の総称で、渋温泉へのバスが通る星川温泉・安代温泉もそのうちに入ります。開業当時からの旧駅舎は国の登録有形文化財で、今は「楓の館」としてギャラリーと休憩の場になっています。隣には山ノ内町営の日帰り温泉「楓の湯」があります。駅では、9時から20時の間に列車が着くと「美わしの志賀高原」のメロディが流れます。
渋温泉の九つの外湯は、泊まった人が宿で鍵を借りて回る
旅館組合の案内では、外湯は昔から地域の住民が使ってきた共同浴場で、清掃や源泉の管理も住民がしてきました。

外湯を使えるのは渋温泉に泊まった人だけです。泊まる旅館で外湯めぐり用の鍵を借り、入浴は無料、時間は6:00〜22:00です。各宿で売っている祈願手ぬぐいに外湯ごとのスタンプを押して回り、最後に温泉街を見下ろす渋高薬師へお参りします。
泊まらない人が入れるのは九番湯の「渋大湯」だけで、時間は10:00〜17:00、入浴料は大人800円、小人500円です。入浴券は観光案内所か大湯の近くの旅館で買い、鍵を開けてもらって入ります。
渋温泉は全部の旅館と外湯が源泉掛け流しで、旅館組合は外湯の湯がとても熱いと注意を促しています。入る前には必ず掛け湯をし、水でうめたら適温になったところで必ず水を止めます。外湯にシャワーやシャンプー、ボディーソープはなく、脱衣所と湯船のみの作りなので、タオルは持っていきます。