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干支と星占いで2026年を振り返り、2027年を占う。後半は日経平均と米下院で検証

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渋川春海の天文分野之図。上に「天文分野之図」の題があり、その下に星座を描いた大きな円の星図がある。円の中に赤い線の円があり、外周に地名の文字が並ぶ
渋川春海「天文分野之図」(1677年)。星と地名を結びつけた星図で、もとは中国の地名が書かれていたものに、日本の国々を当てはめている(国立天文台) 図: 渋川春海(Public domain、Wikimedia Commons。早稲田大学図書館所蔵)

前半は、丙午(ひのえうま)の2026年と丁未(ひのとひつじ)の2027年を、東洋の干支と西洋の占星術の作法どおりに読みます。後半は、その読みを日経平均の78年分と米下院の中間選挙20回分の数字にかけて確かめます。

天体の位置と星座を移る日は、天体暦の計算ライブラリ(PyEphem)で編集委員会が計算しました。黄経はその日の春分点を基準にしています。

干支で読む2026年: 火が二つ重なった丙午

十干の丙は五行の火の兄(ひのえ)で、十二支の午も五行は火です(国立国会図書館の電子展示会「日本の暦」)。2026年は、干も支も火の年でした。

火の年として振り返ると、出来事はよくそろっています。2月28日に米国とイスラエルがイランを攻撃し、国連の安全保障理事会が緊急会合を開きました(国連ニュース)。3月にはホルムズ海峡のタンカーの通航が制限され、国際エネルギー機関は世界の石油供給の「史上最大の途絶」としました。8月は、コペルニクス気候変動サービスによれば観測史上もっとも暑い月に並び、世界気象機関はエルニーニョ現象が今後数か月で非常に強くなる見通しを出しています。戦火、燃える油、暑さ。干支の作法で読めば、火が二つ重なった年の姿です。

星で読む2026年: 牡羊座の入り口で土星と海王星が重なった

西洋の占星術では、2026年は大きな星が星座の境を越えた年でした。計算では、海王星が1月26日、土星が2月13日に魚座から牡羊座へ入り、2月21日に牡羊座の0.8度で重なりました。

日食も読みの材料になります。プトレマイオスは『テトラビブロス』第2巻で、国や都市の出来事を日食から読む手順を書きました。その手順では、まず日食が起きた星座を見て、その星座と縁のある国々に出来事が及ぶと読みます。太陽の日食なら、欠けていた時間と同じ数の年だけ続くと数えます。星座と国々の縁は第2巻第3章にあり、獅子座にはイタリア、アプリア、シチリア、ガリアが当たります。

2026年8月12日の皆既日食は、計算では太陽が獅子座の20度にあるときに起きました。NASA の一覧では、皆既帯が北極、グリーンランド、アイスランド、スペインを通っています。プトレマイオスの作法で読めば、欧州の南西に、何年か続く出来事の印が出た年です。

2027年を占う: 火が土を生む丁未と、獅子座の長い皆既日食

2027年の丁未は、丁が火の弟(ひのと)、未が土です(国立国会図書館)。五行では火が土を生むので、2026年に二つ重なった火の勢いが、2027年に土の形に収まる、と読みます。丁と未の字の意味は2027年の干支の記事で詳しく扱っています。

星の側では、計算で木星が2027年7月26日に獅子座から乙女座へ移ります。土星は1年を通して牡羊座にいます。8月2日には、太陽が獅子座の10度にあるときに皆既日食が起きます。NASA の一覧では、皆既がもっとも長く続く地点で6分23秒、皆既帯はモロッコ、スペイン、アルジェリア、リビア、エジプト、サウジアラビア、イエメン、ソマリアを通ります。2026年と同じ獅子座の日食が、今度は地中海の南岸から紅海まで長く空を暗くします。プトレマイオスの作法なら、その地域に長く続く出来事を読む年です。

11月3日の米中間選挙を占う

投票日の米東部の正午には、計算で太陽が蠍座の11度にあります。水星は10月24日から11月13日まで逆行していて、投票日は蠍座の13度で後ろへ戻る途中です。金星も天秤座の25度で逆行しています。

占いの作法で読むと、二通りの答えが出せます。民主党が大勝すれば、火が重なる年の勢いが議会をひっくり返したことになります。共和党が持ちこたえれば、水星と金星の逆行で変化が先送りになったことになります。どちらの結果が出ても、筋の通った説明が用意できます。

