科学技術館は、皇居のほとりの北の丸公園にある科学の館です。館の概要には、展示は「見たり、触ったりして楽しみながら」科学技術への関心を深めるように組んである、とあります。ガイドツアーはなく、1階のチケット売り場で配るリーフレットを手に、2階から5階を自分で回ります。入館者の大半は青少年で、最近はファミリーや友達どうしの来館が増えています。
館長は、2001年にノーベル化学賞を受けた化学者の野依良治で、2015年7月から務めています。館長あいさつには、科学の営みは「知の旅」で、目的地に着くことより「良い旅をすること自体に大きな意味があります」とあります。
建物は1964年4月12日に開きました。外壁は「宇宙に散在する星をイメージしたデザイン」で、上から見ると漢字の「天」の形をしています。
北の丸大妖怪展(10月16日から)
2026年10月16日(金)から12月6日(日)まで、同じ北の丸公園にある国立公文書館と組んだ「北の丸大妖怪展」が開かれます。科学技術館の会場は4階サイエンスギャラリーで、パネル企画展「百鬼騒乱 ~災いと妖怪伝承~」を入館料だけで見られます。地震や風水害などの災いと各地の妖怪の伝承、災害を科学の側から見た解説をパネルで並べる展示です。
国立公文書館の企画展「遊ぶ もののけ ―妖怪と幻獣の江戸時代―」は無料・予約不要で、科学技術館から約200mです。会期中に両方を訪れると記念品がもらえ、受け取りは国立公文書館で、科学技術館の入館券を見せます。3歳以下は対象外で、数に限りがあります。
11月1日(日)には、科学技術館の4階D室イベントホールで両館のコラボワークショップがあります。もののけのシールを使うグラスづくりと缶バッジづくりで、各回15名、参加費は2,000円(入館料は別、現金のみ)です。参加券は当日9時30分から会場で配ります。11月4日(水)には国立公文書館で企画者のトークイベントがありますが、この日の科学技術館は休館日です。
会期中の科学技術館の休館日は10月21日・28日、11月4日・11日の水曜です。国立公文書館は月曜が休館で、11月23日・30日の月曜は開き、11月24日(火)が休みです。両館を同じ日に回るなら、この2つの休館日を外します。
料金と予約
2022年9月1日から、個人は事前の予約が要りません。予約が要るのは20名以上の団体です。
入館料(税込み)は、大人950円、65歳以上850円、中学生・高校生600円、子ども(4歳以上)500円。65歳以上は年齢がわかる証明書をチケットカウンターで見せます。障害者手帳などを持つ人は、本人と付き添い1名が特別割引料金(大人320円)になります。年間パスポートにあたる「サイエンス友の会」は大人4,000円です。
入館料はクレジットカードと交通系ICカードでも払えます。館内のコインロッカーと有料のプログラムは現金だけで、北の丸公園の中にはATMがありません。日曜・祝日は竹橋駅直結のコンビニとATMも閉まります。
「ぐるっとパス2026」でも常設展に入れます。販売は2027年1月31日まで(オンラインは3月31日まで)で、有効期間は最初に使った日から2か月です。
当日に限り再入館ができます。小学生以下の子どもには保護者の付き添いが要ります。
休館日は水曜の不定休
開館は9時30分から16時50分まで、入館は16時00分までです。休館は水曜の不定休と、年末年始の12月28日から1月3日です。
館の休館日一覧で、これからの休館日は次のとおりです。
- 10月:21日、28日
- 11月:4日、11日
- 12月:23日、28日〜31日(年末年始)
- 2027年1月:1日〜3日(年始)、13日、20日
一覧は2027年3月の分まで出ています。9月21日(月・祝)には台風の接近で臨時休館したことがあり、行く前日にもう一度館のトップのお知らせを見ます。
竹橋駅からの行き方
東京メトロ東西線の竹橋駅1b出口から徒歩約550mです。竹橋交差点を渡って橋を越え、国立公文書館を過ぎて、歩道橋の手前の右の坂を上ると右手にあります。
九段下駅(東西線・半蔵門線・都営新宿線)なら2番出口から徒歩約800mです。田安門をくぐり、日本武道館の前を過ぎて公園の道を進みます。4番出口から清水門を通る道(約700m)は長い階段があります。エレベーターのある出口から入るなら、竹橋駅2番出口から北桔橋口、九段下駅6番出口から田安門口の道です。都営バスは飯64系統などの「九段下」から徒歩約1kmです。
館に専用の駐車場はありません。北の丸公園には東京国立近代美術館もあります。
2階から5階の展示
2階はクルマ、ものづくり、自転車。3階は電力、原子力、くすり、モーター。4階には立体ドーム映像の「シンラドーム」と実験ショーの「実験スタジアム」、鉄鋼や建設の部屋があります。5階は錯覚・光・音・機械などの部屋と、2025年2月17日に開いた量子技術の「フューチャー〈クオンタム ワールド〉」です。5階の多くの部屋には「FOREST」の印が付いています。「遊び・創造・発見の森」と名づけたフォレスト展示室は、1996年4月21日に完成しました。毎日開く実験ショーの時刻は、館の実験ショースケジュールに出ています。常設の部屋の多くは、そのテーマに近い業界団体や企業が制作と運営に協力しています。
対象は小学校低学年から大人まで。展示物は幼児向けの寸法では作られていないので、小さい子は無理に体験させないよう館は呼びかけています。突然大きな音が出る部屋や、暗い部屋もあります。
館内での写真撮影の決まりは、ご利用案内のページでは未確認です。
食事・ロッカー・ベビーカー
地階のカフェレストラン「カフェクルーズ」はだれでも使え、4階にはそば・うどん・おにぎりの売店(入館者のみ)があります。どちらも不定休です。弁当を持ってきたら、2階・4階の団体休憩室で食べます。団体の利用が優先されるので、入口の掲示を見ます。
コインロッカーは各階にあり、使ったあと100円が戻ります。授乳スペースは5階で、水やお湯はありません。
館内の上りはエスカレーターで、下りは階段です(16時30分からはエスカレーターが下り運転)。ベビーカーは1階のチケット売り場で預けます。足の不自由な人は係員が動かすエレベーターを使うので、事前に予約窓口(03-3212-8458)に問い合わせます。車椅子で使えるお手洗いは1階・3階・4階にあり、1階のチケットカウンターと5階のスタッフカウンターには拡大鏡と筆談器が置いてあります。
編集部の考え
科学技術館は1975年4月から2011年3月まで休まずに開いていて、2011年4月に水曜の一部を休館日にしました。そのため休館は水曜ごとではなく、2026年は2月・6月・8月に休館が1日もない一方、10月は4回の水曜がすべて休館です。予約が要らないぶん、入れるかどうかは館の休館日一覧で決まります。