ここから数字で確かめる: 「午尻下がり」と日経平均

株式の世界には干支の格言があります。野村證券の用語解説に載る格言は、「辰巳(たつみ)天井、午(うま)尻下がり、未(ひつじ)辛抱」から始まり、十二支を順に詠み込んでいます。

日本経済新聞社の日経平均の年次データで、1950年から2025年までの76年について、前の年の年末の終値から何%上げ下げしたかを十二支ごとに平均しました。

十二支回数平均上げた回数
子6+22.5%4
丑6+0.8%4
寅7+0.2%1
卯7+18.1%5
辰7+26.7%5
巳7+15.2%5
午6−5.0%3
未6+7.9%4
申6+8.8%5
酉6+15.7%5
戌6+6.2%4
亥6+16.5%5

午年の平均は−5.0%で、十二支でいちばん低い値です。76年から6年を無作為に選んで平均がこれ以下になる割合は、20万回の試しで約4.5%でした。格言は当たっているように見えます。

ただ、確かめ方を変えると話が変わります。年と十二支の組み合わせをばらばらに並べ替えると、12の支のどれかの平均が−5.0%以下になる割合は約42%ありました。十二支を12個並べれば、どれか一つがこのくらい低くなるのは珍しくありません。午年の低さは、1990年の−38.7%が大きく押し下げたもので、1990年を除いた午年5回の平均は+1.7%です。同じ格言の「寅千里を走り」は、寅年7回のうち上げたのが1回だけでした。

2026年の午年は、10月30日の終値が63,290.11円で、2025年末の50,339.48円から+25.7%です。このまま年を終えれば、午年7回の平均は−0.6%になり、無作為に選んだ7年でこれ以下になる割合は約9.1%に上がります。

水星が逆行した中間選挙

米下院の歴史家室の議席の表で、1946年から2022年までの中間選挙20回の前後を差し引くと、大統領の党が下院の議席を減らしたのは18回でした。増やしたのは1998年(+4)と2002年(+8)だけです。

計算では、投票日に水星が逆行していたのは1954年、1966年、1986年、2006年の4回で、4回とも大統領の党が議席を減らしています(−18、−47、−4、−30)。逆行の年は負ける、と読みたくなる並びです。ところが平均は、逆行の4回が−24.8議席、逆行でない16回が−26.1議席で、ほとんど変わりません。もともと10回に9回は減らすので、どの4回を選んでも全部減らしになる確率は約66%あります。

2025年からの第119議会は、民主党215、共和党220の議席で始まりました。過半数は218です。20回のうち18回の流れに乗れば、民主党が下院の多数を取り戻す見込みは、星を見なくても立ちます。

火の年の暑さ

2026年8月の暑さは、コペルニクス気候変動サービスによれば2023年7月と並ぶ記録でした。2023年は癸卯(みずのとう)で、干は水、支は木の年です。同じサービスは、極域を除く海の海面水温が記録的に高くなった理由に、化石燃料の燃焼による地球の温暖化と、強いエルニーニョに伴う赤道太平洋の海面水温の急な上昇を挙げています。

プトレマイオス自身も、第1巻第2章で、この学問の理論は確かな証明ではなく推論に支えられていて、どれほど熟達した人でもしばしば誤る、と認めています。

数字に跡を残したのは、占いを信じた人のふるまい

占いの読みは、当たった年にも外れた年にも説明がつきます。数字に跡が残ったのは、1966年の出生数のように、占いを信じた人がふるまいを変えたときでした。

厚生労働省の人口動態統計では、丙午の1966年の出生数は1,360,974人で、前の年の1,823,697人より4分の1ほど少なく、丁未の1967年には1,935,647人に増えています。この時期の数は沖縄県を含みません。厚生労働省の出生数の推移の図には、1966年のところに「ひのえうま」と注記があります。丙午の1906年も、出生数は前の年の1,452,770人から1,394,295人に減っています(厚生労働省「出生に関する統計」)。日経平均の午年や中間選挙の水星には、偶然と見分けられる差が出ませんでした。出生数は、星や干支が直接動かす数ではなく、一人ひとりが決めた結果を足した数です。

米中間選挙の投票は11月3日で、この記事を出した11月1日の時点では、結果はまだ出ていません。

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